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なんとなく落ち込んだまま帰宅した。気分が悪いと言ってシャワーだけ浴びて、ベッドの上で横になった。気分が悪いときは寝るに限る。今日生まれて初めて女の人の体を服の上からとはいえ好き放題に触った。彩寧さんの胸の膨らみを揉みしだいた感触はまだ手に残っている。
さんざん振り回されたメンヘラの彼女から、一つ年上で背の高いお嬢様学校のお嬢様に乗り換えた。そのことも僕の人生にマイナスとは思わない。いいこと尽くしの一日だったはずなのに、僕はいったい何を気にしてくよくよしているのだろう?
その原因は目を閉じてすぐに思い知らされた。今日聞いたばかりの彼女の痴態が次々に脳裏に浮かんできた。思い出さないようにしようとすればするほど、もっと過激な場面が脳内の特大スクリーンに映し出された。
初めの場面は行為が始まる直前。彼女はすでに裸になっていて、愛する者とセックスできる喜びで陶然とした表情。すぐに行為が始まり、陸におもちゃで責められ、大きな喘ぎ声を上げる場面。陸の巨大な性器をゴムなしで受け入れ、何度も絶頂を迎える場面。あまりの快感に意識が朦朧となりお漏らしして寝具を濡らし、陸に笑われる場面。大量の陸の精液を浴びた汚れた顔で、うっとりとセックスの余韻に浸りながら横たわる場面――
経験ないほど大量の涙があふれ出したけど、そのとき僕の下半身は彩寧さんの胸を揉みしだいたときよりも激しく反応していた。僕には寝取られ趣味はない。決して彼女がほかの男に抱かれて喜んでいたわけじゃない。だから、彼女の言うセルフプレジャーをしようとしたけど、なんとかこらえた。だってそれをすれば陸に負けるような気がしたから。セフレの陸は彼女とセックスし放題で、彼氏の僕はそれを想像しながら自分で処理するだけ。こんな惨めな話はない。