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壊れた君を救うまで 19
その日の夜。24時間体制の看病(監視)の初夜として、すちの隣で寝ることになったのはみことだった。
部屋の電気を消し、静まり返ったベッドの中。
みことは、すちの細い身体を後ろからそっと抱きしめるようにして、自分の胸の中に収めていた。
「すちくん、まだ頭ふわふわする? 苦しくない?」
「ん……だい、じょうぶ。みこちゃん、あったかい……」
すちはみことの胸に背中を預けながら、暗闇の中でじっと自分の右手を見つめていた。
両手首の包帯は痛々しいけれど、みことの大きな手から伝わる体温が、薬の不穏な霧をゆっくりと溶かしてくれているような気がした。
すちは小さく息を吸い込むと、意を決したように、モゾモゾと動いた。
そして、きつく巻かれた手首の包帯の隙間――そこに、周囲の目を盗んで、ギリギリのところで隠し持っていた最後の薬のシートを、右手で引っ張り出したのだ。
「みこ、ちゃん……これ……」
すちは振り返り、暗闇の中でその薬のシートをみことの手にそっと握らせた。
「え……?」
みことが目を見開く。
それは、昼間に隠し場所を全部探されて没収されたはずの、すちの「最後の命綱」だった。
「おれ、また寂しくなったら、のんじゃうと思って……。隠して、たの……」
すちはみことの顔を見られず、ぎゅっと目を瞑って身体を小さく丸める。
「でも、みこちゃんがこうやって、ぎゅってしてくれてるから……。おれ、もう……これ、いらない……。みこちゃんに、あげる……」
「すちくん……」
みことの胸の奥が、ぎゅっと締め付けられた。
男の人が怖くて、自分の世界に引きこもっていたはずのすちが、自分を信じて、一番手放したくなかったはずの薬を自ら差し出してくれたのだ。
その小さな勇気が、愛おしくて、愛おしくてたまらなくなる。
みことは手渡された薬のシートをサイドテーブルに置くと、すちの身体を、さっきよりもずっと強く、だけど壊れ物を扱うように優しく抱きしめ直した。
「……えらいなぁ、すちくん。自分で出せて、ほんとにえらい」
みことの優しい声が、すちの耳元で震えている。
「めちゃくちゃ怖かったでしょ? 隠し持っとかんと、不安だったもんね。……でも、もう大丈夫。これからは、薬が欲しくなったら、何回でも俺のところにおいで。薬の代わりに、俺がすちくんの心をいっぱいに満たしてあげるから」
「みこちゃん……っ……」
すちの瞳から、ポロポロと涙が溢れ出した。
でも、もうそれは孤独の涙じゃない。
みことの大きな腕の中で、すちは生まれて初めて「ここにいてもいいんだ」という絶対的な安心感に包まれていた。
ゆらね㌨さっ♪🎼🍵🌸🍍
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えま🎼🍵
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コメント
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みこちゃぁぁぁん!
...一旦天国か
は??いや可愛すぎやし罪すぎるまじで(?)みこすちてぇてぇっすまじで…ぐっばぃ…