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ぬぬぬん
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ら む ね _ @部長
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・重たい表現あり
第十九話 空腹
俺たちは現在、etさんとnaさんの寮へ連れていってもらっていた。
et「…私がまずnaさんの部屋に様子見に入る。大丈夫そうだったら呼ぶから一旦待ってて」
etさんはそう言ってnaさんの部屋の扉をたたく。
et「naさん、入るね」
そう声をかけ、etさんはnaさんの部屋の中へと入っていった。
どこか不安を抱きながら、俺たちはetさんのことを待つ。
しばらくすると、
ガシャーン!!
何かが割れるような音がしたと同時にetさんが部屋から飛び出してくる。
tt「etさん!?一体何が…」
et「tt!」
tt「ビクッ!」
etさんは顔を青ざめさせ、声を上げる。
et「ごめんっ!私っ、naさんに余計なことしちゃったみたいで…!」
etさんの声は震えていて、今にも泣き出しそうだ。
ya「etさん、落ち着いて」
yaくんがetさんをなだめる。
ya「何があったか話せる?」
et「えっと…部屋に入ったら、naさんチョコケーキ食べようとしててっ…でもなんでかわかんないけど私の顔見た瞬間急に顔を青ざめて…」
etさんは時折言葉を詰まらせながらも説明する。
et「私がnaさんに大丈夫?って聞きながら近づいたら…naさんが近づかないでってテーブルの上のもの全部床に落として…」
なるほどな、状況はだいたい掴めてきたな。
なら、これから俺がやることはただひとつ。
tt「よし、etさん。こっからは俺がnaさんと話してくる」
ur「そうだな。後のことは俺たちに任せて…」
tt「あ、ur、悪いけどnaさんと話すのは一旦俺だけにしてもらえへん?」
ur「はあ!?なんで!?」
tt「あんま大人数で行ってもnaさんを余計刺激してまう気がするから。naさんとは一対一で話をした方がいいと思うんよ」
ur「いや…それはそうかもだけど、でも…」
urは心配そうに俺を見つめてくる。
yaくんもurと同じように心配そうに俺を見ている。
その時、jpが口を開いた。
jp「…心配する気持ちはわかるけど、俺はここはttのこと信じるべきだと思う」
jpは俺のことをまっすぐ見つめてくる。
jp「tt、俺ttのこと信じてるから。でも何かあれば絶対呼んで」
tt「…うん。jp、ありがとう(ニッ)」
俺はドアノブに手をかける。
et「…tt、naさんをお願い」
扉を開く瞬間、etさんがそう言った。
俺は強く頷き、そのまま部屋へと入っていった。
・・・
部屋に入ると床にはたくさんのお菓子やお菓子のゴミが散らばっており、またテーブルのすぐ真横あたりには割れたお皿と崩れたチョコケーキが落ちていた。
そしてベッドには、桃髪の少女が俯いて腰をかけていた。
俺の気配に気づいてか、少女は顔を上げる。
tt「えっと…naさん、やんな」
na「…誰ですか」
tt「俺は桃天使学園1-Aのtt」
na「tt…さん?…初めましてですよね?どうやってうちに入ってきたんですか?」
naさんの声色に警戒の色が混じる。
tt「普通にetさんに入れてもらった」
na「…そうですか。じゃあなんで私の部屋に?私に何か用ですか?」
naさんは淡々と尋ねてくる。
tt「…ここに来たのは、naさんと話をするため」
na「話?なんの?」
tt「暴食の罪についての話」
その瞬間、naさんの肩がピクリと震える。
tt「naさんの様子が最近ずっと変やっていうのをetさんから聞いた。食堂のご飯を食べてたのがnaさんっていうのも知ってる。異常なくらいの食欲が湧いてしまう。これが大罪以外なにであるっていうん?」
na「……」
naさんは俯く。
しかし次の瞬間、naさんは、
na「…いっぱい食べることの何が悪いって言うんですか?」
と、低い声でそう呟いた。
na「誰だって、お腹が空いたら何か食べたくなるでしょう?空腹を満たそうとするでしょう?私もそれと同じです。空腹を満たすため食べているだけです」
tt「…ただ空腹を満たそうとするくらいじゃ大罪を犯すまでは至らないはずや。つまりは、naさんのはやりすぎってこと!」
na「…うるさいです。なんで初対面の人にそんなこと言われなきゃいけないんですか?」
tt「だからそれは…」
na「何も知らないくせに!どうせ私の気持ちなんて何もわからないくせに!」
tt「naさ…」
na「私はもうっ…空腹なんて味わいたくないんですっ!!」
次の瞬間、naさんの羽が黒く染まる。
いつもみたく、黒い霧が立ち込める。
…naさん、大丈夫。
今からnaさんの気持ち、受け取りに行くから。
…さあ、行くぞ。
俺は霧の中に踏み込んだ。
・・・
幼い頃、私の家は貧乏でした。
お父さんが大の賭け事好きで、いつもギャンブルにお金を溶かしていたからです。
お母さんと私は、お母さんがパートで働いて稼いだ少ないお金でなんとか生活していました。
お父さんはギャンブルに勝った時は機嫌がいいけれど、負けた時はすごく機嫌が悪く、私たち家族に当たるそんな人でした。
ある日のこと、お父さんはギャンブルで大敗して帰ってきました。
機嫌のかなり悪いお父さんは、私とお母さんに手をあげました。
na父「くっそ!あー!!イライラする!」
na母「あ、あなた…もうやめて。せめてnaにはもう手を出さないで…!」
na父「チッ、うるせえ!いちいち口答えしてくんな!」
na母「ひっ…」
na「…ッ」
この後お父さんは家にあるお金を全て持ち出して、またギャンブルをしに行ってしまいました。
家にはもうお金は残っていませんでした。
na母「…na、ごめんね。お母さん、今からお仕事行ってお金稼いでくるから!」
お母さんはそう言っていつもよりずっとたくさん働くようになりました。
でも、少し無理をしすぎたみたいで…、
お母さんは体を壊して倒れてしまったんです。
しばらく病院に入院することになって…家には私1人が取り残されることになりました。
家には食べ物はもう残ってなくて、お父さんも私に何も与えてくれなくて、私は何も食べることなく過ごすことになりました。
お腹を満たすため、水をたくさん飲みました。
でも、全然お腹は満たされなくて、ずっと空腹を感じていました。
苦しくて苦しくて、何か食べたいという強い衝動に駆られました。
でもそれは叶うことなく、ついに私は空腹のあまり倒れました。
この後の記憶は曖昧ですが、どうやら偶然にも前々からうちのことを不審に近所の人が警察に通報したらしく、私が倒れてから1時間しないうちに警察がうちを尋ねてき、私はそのまま保護されて病院に連れて行かれたらしいです。
お父さんが今まで私とお母さんにしてきたことも警察に全てバレ、お父さんは捕まることになりました。
それから私たちは普通の暮らしができるようになりました。
あの辛いことなんてなかったみたいに。
そんな時、私は彼女に出会ったんです。
オレンジ色の髪の、可愛くって優しくって明るい、太陽みたいな女の子、etさんに。
続く
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