(🟢=ひまじんです)
ーー
日も暮れ、肌寒さを感じる時間になって来た。
今から、僕の家に紅茶と帰ることになった。
紅茶は今お手洗いに行っている。僕は少し離れた場所で待つ。
…で、なんで一緒に帰るかって?紅茶がウチに来たいって言い出したからなんだ。
🐎(…ちょっと、いやだいぶ、ドキッとした)
そういうことにもなるんじゃないかと、あまり恋愛経験のない僕は嬉しさと恥ずかしさ、不安で動揺しっぱなしである。
🐎(カッコいい彼氏でいたいんだけどなぁ)
🐎「やっぱり紅茶、綺麗で可愛いしなあ…すぐ余裕なくなっちゃう」
☕️「ウマヅラさ〜ん?聞こえとるで〜」
🐎「うわあ‼︎ビックリした…帰ってきてたなら言ってよ」
☕️「いやな、なんか考え込んでるみたいやったから邪魔しちゃあかんなって」
☕️「…俺のこと考えてたんやな。えっち」
🐎「えっちじゃありません!紅茶に夢中なだけ」
そういうと、紅茶の顔が薄く紅色になった。
☕️ボソッ「よくそんなことサラッと言えるなあ…//」
🐎「ん?何か言った?」
☕️「な、なんでもない!早く帰ろうや、少し寒いし」
🐎「確かにね。…あ、はいこれ」
そう言って、紅茶にカーディガンを渡した。
🐎「寒いんでしょ?僕は大丈夫だから羽織っておいて」
☕️「えっ、でも」
🐎「いいから。身体冷やさないようにしておいて…ほら」
紅茶の細い肩を、自分の上着で覆う。
🐎(自分でやったけど、これ)
🐎「僕が抱きしめてるみたい」☕️「ウマヅラに抱きしめられとる感じすんな…」
☕️「…え」
🐎「まさか同時だった?笑」
☕️「…やっぱえっちやんけ、やらし」
🐎「それ言っちゃったら紅茶もえっちだけど?」
☕️「…うるさい!///」
ちょっとした言い合いをしながら、目的地を目指す。
これも、幸せの一つ。
ーー
帰り道の途中、驚いたことに聞き慣れた声が聞こえてきた。
🟢「…あれ。ウマヅラ!紅茶〜!奇遇やなあ」
🐎「ひまじん!?どうしてここに?」
🟢「ちょっと用事で出掛けててな。そっちこそ何してたんや?」
☕️「水族館まで行ってたんよ」
🐎(あ、言うんだ)
🟢「なんや、仲良しやな〜」
☕️「な、なかよし、、」ポッ
すると、紅茶をみて何か思ったのか、ひまじんさんは僕に耳打ちしてきた。
🟢「違ったらすまんけど、紅茶と何かあったんか?」
…そこを指摘されるとは思わなかった。流石ひまじん。勘が冴えている。
僕はひまじんに伝えてもいいと思っているけど、僕の一存では決められないな。
🐎「!…紅茶。こうちゃー?」
☕️「お、おう。どうしたんや」
🐎「ひまじんに言ってもいい?僕たちのこと」
☕️「…え、?ひまじん、気づいとったんか!?」
紅茶、めちゃくちゃビックリしてるなあ笑
こりゃあ
顔に出やすいの気づいてないな笑
🟢「…そういうことでいいんやな?」
🐎「そうだね、ありがたい限りだよ」
🟢「あ、誰にも伝えんから安心せえ」
☕️「ほんまか〜?笑」
🟢「そこは信用してもらってもええで?」
🐎「じゃあ、そうしておくよ。ありがとうね」
🟢「はーい。こっちこそありがとうな」
☕️「また撮影でな」
そう言って、僕たちはひまじんを見送った。
ーー
引き続き、僕たちは家を目指して歩く。
🐎「まさかひまじんと会うなんてね」
☕️「ほんまにな。」
そこそこ長い付き合いだと思っていたが、あの鋭さには驚かされた。
まだまだ知らないところが沢山ありそうだ。
コメント
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最高でございます