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きょもじゅり Part2



樹side


ピンポーン


 …チャイムが鳴った気がした。眠いしだるいから寝たふりしようと思った。…ら、


ピンポーンピンポーンピンポピンポピンポーン


 …さすがに無視できなかった。めんどくせぇ…

 誰だよ、俺が気持ちよく、、、ではないけど、俺の睡眠を邪魔したのは。インターホン越しにその顔を一目見てやろうと返事をしたら。


「…きょ、も、」

『…やっほー樹、来ちゃった。』


 まさかのきょもだった。


「な、なんで、…」

『とりあえずさ、ドア開けて、家入れてくんない?パパラッチに撮られてもめんどくさいし。』

「ぁ、うん…」


 言われるがまま、とりあえず玄関まで行って、鍵を開ける。それと同時に勢いよくドアが開いた。 “おじゃましまーす”なんて言って、勝手に靴を脱いで中まで入って、リビングまで行った。


「きょ、きょも、、なんで来たの、LINE、見たよね、?」

『うん、見た。』

「だったら、!」

『なんで?』

「え」

『なんで’別れよう’とかじゃなくて、”会うのやめよう”なの。』

「だ、だって、っそ、そんなのきょもが1番分かってんじゃないの、」

『…分かんないから来てるんだけど。』


 …なんとなく、今の一言で感じた。多分きょもは今、ものすごく怒ってる。…でも、なんで、?分からない。


「…な、んでそんな怒ってんの、」

『別に怒ってないけど。てか、結局なんで?』

「だ、だから、!」

『樹、全部話して。思ってること全部。受け止めるから、ちゃんと。…お願い、』


 …やめてくれ、頼むから。そんな顔で見ないで。溢れてくるから。きょもへの好きが…


「…きょも、俺のこと、好き、?」

『…?うん、なん──「好きじゃないよね」

『…ぇ』

「好きじゃないから、好きって、言ってくれないんだろ、、」

『ち、が、そんなんじゃ、』

「…じゃあ、なんで言ってくれないの、」

『そ、れは、、、』


 多分今きょもは怒ってない。ころころと感情が変わるヤツだ。…俺もか。てか、…めんどくさいなぁ、おれ。女々しくて嫌になる。…でも、これで分かった。きょもはホントに、俺のことなんか好きじゃない。これで確定。本当は少し、期待した。’好きだよ’って、言ってくれると思った。…言って欲しかった。…分かってたはずなのに。分かりたくなかった。気づきたくなかった。ずっと、知らないままでいたかった。でも、きっと、きょもは…


『…っていうか、なんでそんなに話が飛躍してるの、』

「…」

『樹、お願い、言ってくれないとわかんない、』

「っ、…だって、きょもが好きって言ってくれないからっ、付き合ってるはずなのに、俺だけが好きみたいで、もうっ、分かんなくなって、…」


 …やばい、泣きそう。


「でもっ、昨日ぐるぐる考えて、やっと、分かった、」

『…何が、?』

「きょもは俺のことなんか好きじゃなくって、きょもからしたら、俺はただのセフレなんだって、」

『は、?!』


 そこに来て、きょもは心底驚いたような、でかい目を見開いている。…そんな演技しなくたっていいのに。分かってるから。でも、それ以上は何も言わない。本当に俺の話を最後まで聞こうとしてくれてる。だから俺も、ちゃんとそれに応えなければいけない。


「きょもは優しいからっ、泣きながら好きって言った俺のこと、哀れんで、”俺も”って、言ってくれたんでしょ、」

「じゃないと、おかしいもん、」

『な、にが、』


 さっきと同じ返事。でも、今回はなんか、…震えてる、気がした。多分気のせいだけど。


「…男同士なんて、ましてやきょもが俺みたいなやつを好きになること自体、」

『そんなこと、』

「無理だったんだよ、もともと。付き合えるなんてこと自体が奇跡みたいなものなのに、男同士で、しかもそれがメンバーで。付き合えても、絶対長続きしない、。だから、きっときょもは同情心で二人でいるときは俺と’付き合ってる’風を装ってくれてたんだろーなって、」

「でも結局、きょもは優しすぎるから、段々切り出せなくなっていったんだろーな、て。そしたらきょもが付き合ってるって思ってないなら俺のこと好きじゃないんなら、えっちはしてるから、きっとセフレなんだろーなって、、、」

『…』


 きょもからの返答はなかった。そらそーだ。俺もそうなる。でも、これだけは伝えないと。


「…だからきょも、今までごめん。ずっと縛ってきて、俺のわがままで一緒にいさせて。」


 あぁ、やば。ほんとに泣きそー。声が震える。


「ほんとにごめん、今まで。気持ち悪かったよな、知ってる。ごめん、好きになって、。…もう、プライベートで会うの、やめよ。…これからは、ただのメンバーとして、よろしく、」


 何も言わない。いや、言えないの方が正しいのか。返答に困るのはわかる。でもさすがに言わなさすぎる。こっちがどうすればいいのか分からなくなってしまう程に。

 …数秒後、やっと返事が返ってきた。


『…やだ』

「…は」






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


 はい、とりあえずここまでです。なんか文が長いっすね。すみません。しかもこれまた中途半端なところできります…



 あ、いいねたくさんくれるとモチベ上がります。


 それではまた~

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コメント

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ユーザー

ごめんなさいインターホンのとこちょっとふざけました。

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