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数ヶ月後   10月


〈 rdside 〉


rd「おじゃましまーす」


rd「ぺいんと、体調は?」


pn「大丈夫だよ」


rd「よかった」


7月頃にぺいんとの余命宣告を聞いてから、俺は毎日のようにぺいんとの家に行くし毎日同じことを聞いている。


喉が渇いた為勝手に冷蔵庫を開ける。

中はインスタント食品ばかりだった。


rd「ちゃんと自炊しなよ〜

またインスタントしかないじゃん 笑ヾ」


pn「お前の家かよ 笑ヾ」


rd「たしかに 笑ヾ

なんも考えてなかったわ 笑ヾ」


rd「ごめんごめん」


pn「優しいから許してやるよ」


rd「ありがとう… 笑ヾ」


こんな風に毎日入り浸っているのならもう一緒に住んだ方がいいんじゃないかと最近は思う。

もちろん7割は俺の願望。ぺいんとを少しも離したくないという気持ちが強いから。

でも余命という重大なものを彼が抱えてしまっている以上、俺が同棲なんてことを言ってしまったら必ず負担になると思うから簡単には言い出せない。


pn「あ、俺薬飲まなきゃだ」


そう言ってソファから重そうな体を起こして薬の入った棚に向かっていくぺいんとを見て何故か俺は不安になった。

_ 何も無ければそれでいい。

そう思い静かに後ろをついて行った。


pn「うぉ….. ッ、らっだぁ….?」


勘は当たった。

病気のせいかふらっと倒れかけたのだ。

俺が後ろにいるなんて知らないぺいんとは俺が支えたことに驚いていた。

_ 目眩が原因らしい。

最近は目眩と立ちくらみが頻繁に起こってしまうそう。それも一時的なもので医者も特に病気に悪影響を及ぼすと言うよりは彼の今の病気の状態に伴って表れている症状なのだと言っているらしい。


rd「大丈夫?」


pn「うん….ありがとう、」


rd「体調はなんともないんだっけ?」


pn「うん、最近は体調も壊してないし」


rd「季節の変わり目がやばいんだっけ?

でも今10月だしそろそろじゃない?」


pn「まぁそうだね…そろそろ何かあってもおかしくないって言われてるし…」


rd「え、そうなの」


pn「うん。だから最近一人でいる夜が結構きつい…っていうか不安で…、」


rd「…じゃあ一緒に住もうよ」


pn「へっ?」


ぺいんとがあまりにも悲しそうな顔をして言うものだから俺も自然と口から出てしまった。

言うつもりなんてなかったのに。自然に漏れてしまうの本当悪い癖だなぁ…。


pn「…いや、でも、」


rd「俺、ずっとぺいんとのそばにいたいの」


pn「…俺、告白断ってるのになんでそんなに優しくしてくれるの、」


pn「でも..さ、これからはやっぱり迷惑だってかけるし、色々家事とかもお願いしちゃうし…」


pn「それに、俺のせいでらっだぁまで大変な思いさせるのは嫌なの….、」


そう。俺はぺいんとの事が大好きだし全てを愛おしく思っているけどその悲しそうな顔だけは好きになれない。俺も心が苦しくなるし好きな人にそんな顔させる自分も嫌になる。


rd「迷惑とかじゃないよ、俺がそうしたいから言ってるの」


俺がそう言った後、ぺいんとはぬいぐるみを抱きしめて少し黙り込んだ。

というか、断られるのはなんとなく察してたけど理由が俺の事なんて1ミリも思っていなかった。一緒に住みたくないとかいう理由だと思っていたのに。


pn「…本当に、それでいいの?」


rd「うん、俺はぺいんとが好きだし話したくないから」


pn「…っふ、 笑ヾ」


pn「ほんと…変なやつだなお前 笑ヾ」


ぺいんとはそう言って俺に微笑んだ。

その笑顔はどこか儚げのある表情で、どこか見とれてしまっていた。








こうして俺たちはぺいんとの家で同棲をする事になった。

俺らも大してお金がある訳でも無いので新しい物件を見に行くなんて事は初めから頭になかった。

俺の家は狭いけどぺいんとの家は広いし是非こっちに住んで欲しいと言われたので甘える事にした。

もちろん家事はぺいんとと俺で3:7で行うししんどかったら俺が全てやる。


rd「ぺいんと〜〜」


pn「ん?」


rd「洗濯回しちゃうけどなんかある?」


pn「うーん大丈夫 !!」


rd「おっけー」


rd「…何書いてんの〜日記?」


pn「うん!!」


rd「どういう内容書いてるの?」


pn「…..内緒!!!! //」


rd「絶対俺の事じゃん 笑ヾ」


pn「いや!!全然違うから!!」


rd「ぺいんとってばほんとツンデレ〜〜」





rd「夜も寒くなってきたね」


家の中が外よりも温かいことで窓が白く曇る様子を見て俺は自然とそう言っていた。

ぺいんとはそんな俺の元に歩いてくれば俺が窓に書いた俺らの相合傘を手で盛大に消して悪戯っぽく笑う。

そういう笑顔も俺は好き。可愛い。


pn「ね、秋って感じ 」


rd「この辺桜が有名なんだよ」


田舎と言うだけあって景色は山、山、山。

夏になれば緑が生い茂り秋には紅や黄色の葉が山を彩る。冬には葉は1枚も残ることなく消えその代わりに雪がキラキラと輝く。

でも俺は春の山の景色が1番好き。この山は桜の木だから春になると桜色に染る。


pn「へぇ…初めて聞いた」


rd「え まじ?」


pn「うん、見れたらいいな〜」


rd「楽しみだね 笑ヾ」


ぺいんとは俺の話を真剣に聞いた後、また眠いとか言い始めて俺らは今日も一緒に眠る。


俺はぺいんとの笑顔を守りたい。






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コメント

1

ユーザー

これから先どうなっちゃうのかな... 楽しみしてます!

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