# 11
📕「…母さん…?」
…やっぱり、そうとしか考えられないよね…
👓「!あ、そうそう。紫恩君のプリント頼まれたんだけどさ、家行っていい?」
📕「宿題?」
👓「ま、そんな感じ。…ほら、あと少しでテスト週間に入るし?」
📕「テスト…」
…そういえば、そうだったな…
英語以外自信無いし…
📕「…まじでヤバいかも。」
🦈「ぶるーく、英語得意じゃん。」
📕「英語”は”、ね!」
📕「国語とかまじヤバい…」
紫恩みたいに、もう少し頭が良ければ良かったのにぃ…っ!!
👓「あ~確かに。」
🦈「数学はいけるんだけどな。国語は無理だわ 」
📕「そんなこと言って、きりやんとシャークん、いつも上位じゃん…!!」
👓「まあな。俺神だし」
📕「…は?」
👓「は?」
👓「…ま、勉強時間とか増やせばいけるって!」
📕「…じゃあ、テスト週間入ったら、また勉強ね! 」
…紫恩も、1回でいいから来てほしいな…なんて。
…多分、また断ると思うけどね。
📕「!っうわッ!?」
👓「…!?ちょ、おい、足元ちゃんと見とけ…?」
📕「み、見てたけど…でも、さっきまで雨降ってたから…」
傘持ってきてなかったから、どうしようかと思ってたし…?
🦈「きりやんはぶるーくん家行くんだったよな?」
🦈「…じゃ、また明日」
📕「うん、また明日!」
👓「また明日な」
📕「!あ、着いたよ」
👓「…やっぱ、ぶるーくの家って、学校から近いよな。」
📕「う~ん笑 ゆうて変わらないと思うけどね? 」
👓「俺の家って、他の皆より遠いからさ」
📕「しかも、迷路みたいだよね笑!」
👓「まじ、何年経っても慣れないわ」
📕「!あ、プリントは僕が渡しとくよ?」
👓「お、ありがと。」
👓「じゃ、また明日_」
📕「待って待って!?折角来たんだし、ゆっくりしていけば?」
…僕、宿題以外、やることなかったと思うし…!
👓「…じゃあ、おじゃましま~す。」
👓「!でも、紫恩君熱なんだし、早めに帰るな?」
📕「うん!それでも全然OK!」
📕「ちょっと、お菓子持ってくるね~」
えっと…お菓子かごお菓子かご…
📕「…!あった。」
チョコ、クッキー、グミ…
やば、後数個しかない…!また今度、買い足さないとな…~
📕「~♪…ん?」
食洗機に料理道具が入ってる…!!
紫恩が早退したの昼前っぽいし、母さんが作ったのかも…
パカッ
冷蔵庫には、ラップに包まれたお粥が入っている。
📕「あ、やっぱり…」
…って、ダメダメ!きりやん待たせてるから、早くいかないと…!!
📕「…ごめん!遅れちゃったぁ~」
📕「何がいい?」
👓「…う~ん…チョコ!」
📕「は~い、僕はクッキーにしよ~っと」
👓「…じゃ、勉強始めますか」
今日の宿題は、英語と国語…
英語は良いとして、国語。漢字とか無理だよぉ…
国語の坂見先生、優しいけど、怒ると怖いんだよね…
頑張らなきゃ…!!
📕「…あ、きりやん、ここの漢字って_」
👓「…あぁ、そこは〜〜やって書ける。」
📕「そういえばそうだったね!…その日、寝ちゃってたからかなぁ…?」
👓「また寝てたのかよ…」
📕「仕方ないじゃ~ん…?」
👓「…よし、宿題終わり~」
📕「_僕も終わり~!」
👓「…じゃ、また明日!…あ、紫恩君に、お大事にって伝えておいて」
📕「うん、分かった。また明日ね!」
宿題に掛かった時間は、大体45分。
いつもより早く終わって良かったぁ~
📕「…あ、紫恩にプリント渡さないと_」
コンコン
📕「紫恩~入るよ…?」
😊「…あぁ…」
ドア越しの紫恩の声は掠れていて、寝起きだと言う事が分かる。
…ベッドに座っていた紫恩は、髪が乱れ、目元もほんのり赤い。
📕「_紫恩、このプリント、先生からだって」
😊「…ありがとう」
📕「後、きりやんがお大事に、だって」
😊「…そうか…」
窓から映る夕焼けは、紫恩を照らしている。
その姿はひどく美しくて、思わず見とれてしまう所だった。
📕「…じゃあ、また明日ね」
😊「…あぁ。」
灯りすらともっていない廊下は、暗赤色で埋め尽くされている。
…可笑しいなぁ、さっきまでみんなで話して、お菓子食べて、凄く楽しかったのに…
📕「…」
📕「ッ…僕は別にッ泣きたぃ訳じゃッない、のに…」
_静かだったリビングにただ1つ、涙声が響き渡っていた。
コメント
1件
泣かないでぶるさ〜ん😭 どっちもよく頑張ってるよ~!🥹