テラーノベル
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「アキラ〜ッ!!大好きだぞ!!!!」
「ちょ、なんかキモ…離れてってばー!!」
嘘。 俺も大好き。
大好きって言ってくれるところ。
「アーキラ!!食堂行こ!」
「え、ちょ俺お弁当…」
「いーから!一緒に食お!」
俺をちゃんと見てくれるところ。
「俺、生きてたって意味ないじゃん。」
「…俺とおんなじだな!流石相棒!!」
ぎゅっと抱きしめてくれるところ。
すごく、すごく。大好き。
深夜1時過ぎ。何故か寝付けなかった。 真っ暗な部屋に長方形の光が差し込む。着信。彼からだった。
『…ねえ、アキラ。』
「なに?」
『俺、親を殺した。』
「…じゃ、逃げよっか。」
迎えに行った君は真っ青になった唇を噛み、酷く震えていた。足元には小分けされた大きな黒いゴミ袋がある。
「ちゃんと片付けたんだ。偉いじゃん。」
「ほら、貸して。行くよ。」
小学校近くの裏山。昔はここで夜遅くまで遊んで怪我だらけになりながら家に帰ったんだっけ。懐かしい。
穴を掘るのは意外に体力が削られた。とっくに大人になっていた気がしていたけど、そんな事ないみたい。
「……アキラ。」
「なーに、お腹空いた?おにぎ り、具なしね。それ、好きでしょ?」
「…うん」
それから、何時間だったかな。ごみ捨てを終えて、俺達は秘密基地にいた。裏山に生えている大樹には大きな穴が開いている。
小さい頃もこうして大雪の中、身を寄せ合って「あったかいね」って言ってたっけ。
「アキラ、」
「ん?、あー!もうお茶全部飲んじゃった訳?」
「…ごめん」
「いーよ。コンビニで買ってくる。いく?」
「いかない」
「りょーかい」
安売りの肉まん。18円のカルパス。麦茶。
二人して家追い出されたとき俺達がなけなしの金をはたいて、食べた夕飯。
お腹は満たされないし、栄養バランスもクソだし、冷めてるし。
とにかく最悪だった。けど、一番美味しい晩餐だった。
「帰ったよ⸺…何もう寝たの。相変わらずバブちゃんだなぁ。いい加減起きなってば。…キョウ?」
白くなった部屋。地面を這うだけで息が切れる。視界もボヤけ、強い眠気が俺たちを襲う。
「あ、あったあった。」
薬包紙に包まれた白銀色の粉を嚥下する。
水分は一切含まない。
その一粒一粒を噛み締めれるように。
「…やっと、一つになれたね。」
「やっぱり、君体温のほうが他の何よりもずっと温かいよ」
コメント
3件
すばらしい本当にすばらしい なんでこんな作品が作れるんですか
※若干歌詞パロ トピアリー/楽園市街