テラーノベル
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八話目
工事が終わり美術館は前のように繁盛している。
内装も設備も前の味を残しつつも新しく綺麗になっていた。
そんな中最上階のとある部屋では嘆く声が聞こえてくる。
「…フランス。」
なぜ来ないのだろうか。すでに工事終わりから三週間が経過している。
毎日毎日同じことを嘆き、考えている。
彼フランスのことだ。
あいつのことだから明日はくる、きっとを言い聞かせる日々。
日に日にあの不安は大きくなる。
彼に飽きられたのでは、忘れられたのでは。
毎日この不安に責め立てられる。あの最後の日の夜自分は素直に思った。
彼が好きだと
何だか癪だ、と思ってもいたがこの今の自分の心情からして否定するなんてことはできないだろう
だからこそ今、絶望の淵に立たされている
また忘れ去られた、飽きられた。
前まではまたすぐ来てくれるだなんて夢を妄想してた
今はちがう。
もう彼フランスは来てくれない、自分を見てくれる人もいない。愛してもらえない
所詮絵なんてそんなものなんだと前からずっと悟ってた
でもそこに現れた希望、それがフランスだった。
わたしを見て想像を広げてくれて嬉しかった
わたしにまるでそこにいるかのよう、話しかけてくれた。
わたしをみて、笑ってくれた。
…わたしを愛してくれた。
毎晩夜空を見上げて思いを馳せる。
あと一目でも彼を見られたらわたしはもう破かれたって燃やされたっていい。
でももう一回、あの日々を過ごさせてほしい
こんなとこを出て、彼に抱きつきたい。
きっと暖かいんだろうなぁ
でもそんなことしたら彼はどんな反応するのでしょうかね。
というか絵から出てきたってことから不気味に思って逃げ出したりして。
…でももし、と思ってしまう。
そこからまたネガティブな思考へとおちてゆく
でももう来ないんじゃないでしょうか?
だからもう思いを馳せるのも、考えるのも無駄なんだって。
周りの絵も、場所が変わってもみーんないっしょ
だからこそ寄りつかない。毎晩夜空を見上げる日課ももうやめよう。無駄だと思う
わたしだけの空間で1人泣く日々に変わった。もうこれまでにもない絶望と悲しみに追いやられる。誰にも癒せないこの傷を抉ってくる。
向こうの通路の壁にあの夜希望を持たせてくれた老紳士と少女の絵が、ときどきこちらに視線を向けてくる。
けど何もしてこない気遣ってくれて。
…この傷を癒せるのは、きっと彼しか居ないんでしょうね
サボりすぎてもう謝罪すぎます。
寿命㌫(主)
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にま

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コメント
2件
あの大好きなのですが。いやフライギ愛しすぎて死にそうふへへ((きっしょ えだってイギリスちゃそツンデレみやばみなんだけど愛してるんだけどぉん♡てか絵の中に入るとかどうやって思い着いたんですか偉大なるデェェエンすん?愛してますよねさすがにっ♡♡待ち望んでおりましたぁっはっはっはコメ失ですぜぃあときしょくてごめぇんね。長文失礼いたしましたっ
デェェエンさん、第8話読みました……。 絵画としての“自分”に目覚めた彼女が、フランスを待ち焦がれ、もう来ないかもしれないという絶望に飲み込まれていく心情が、とても丁寧に描かれていて胸が締め付けられました。「一目でも彼を見られたら破かれたっていい」という一節に、彼女の恋の深さと切なさが全部詰まっている気がします。老紳士と少女の絵の“気遣い”も、孤独を際立たせる静かな演出で好きです。 フランスはどうしているんだろう……。続きが気になります!