僕は
走り続けた末
廃墟のような建物が
目の前に広がった
雨風は凌そうだし
その辺で休むより、よっぽどマシだろうと思い
中に入った
爆発が起きたのか
あちこちに壁に穴が空いていた
僕は
大きい石の上に座った
元は、天井だった部分の石だろう
ナムジュナは
今頃
どうしているだろう?
怒ってるかな?
僕の事、嫌いになっちゃったかな?…
僕は
体育座りしていた体を丸めて
眠りについた
ポツポツ
頬に冷たいものが当たって
僕は目を覚ました
どうやら
雨が降り出したらしい
暗いから
まだ夜中だ
僕は
雨が当たらない場所に移動して
再び丸まって座った
🦄「雨なんか、大嫌い…」
暗い気持ちになるから
あの日を思い出すから
死のうとした事を思い出す
そして…
ナムジュナに出会った事も…
僕は、瞼を閉じて
眠った
目が覚めると
まだ雨が降っていた
肌寒い風が
壁に空いた穴から
入り込んで来た
上から雨水が垂れてきて
僕の手に落ちた
僕は
自分の手を見つめた
普通に見えるけど
力を入れると一変する
ああ、全部夢だったらな…
夢だったら
僕が普通の人間だったら
ナムジュナと普通に出会って
ナムジュナと普通に出かけて
ナムジュナと…
僕の頬に
涙が流れた
🦄「ッ、ナムジュナッ…」
声を押し殺して泣いた
叶わないような夢を見て
勝手に泣いて
僕はどこまで情け無いんだろう…
誰からも喜ばれないで生まれてきた
ある意味…
僕は
実験台になって良かったのかもしれない…
__next⇨♡×100⇧please__
コメント
5件
ホビたん……!ホビたーーーーん!!落ち着いて!落ち着くんだァァァァァァァァァァァァァァァ(お前が落ち着け) ナムさんよ……探すの頑張れ……! 次回も楽しみにしてます!
実験台になって良かったって言葉に引っかかりまくり出抜け出せないんですが、!?!?!? え、ホソクさんそんなことない、落ち着こう、え、ホソクさん、、、😭😭😭😭😭 ナムさん探すの頑張れ!こーゆー時にGPSって大事だなと心から思うよ、廃墟だよ廃墟!?ナムさん見つけておくれ……🙏🙏 次回も楽しみに待ってます!