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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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「久地先生、そろそろ行きませんか?」

とうとう、レストランに行く約束の時間になってしまった。あぁ、緊張する……。

「あ…!行きましょう!」

久地先生が荷物をまとめる。

その動作一つ一つが、美しい。

「どこのレストラン行きます?」

「あ…、」久地先生とレストラン行くのが楽しみすぎて、考えてなかった…。

「考えてなかったです…」

「ですよねー…僕も松村先生とデート…、。いやっ!!松村先生とレストラン行くのが楽しみすぎて考えてなかったです…」

え??今、何て?僕とレストラン行くのが楽しみすぎて…?

僕の顔が赤面していく。

「もう、いっそのこと居酒屋行っちゃいます?」

え??久地先生の酔った顔…見たい…

「え、一応先生なのに??まぁ、確かに居酒屋いいかもしれませんねー!行きましょう!」

「でもこのあたりには居酒屋無いですよね…

タクシー、呼びます?」

「はい!」

「とりあえず校門出ましょう!」

僕は久地先生と校門を出て、タクシーをつかまえた。

タクシーの中で流れる絶妙な空気…。

まずい、何か話さなくては…

「あの、今は学校ではないんですし、タメ口で話しません?その、年もあんまり離れてないんですし…」

久地先生がタメ口で話さないかと誘ってくれた!

もちろん答えはyes!!

「あ、はい!じゃあ、タメ口で話す……ね?」

「うん!そのほうが松村先生って感じ!」

タメ口に切り替えたおかげか、会話がはずんだ。

時間がそのまま止まってほしかった。

このまま、この時間が一生続けばいいのに…。

「お客様、着きましたよ。料金は1500円です。」

「あ、はい!カードでお願いします!」

久地先生がサッとカードを出した。

「え、ちょ……」

「松村先生、俺が払うよ」

「え、じゃあ後でお金渡しますね?」

「いいから、いいからー」

久地先生はカードでスマートに払った。

なんて……かっこいいんだろう。

心臓の動悸が早まった。

このまま一生、久地先生を見ていたかった。

(第三話へ続く)

おじさん教師ですが好きな人ができました!!

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