—————-1年前—————–
当時、『Sting』は、最強で最悪な暴走族で有名だった。
小さな子供や、女にまで手を出す、最低なチームだった。
袋叩きや、闇討ちなど、卑怯な手を使って。
そんな『Sting』を、他の暴走族は許さなかった。
警察も追っているくらいだ、知らない奴なんていないだろう。
ーある日ー
他の暴走族が、『Sting』を潰そうとアジトに向かった。
3つくらいの暴走族が向かった。
でも、『Sting』相手に敵うわけなかった。
『Sting』の奴らは強い。
卑怯で最悪な奴らだけど、それを認めざるを得ない。
300人近くいた他の暴走族でも、『Sting』に敵わなかった。
『弱っちい奴らだなぁ? 骨のある奴はいねーのかよ?!』
『う”、、手を出すなら、頭の俺達でいい、、だ、ろ』
『Sting』の総長と、他の暴走族の総長の会話を今でも覚えている。
『なぁおい、次は新人達にしてやるよ!!』
3つの暴走族の中の1人だった俺は、寒気がした。
総長達みたいにやられる……っ!
すると、
_______ガッシャンッ!!!
え…?
だ、れ、、?
吹っ飛んだアジトのドアを見て、目を見開いた。
確か、、カギがかかっていたはず、、、
そう簡単には開かない筈なのに、、、っ、、
『……なにしてんだ、おめーら…』
黒のフード付きのパーカーをつけた奴が、アジトの中に入って来た。
フードを深く被っていて、顔が見えない。
『あ”ぁ”? 誰だお前、』
『…誰だっていいだろ?』
『Sting』の総長にそう言った奴に、目を疑った。
待って、、、そんなこと言ったら、、!
アイツだって酷い目に遭う、、!
『あ”? なんだおま______________ッッ?!』
その瞬間、『Sting』の総長の体が投げ飛ばされた__________。
なんたって、フードを被ったソイツに、背負い投げをされたから。
俺達がかかってもこのザマなのに、彼はいともたやすく『Sting』の総長を抑えた。
痛みを堪える総長の首を、彼が思いっきり蹴り上げた。
そして、ぐったりと意識を失った総長。
『お、おい総長! この男を早くやってくださいよ!!』
ダメだ、『Sting』の総長はやられた。
『クソッ、こうなったら俺達だけでやるぞ!!』
『Sting』の残党は200人以上居た。
危ない、、! とは思ったけど、心配は必要なかった。
軽々と舞うように、『Sting』の奴らを潰していく彼。
ケンカをしている時には絶対出てこない、”綺麗”と言う言葉が出てきた。
『…あんがとな、お前らが頑張ったお陰だわ……』
そう言って、俺の手を取った彼。
握ってくれた手の感触を俺は今でも覚えている。
『動ける奴は怪我人を運べ!』
そうやって、俺らの指揮を取った彼。
『早くしろ! 警察が来んの!!』
え、、?
警察、、?
『俺、は、、暴走族、だ、、、、、だから、、残んないと、、」
掠れた声でそう言った俺。
『は______?』
そう言った俺を見て、首を傾げた彼。
『チッ、、ったく_____お前も一緒に逃げんの!!』
『えっ______!』
俺の手を引いて、裏口まで連れてってくれた彼。
俺の人生を変えてくれた彼。
命の恩人で、忘れることの無い人だった。
そんな俺の名前は、冬和。
冬木 冬和。
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↓このお話の主人公
名前:冬木 冬和(ふゆき とうわ)
性別:男
個性:雪
雪を操る。
性格:クール 何を考えてるかわからない。
『ウルフ』に昔から片思いしてる。
コメント
5件
総長様溺愛中につき、に似てますね!! めちゃくちゃこのストーリー好きです!! これからも頑張ってください
続き待ってます♡