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volt×ymoi🎤
注意
◇ご本人様には一切関係ありません
◇nmmnです
◇地雷&苦手な方はお早めにご退出
◇ほぼwtri×ymoi(volt×ymoi色薄め)
◇この先、名前の伏せ字なし
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〈夢追目線〉
お気に入りのピアスを揺らし、靴を鳴らす。
髪はがっつりしすぎない程度にセットして、胸元にはトレードマーク。
『言ってた場所で待ってる』
後輩たちに短かくメッセージを送る。
すると瞬時に既読がつき、元気なスタンプが返ってきた。
アプリでも元気いっぱいな奴らを待つため、“言ってた場所”………もといカフェに入る。
この店は注文をカウンターでしてから自由に席に着くタイプらしい。
アイスコーヒーを頼み、ガラスのウィンドウに接した明るい席に座る。
時間が16時ということもあってか、店はパソコンや参考書を広げた人が多い。
席に座って数分としないうちに到着するアイスコーヒー。
約束の時間まで15分ほどある。
(エゴサでもするか)
机に肩肘をつき、スマホを起動した。
_____________
〈渡会目線〉
今日は夢追さんとご飯に行く。
俺たちのライブ成功祝いと、その他諸々のお祝いで、全て夢追さん持ちの焼肉だ。
度々新人には、夢潰し続けて━━━*以下略*などと言っている人とは思えない。
いつも俺たちと会う時は、おしゃれして、集合の15分前には待ち合わせ場所に来ている。
夢追さんの性格を思えば当然かもしれないが、俺に会うために…と思うと嫌でも舞い上がってしまう。
fur「あ、ひば〜。こっちこっち」
俺以外がそろっているヴォルタに駆け寄る。
skng「夢追さんが言ってたカフェってこの先だよな」
srp「うんそのはず」
みんな足早にカフェへの道を急ぐ。
俺たちの先輩を取られまいという気迫がひりひりと伝わる。
まぁ無理もない。
夢追さんを道端に1人でいさせて安心できる方がおかしい。
あんな綺麗な人、男女どちらともに引っ張りだこだろう。
wtri「あ、ここじゃね?」
広いテラス席が目を惹くカフェ。
そのテラスを望める大きな窓の奥。
スマホ片手にアイスコーヒーを飲む夢追さん_______とそれを見つめる男2人。
それに気がついたのは俺が先か他が先か。
ほぼ同時に店へ乗り込んだのは言うまでもない。
srp「夢追さん、お待たせしました〜」
skng「結構待たせちゃいましたよね」
ymoi「あ、やっほ〜。お疲れ様。全然待ってないよ。大丈夫」
さっきまでの凛とした夢追さんは何処へやら。
俺たちに目尻を下げて微笑む目の前の先輩。
かわいすぎん??
もっと早くこればよかった。
夢追さんを取り囲むように立つ俺たち。
さっき夢追さんを見ていた男2人は、もうとっくにセラおの覇気で意気消沈。
ymoi「ここで一杯お茶でもしてく?」
合法上目遣いの破壊力えげつねぇ……
こんな可愛い人がアラサーとかおかしいだろ。
fur「あぁ〜いや、俺今日お肉のために何も食ってないんで、できれば早く焼肉行きたいなぁと」
wtri「おなじく〜」
ymoi「は〜?お前ら今日どんだけ食う気だよw」
はぁ〜…守りたいこの笑顔。
持ち帰りたい…この先輩。
ymoi「それならちょっと早いけど行くか。俺お会計してから出るから先行ってて」
席を立って俺たちに告げた夢追さん。
少し大ぶりなピアスが揺れる。
srp「あ、そうだ夢追さん」
ymoi「んなに?」
srp「今度からは待ち合わせギリギリに来てくださいね」
ymoi「えなんで??これもうほぼ癖なんだけど」
skng「俺らが守れないんで。早いと」
ymoi「え?守る?なんで?」
wtri「てかさ、俺らの集合時間ずらせば良くね?1時間ぐらいさ」
fur「たしかに。それでいっか」
ymoi「え、ちょ、待って。ほんとに何の話??」
完全に頭の上に?を浮かべている夢追さん。
wtri「こっちの話っすよ〜。ほら早く会計、してきちゃってください!」
俺たちの思いが気付かれることは、たぶん今後ないんだろう。
まだ、気付かれなくていい。
今はまだ、ただの後輩で。
この中で俺が1番になるまでは。