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今日の刑務作業は黙々と鉱石を掘るらしい。
日によって違うみたいだけど、扱い方酷くない?この中で作業に苦労している囚人にツンデレを披露して助けてあげて、優等生ツンデレポジションをゲットするんだから!
流石に悪役っぽいからか、体力は平気だけど…。囚人の中には体力が人並みな人も沢山いる。頭脳派だったり、単純に権力で揉み消していた人もいる。
「あらあら、貴方全く進んで無いのね?どうせ努力もしてなかったのね?笑性格の悪い貴族なんていつ潰れるか、見ものだわー笑。どうせ没落して捕まっちゃったんでしょ?本当道化みたいね。(大丈夫ですか?同年代くらいの子だよね?手助けしましょうか?)」
私は、苦戦している少年に話しかけた。
「お前まで俺をからかいに来たのか?」
恐ろしい顔で睨み返して来たが、少年は私の顔を見て目を少し見開いていた。
やはりこんな美女見たら、見惚れるよね。
私も30分は顔見てたし。
おっと、そうじゃ無かった。ツンデレムーブしないと。
「そんなに固くならないで?私は手伝ってあげようと思ってきたのよ。」
出来るだけ甘く。思春期の男子には、刺激がヤバいかもだけど、ごめんね…。
少年の肩に手を置き近づくと少年は、警戒しているのか、照れているのか、じろりと顔を赤くして睨んでくる。
少年の鼓動が早くなるのを確認し、 囁く。
「でも、その代わり私の望むものも、貴方に差し出して欲しいの。出来るわよね?道化さん…?(まじでごめんなさい。何も望んでません。)」
唾を飲む音が聞こえる。堕ちたな。ごめんなさい少年。貴方の性癖捻じ曲げちゃったよ。
ルーイ(私)やっぱ恐ろしいほど美しいんだな。
「…いいだろう。」
「ふふ。それでいいのよ。これから貴方は私の物よ。(わーい!味方出来たー!)」
そして私は鉱石をその少年の分も少し多く掘ったのだった。