テラーノベル
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コメントください……😭
第3話
スタジオの空気は、重たい緊張で満ちていた。
ジヨンの声を待って、ブースの向こうでヨンベとテソンが黙って待っている。エンジニアが指を止めたまま、微かに時計を気にした。
マイクの前、ジヨンは立っていた。
けれど、その手は腹を押さえて震えている。胃が何かをせり上げるように軋み、吐き気が喉元まで迫っていた。
🐲「……っ、無理……っ」
呟くようにそう言うと、ヘッドホンを投げるように外し、ジヨンはブースから飛び出した。
手で口を押さえ、トイレに駆け込む。冷たい便器にしがみつきながら、彼は何度も胃液を吐いた。中は空っぽのはずなのに、止まらなかった。
⸻
☀️「ジヨン、大丈夫か?」
少しして、トイレの外から聞こえたヨンベの声は、いつも通りやさしかった。
テソンの足音も、そっと近づいてくる。
👼「無理しなくていいよ。俺たち、いくらでも待つから」
その声が、ジヨンには痛かった。
自分だけが止まっている。皆が走っているのに、自分だけが壁にもたれ、吐き気と情けなさに潰されている。
🐲「……最悪だ……俺、なんなんだよ……」
吐き出したのは、苦しさよりも悔しさだった。
🐲「音もまともに出せない。体もコントロールできない。こんなんで、ステージに立てるわけねぇだろ……!」
ヨンベがそっとドアの外で言った。
☀️「ジヨン、それは“今の君”だよ。君が壊れたわけじゃない。君は守ってるんだよ、命を」
🐲「そんなキレイ事言わないでくれよ……俺、ちゃんと選んでねぇ……っ」
肩を震わせて、ジヨンはトイレの床で小さくなった。
スンリの顔が頭をよぎる。
——🐼「僕が望んだんです。ジヨンさんは、僕のために……そうしてくれたんですよね?」
違う、そうじゃない。でも、否定する言葉が浮かばない。
⸻
その夜、ジヨンはひとりスタジオの屋上に座っていた。
夜風は少し肌寒い。足元で煙草が火を灯す。久しぶりの一本だったが、吐き出す煙に安堵はなかった。
気づけば、隣にTOPがいた。何も言わず、ポケットに手を入れたまま立っている。
その存在だけで、少し涙が出そうになった。
🐲「……昔みたいに、声が出ねぇ。歌うの、怖くなった」
そう呟いたジヨンに、TOPは一言だけ落とした。
🔝「……お前、ちゃんと人間になったな」
ジヨンは、少しだけ笑った。歪んだ、痛々しい笑みだった。
もー下手すぎて死ぬぅ‼️
コメント
3件
あぁぁぁ"!!! 見るの遅くなって申し訳ないです!!!🙏😭 もうほんと、最高ですね…💓 リクエストも応えてくれてありがとうです!!🥹🫶
妊娠パロ好きぃぃぃ!!なんで、こんな最高なのかけるんですかッッッ!?教えて欲しいぐらいです!笑笑