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「あぁ…これが…?えぇ…?」
佐藤の目の前でそ知らぬふりの名前。
明らかに何か書類から探しているが、見当たらないらしく覗いたり引いたりしている。
「ふあ…」
「眠いっすか、名字刑事。これタブレット…」
ふふ、と名前は笑う。
「ありがと…千葉くん…」
名前は手のひらから出されたタブレットを、千葉の顔を見たままがりっ…と噛んだ。
「…」
「ああっ」
ばらばらと佐藤の山が決壊して、名前は顔だけ出す。
「大丈夫?」
すぐ名前の隣の白鳥が立ち上がり、未だにぽかんとしている千葉の腕を引きちらと見た。
「あ…大丈夫すか」
「ごめん!あー高木くんそっち取れる?」
「はい」
わらわらとする様子を名前は足と腕を組み、見下ろしていた。
す…と高木がそばに来たのはわかっていた。
「名字刑事…」
「ん?」
髪をくるくるして、名前は足元にしゃがむ高木を見た。
「…足元。いいですか」
名前の足の下にある書類を、高木は見上げながら言う。
名前はにっこりして足を避けた。
「…今夜」
と呟く弱々しい声に、名前はついに舌で転がしていたタブレットを飲み干した。
「ありがとう。高木くん。さあっ、やらなくちゃ…」
「手伝います」
「ありがとう白鳥くん、こっちから…」
駐車場でね…とデスクの下にまだいる高木に囁き、名前は髪を後ろに流して立ち上がった。
「は?」
頭を下げている高木に、名前は振り向いた。
たまらず顔を覗きこむ。
「…頭、大丈夫?」
「っ」
苦しそうな表情に、名前はだんだん笑みを深くする。
そうやって墜ちていくの……気付いたときにはあなたは空っぽ……。
「…佐藤が好きなくせに私も好きになっちゃったの?まぁ…とんでもない…」
駄目な子ね……。
高木には恐らく【その】違いがわからない。
「でもっ!じ…自分の気持ちに嘘はつきたくない……」
「勝手な男」
はっ、と高木は目をそらす。
「自分が楽になりたいだけでしょ。吐露して…わたしの気持ちは考えた…?」
「…」
これ以上いじめたら可哀想、と名前は天使のようにふわりと彼を抱き締めた。
「いいわ」
こちらへおいで……巡礼中の男の子。
しがみつく高木の肩の向こう側に、名前は目を細めた。
「進展は?」
はあ、と名前は夜景と見える自分のシャツ姿を見た。
後ろで突っ立っている高木に、ずず…と音を鳴らしてカクテルを飲む。
「…知りたくもないでしょ」
「佐藤が?」
振り向くと高木はまた目をそらす。
いつまでもそうやって…朝がくるまで我慢できないくせにね。
「やれやれ…」
ふふ…と名前は笑うと高木はむっとした。
「何が…」
「えぇ?」
今度は名前が、高木の顔に意味不明、といったふうに笑いながらベッドに腰をおろす。
罪悪感でいっぱいなんだろう。とまた笑ってしまう。そんなものごみにして、ただわたしをがむしゃらに抱きたいだけのくせに。
それで構わない。セックスは愛し合うものでは別にない。
「シャワー浴びたら?」
「いいです」
と高木は不機嫌にクロゼットに消臭剤をかけてしまう。
「【あなた】に別に…時間をかけなくても…」
「いいわよ?前から言ってるじゃない。ネクタイ」
と名前はカクテルを口にしながら、手を伸ばす。素直に渡してくる高木に、この男はわたしをなんだと思いたいのだろうと不思議になる。
愚問だ。わたしが何をするかわからないんだから。
「ベルト」
「なんで?」
とついに嫌そうな顔になるのを、近付いて行って首を掴む。
「…!」
そのままぐると向きを変えまっすぐベッドに押して行く。へりに当たり、高木はどさりと倒れた。
「っ名前さ」
遠慮なく股がり髪が当たるほど近くで高木を見下ろす。
「…愛してあげる…高木……あなたは、わたしは…」
「えっ!?ちょっと!」
【今夜】だけは、神聖なママは忘れてね…。
「ふふっ!」
目元にネクタイを巻き上げて、明らかに高木は赤くなる。
「やめ…!いっ…」
ぎり!と手首もベルトで巻き上げて、革だったらしく多少痛いんだろう。
「わたしを自由にするからいけないのよ…高木…」
「名前さん!」
わたしは天使じゃないからね……。
「んんっ!」
「相変わらず下手ね、キスが…教えたのにな…」
佐藤にがっかりされないように…。と耳元で囁く。
「っ…」
ぶるっ、となる高木に名前はまた高らかに笑う。
「なに?耳感じる?」
「べ、つに…うああ…」
シャツから胸元をまさぐる。はあ、はあ、と上下するそこへ名前は耳をつけた。
「口から出ちゃいそう…?心臓…」
じわじわと汗ばむ姿に、名前はまたふわりと頬を包む。
はっ!と高木が飛び上がらんばかりに驚く。
「なんでこんな…」
「だって…あなた」
