次の日も僕はパズルを解いていた
今度のパズルはちょっと変わっていて、同じキューブではあるけど、回しにく…い
硬っったい!!なんじゃこれは!
「じいさん、このパズル全然回らない!」
「なはは、そう簡単にはいかんぞ〜」
胸元の時計は既に< 3 >を指している
「そいや…じいさんに色々聞いて…いいか」
「答えられる範囲なら」
石の上で寝転がっているじいさんに聞いた
「このゲームに名前はあるのか?」
「ない、皆々勝手に名前を呼んでる」
「このゲームは望んだやつにあの変な…ヘルメットみたいな奴が来るのか?」
「違う、ここに招かれた者は運営が興味本位で呼んだやつしかいない」
運営…?じいさん、運営をまさか知ってるのか?
「その運営ってやつはなんなんだ、何の目的でこのゲームを作ったんだ?」
「知らんわ。ワシはいつの間にかここに居て、
いつの間にか魔法が使える様になってた。ただ頭の中にはワシが運営によって作られたという認識だけはある」
「つまりじいさんはNPCなわけか」
「メタいのお…そりゃ。否定はせんが」
やっと、パズルは回せるようになってきた
だが、回せても揃わねぇ。単純に難易度が高すぎる…ルービックキューブみたいなくせに
「なあ、最後に一つ」
「なんじゃ」
「この世界を歩き続けたらどこへ辿りつくと
思うかい?」
僕のその一言にじいさんは身体を起こして
「最初に歩き出した場所へ戻るだろう。この世界は丸いんだからね」
と、酷く残念そうに言った
その時、やっとパズルが1面揃った
って、まだ後5面あるからなぁ
「と、喋るようにワシ、プログラミングされてるんじゃな」
「運営からのセリフかーーい!!!」
僕は思わずじいさんに叫んでしまったのだった……
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