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fwak
fw視点
昨日あきなにあった
ずっと関わることなんてない、そう思ってたのに
待ってる、なんて口上でいうのは簡単だ
今日の7時から開園…あまり気は乗らない
いったらひどいこといいそうだから
これでいかなかったら、あきなは俺を諦めてくれるかな
今日は夜、雪が降るらしい
イルミネーションには絶好の日だ
〖…お前クリぼっちなん?〗
「余計なこといわないでよ、兄貴」
〖ははッわりわり、でもお前この前イルミの約束できたっていってなかったか?〗
「……」
〖…お前なぁ?そういうとこだぞ?〗
みんな怒る時に使うそういうとこ、具体的にどんなとこなの?わかってないのに使うなって話だよね
〖相手の予定が合わなくなったからとかわかるけど…まだ中学の頃を引っ張ってんだろ?〗
「関係ないじゃん…」
〖お前の好きにすればいいけどさ、約束してんならいけよ、てかそれ何時から?〗
「7時」
兄貴は時計をみた
〖…お前ばか!!!もう8時なるぞ!!!〗
「だって…」
〖この時間は車も混雑するし…今から行っても8時半は過ぎるな…〗
なんで兄貴がそんなあせるの?俺のことなのに
〖あーもー!車乗れ!すぐ送るから!〗
「え、でも…」
〖いいから!早く準備してこい!〗
俺は兄にいわれるまま、急いで準備した
ak視点
『さむ…』
天気予報なんてみてなかったから、雪が降るのは想定外だった
そのせいでなんも防寒とかしてこなかったし…まぁ、上着着ていけばどうにかなるでしょ
ふわっち…来てくれるかな…
今頃、そんなこと考えてんのかって思うかもしれない
疑う心配ないって思ってるんだけどね…
時刻は9時を回ってる
中からは楽しそうな子供の声や、カップルの声、思わず目をつぶって聞き入ってしまった
「ッあきな!!!」
声が聞こえた
大体誰の声かはすぐわかったんだけど
『…来てくれたんだ、ふわっち』
「そうじゃなくて…寒いでしょ?」
走ってきたのかふわっちは肩で息をしていた
『へーきへーき!てか入ろ?せっかくなんだし… 』
「わかった」
そういってチケットを使い、中には入る
案の定、そこは人混みですぐにながされてしまいそうだった
はぐれるんじゃないかと思ったけど、ふわっちが俺の手を握って、離さないようにしてくれた
『…ふわっちってこういうことするんやね』
「こういうことって?」
『いや、手繋ぐとかあんましないかと』
学校からの態度で考えると、ねぇ…?
「はぐれるよりはましでしょ」
『はーい』
そのあとは二人でいろんな所を回った
この前のことはあまりお互いふれず、見て回ることを楽しんだ
『…さむいね』
さっきから風も強くなってきているし、夜だし…
「はいこれ、使って」
ふわっちが差し出してきたのは自分が巻いてたマフラーだった
『いや、使えないよ…ふわっちだって寒いでしょ?』
「俺はいい、中に結構着込んでるし」
俺の返事なんて気に止めず、ふわっちは俺を引き寄せ、マフラーを巻いてくれた
『…ありがと……暖かぁ…』
ふわっちの体温もかすかに残ってる
クリスマスツリーの前、たくさんの人が集まってきた
ライトアップはきれいだった
でも俺はそんなものよりも、隣でそれを眺めてる彼に見とれてしまっていた
「…ん?なにそんな俺見つめて」
俺の視線に気づいたのか、ふわっちが怪訝そうな顔をしながら俺をみていた
『なんていうんだろ…ふわっちとこれてよかったなって』
『中学のこと聞いたよ』
「え?」
『ごめんね?勝手に、この前ふわっちのお兄さんが俺の家まで訪ねてきてさ、すごい謝られちゃって…そのときに…』
「そっか…」
『ごめん!!俺はふわっちの気も知らずにひどいことばっかりいって、自分勝手なことばっかりして…俺は…ッ』
ちゃんとしないといけないのに、俺の頬には大粒の涙が伝っていた
『ほんと、っごめん…』
いまなら、ふわっちのいっていた意味はわかる
傷つけたくなかったんだよね…誰かと一緒にいたら傷つけてしまいそうだったから、だから俺に関わるなっていった
本当にあったことを話さないのも、またトラウマがよみがえってしまうから
『ッこんなときにさ、泣いててごめん…ッ』
「あきな…」
「なぁ、あきな、泣かんといて?」
ふわっちは慣れないように、自分の袖で俺の涙をぬぐってくれた
「あきなは太陽なんよ、大切で…だから笑顔でいてほしい」
『俺はふわっちと一緒にいたい!ふわっちは迷惑とか思ってるかもだけど、俺にとってもふわっちは大切な人だから!側にいてくれるだけで俺は幸せなんだから…!』
『だからッ…だからぁッ…!』
せっかくふわっちが拭ってくれたのにまだ溢れてくる
そのとき、ふわっちは俺を抱き締めた
「俺もそうだよ…」
「あきなと一緒にいたいんだよ…」
「あきな以上に大切な人、俺にはおらんからさ…」
だんだんとふわっちの抱き締める力が強くなってくのがわかる、でも、痛くはない、ただあったかい
『…濡れるよ、?』
「俺は構わんよ」
『俺が構うんだけどなぁ?』
「…あきな、俺、友達じゃ嫌なんだよ…」
ふわっちの予想外の言葉
『…それって、期待していいやつ?』
「なに?もしかして俺も期待しちゃっていいやつかなぁ?」
今から俺らが発する言葉はたぶん一緒だ
お互いに伝えたいことそれは…
『「好き」』
世界一大切なあなたへ
ーーーーー完ーーーーー
コメント
2件
番外編は出す予定です!
終わり方とか最高でした😢番外編とかってありますか、、?