※第1話の [必読] を必ずお読みください
※エセ関西弁
※誤字/脱字 あり
「エミさん遅いですわね…」
スマホで何度も時間を確認し、エミさんの到着を今か今かと待っていた。
もしかして、道に迷ってませんよね…?
ガラスのショーウィンドウに映る自分を見ると、いつもより張り切って服装を選んでいるのが馬鹿らしくなってきた。
ただのお出掛けなのに、わたくしは何を期待してるんですか。
内心は、エミさんに褒めてほしい気持ちはある。
そのために普段よりフリフリの可愛らしい格好で、昨日夜遅くまで選んだ甲斐があった。落ち着かないが、クローゼットから色々服を引っ張り出して良かったかもしれない。お母様の趣味で買われた服が沢山出てきて、選ぶのにかなり時間が掛かってしまった。
どこか変なところがないか、何度も手鏡で前髪を整えたり、メイクが変ではないか確認する。
『ねー、お姉さんひとり?』
待ち合わせ場所で一人でいると、知らない男に声を掛けられた。口から発せられる言葉から察するに、ナンパだろう。
何度も声を掛けられても無視を貫き、手元にあるスマホに目線を向けた。あなたに興味はないです、と行動で示す。
だがその態度が気に食わなかったのか、男は腕を掴んでくる。
『無視すんなよ。おいっ』
「うっ…離してください」
腕を無理やり引っ張られ、どこかへ連れられそうになる。近くには彼の車だろうか、よく目を凝らしてみると他にも男が何人か乗っていた。
人攫いでもするつもりだろう。こうやって、無抵抗な女性を襲っていると考えると腹が立ってきた。
本当はこんな男、すぐに振り解けるのに。
心の中でエミさんに助けてを求めていると、男の腕を振り払おうとする人が現れた。
「何してるんですか」
普段より低めで、どこか圧を感じる声にドキッとしてしまう。エミさんが低い声で喋る時は、大抵怒っているときだ。
相手も怯んだのかパッと腕を離し、そのまま車に乗り込んでどこかへ消え去っていった。
よかったと安堵したと同時に、まだ心臓がバクバクしている。
か、かっこよかったですわ…。
「え、エミさん。ありがとうございます」
まさに英雄とも言えるエミさんに声を掛けると、当の本人はガタガタと震えていた。
「こ、怖かったー…」
「え」
さっきまでの威圧感は消え去り、いつも通りのエミさんに戻ってしまった。
せっかくカッコイイところが見れたのに、最後まで格好がつかないところはエミさんらしいが、あの瞬間だけはエミさんに対してキュンとしたのに台無しだ。
「エミさん、大丈夫ですの?」
「だ、大丈夫です。ゾムさん、お怪我は」
「ないですわ…」
何かあの男にされた心配があったのか、わたくしが怪我をしていないと確信すると、エミさんの表情は優しげになった。
そのままエミさんはコホンと軽く咳払いをした後、わたくしに優しく手を差し出した。
「…なら良かったです。では、行きましょう」
「はい、そうですわね」
最後まで閲覧して頂き、誠にありがとうございます。
ベタなシチュですが、こういうのってキュンキュンしますよね🫶🏻💗
ᶻⓜお嬢様本当に好き。
釘バット振り回してほしいし、レスバ弱々で可愛らしい。(押しに弱そう)
動画でミニキャラ出てくるけど、うげぇみたいな顔凄い好み。
[2025/4/29投稿]
コメント
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お じ ょ~ さ ま じょ ~ とぉ は 最 初 見 た 時 な ん や こ れ と は 思 っ た け ど か ゎ ぃ す ぎ て 無 事 死 亡 で す , え / み さ ん い つ も ど う り で 笑 わ せ て も ら い ま し た, ! w
e m さ ん すぐ 戻 っ ち ゃ う の 可愛い です ! e m さ ん に 褒められよう と 頑張 っ てる z m お 嬢様 も 可愛 すぎ ます ! !