テラーノベル
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白羽もく
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登校中、ふわりと金木犀の香りが漂う
赤「……もうこんな時期か」
金木犀の匂いを嗅ぐと、貴方を思い出す
楽しそうに笑う君は、静かな白いあの部屋で命を告られた
いずれ 死んでしまうなんてわかってる
赤「どうして、?なんで君なの?なんで今なの?」
疑問が消えずに胸を突き刺す
それでも君は、最後まで笑顔を絶やさなかった
水「この花、金木犀って言うんだよ」(微笑
あのときの君はどんな気持ちだったの?
怖かった、?苦しかった、?
君が笑うなら、僕も笑うしかないじゃないか
赤「僕の命を半分あげるよ」
ふたりで早めに死んじゃって、来世は金木犀の木の下で待ち合わせしよう
そんな夢すらも見れない
残り1ヶ月____
彼はそう告られた
逆らえない運命にただ打ち付けられる
日に日に彼は弱っていった
眠ってしまうのが怖かった、瞬きさえも怖かった
君から目を離したらパッと消えてしまいそうで
泡のように飛んでいきそうで怖かった
昔見た映画では、悲しい場面で終わりだなんて見たことないよ
君が見た小説も、昔読んだ絵本も最後には全て元通りでハッピーエンドだった
そして、君は夜空の星になった
昨日見たニュースでは誰かが殺されて、誰かが自殺して
簡単に消えてしまう人間が馬鹿らしくなった
それでも君は最後にこう言ったんだ
水「生きて」
嗚呼、神様これが試練ならば僕には無理です
助けて、苦しみから連れ出して
そうか、僕もそっちに行こう
僕の命なんかもういらないんだ
君がいないなら価値なんてない
来世なんてなくていいから帰ってきてよ
生きてだなんて残酷なこと言わないで
そっちに行きたいよ、でも行けないじゃないか
これから僕は「生きて」という言葉に縛られて生きていくんだ
だから、君がいなくても少しずつ生きるよ
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