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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

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クールな上司の秘密の顔は、甘々溺愛彼氏⁉

142 - クールな彼と育む、真実の愛のカタチ -40-

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2024年11月30日

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「……わかっちゃいましたか?」


「ああ、これのことだろう?」と、チーフが家を出る時に締めてきた鍵を、手の平に取り出して見せた。


「はい、あの、それで……」


キーホルダーに付けた家の鍵を自分も手に乗せて、口を開く。


「言いにくいようだったら、僕から言おうか?」


その提案に、ふるふると首を振った。


「……私から言わなくちゃと思って、今日は心を決めてきたので」


「そうか、なら……、」と、彼が私の肩をさらにギュッと抱いて、「女性に言わせるのも忍びないが、君の決意もないがしろにしたくはないからな」と、呟いて、


「同時に、言おうか」


耳元に唇を寄せると、そう囁きかけた……。



「合鍵を、交換しよう」


「合鍵を、交換してください」



二人の声が重なり合い、くすぐったさにふふっと笑みがこぼれる。


「……チーフは、なんでもわかっちゃうんですね」


「君のことだからだ」


「えっ……」


「好きだから、君のことがわかるし、これからも、もっと君をわかっていきたいと、そう思っている」


迷いなく告げられた言葉に、愛されていることがひしひしと実感させられると、無意識の涙がこぼれた。


「……こっちを向いて」


泣いたことを隠そうとうつむいた顎が、片手で掬われ、涙の流れた頬にチュッとキスをされる。


「……あの私も、です。私も、もっとこれからもたくさん、あなたのことを、わかっていけたらって……」


私からも彼の気持ちにちゃんと応えたくて、つっかえつっかえではあったけれど、精一杯に伝えると、


「ああ……好きだよ、美都」


もう一度チュッと、今度は唇に柔らかくキスが落とされた……。

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