と名前は下に降りていく。すり…と盛り上がるそこを撫でて。
「佐藤が困ってるのに助けなかった」
「…っそれは」
ずるっ!とズボンごと引っ張り下ろされて高木はひっくり返りながら叫ぶ。
「し、白鳥刑事が先に…!」
「だから佐藤に思いを募らせて募らせて我慢できないんでしょ、って言ってるの…」
つ…と名前はそこへ舌を出しながら唾を垂らす。
「ふ…うっ」
悔しそうに唇を噛みながら少しずつ震える高木に、名前は指を1本ずつ折り畳んで握りしめた。
「可哀想…ほら…」
楽になりたい?なら、信仰は捨てて…。
「ああっ、あ…あ」
「そう…いい子」
「あっ…あ……」
高木の手が何かを探すように動くので、名前は下に頭をいれてやった。
「も、もっと…あぁあ」
「ぐっ…」
頭を掴んだ瞬間、口の中に押し込まれる。
「はーっ…!」
上下されながら名前はまた笑いそうになる。
ぐぐぐ…と喉奥まできて名前は上がってくる胃液を隣に吐いた。
「え…?」
びちゃっ、と耳障りな音に高木は顔を向けるがなにも見えない。
「ふふ…」
口の端の黄色の液体を親指で拭い、咥える。
「え…今なに…」
「予定が変わった」
下着を外して、名前は胸を持ち上げる。
「あっ!や…!それは…」
胸の中に高木をし舞い込む。ちゅっ!とキスしたみたいな音が鳴る。
勢いよく上下させる柔らかくて強い圧に、素直に高木はのけぞって叫んだ。
「や!やめて!名前さ…おねが……」
ちゅっちゅっと音が激しくなる。
「出ちゃう…!あぁあ!やだ!や…」
「いつまでも出す度に嫌がって…辛くない?気持ちいいでしょ…?」
からだだけは……。
にやり。と名前は笑う。
「あぁああっ!さ、佐藤さ…っ!」
頭の先まで飛び出した精液に、名前はまた声を出して笑う。
「んぅっ…ううぐ…」
びくびく快楽を撒き散らす高木に、名前はまだ斜めを見ていた。
「…何日ぶりなの?」
くた…と全身の力が抜けた高木はからだじゅうで呼吸しているように見えた。
名前はまだ待っているそこをつん、とした。
「…だ、だめで…もうやめ……」
「そうは…こっちは言ってない」
そのまましゃがみこむ。
「…!」
「ほら…」
「あぁああっ…」
くい、と名前は高木の横に手をつき、腰をあげて、ゆっくり……奥まで飲み込ませる。
「んふふ…」
名前は髪をかきあげて頬を染める。
高木が首を振りだす。
もう彼の目の前は崖だ。ふわ、と羽根が顔の前をかする。
「ああ…ほら……ねぇ…!」
激しく腰を打たれ、高木はもう熱にうなされるように頭がぐらぐらしだす。
いいんだ……【どっち】の色をしていても……。
あなたの…傷つけ方が……好きだ。
「はははは…!」
名前は同じように揺れだす高木の口を押さえた。
「あぁっ、ん…気持ちっ…ふふ!」
「ああっ!もう出る……!」
「いいわ…ふふ…いっ……」
今度は名前も自身のからだを抱いて髪を振り上げた。
「おはよう。高木くん」
目の前で佐藤が笑ってすれ違う。
「…?」
「どうかしました?」
とついてくる千葉。
「いえ…悪いけど随分汗くさいなって思って…朝なのにね」
苦笑する階段を降りていく佐藤が、両手をあげて首を振る。
「これだから男性って、女性に頼るのよねぇ…」
「だって新しいシャツ出してくれるやついないんだから仕方ないっすよ。だすやつ、いないっしょ?佐藤刑事も」
「う、うるさいわね…!行くわよ!仕事仕事…!」
あはは…とふたりの声が遠くなる。
「高木刑事」
と俯いて座る高木が見上げる。
名前は顔を覗きこみ、にっこりして調書を差し出す。
「頼まれていたチェック。大丈夫よ、提出で…」
「あ…はい。ありがとう…ございます」
白鳥が名前が背を向けた姿を見続けた。
「いつでも……ふふ……」
名前が妖しげに笑みを浮かべた。
わたしが次に何をするか…わからない。
「名字刑事」
と言う白鳥に、名前は微笑んだ。
コメント
2件
ありがとうございます!
**美月ゆめか🌸の感想** うわあああ第1話からぶっ飛んでる…!!!😳💦 名字刑事、めっちゃクールで妖しくてカッコよすぎん?「わたしを自由にするからいけないのよ」とか台詞エグい…マジで天使と悪魔が同居してるキャラだよこの人…。 高木くんの堕ちていく様がもうね、なんか可哀想だけど目が離せない…「佐藤さん…!」って叫んじゃうとこ切ないけどエモい…! セフレ関係なのに支配感と背徳感がすごくて、続きが気になりすぎる…次話まだ??早く読みたいよ〜😭🔥
#名探偵コナン夢小説
千導 渉
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花梨
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#風見裕也