※第1話の [必読] を必ずお読みください
※エセ関西弁
※誤字/脱字 あり
○ᶻさんに月経がくるお話です
「(しんどっ…)」
不快を覚えるような腹痛に、どっと全身にくる重さ。
あれきてもうたなぁ…。
周期的にそろそろくると感じていたが、タイミングが悪い。
今日は大先生と出掛ける予定だったのに、この調子では外に出られない。
人によっては痛みが軽い人もいるが、最悪なことに俺はほぼ動けなくなるほど重い症状を持つ人だった。そのため、一週間の間は大先生に付きっきりで面倒を見てもらっていることが多い。
憂鬱な一週間が始まり、便座に座ったまま激しい痛みに唸っていた。下腹部をグッと押されている痛みに、冷や汗が出てくる。
フラフラとした足取りのままトイレから出ると、ちょうど目の覚めた大先生と鉢合う。
「おー、ゾムおはよ」
「大先生おはよ…」
中々元気が出ず、か細い声で返事をすると何かを察したのか大先生が俺に目線を合わせるように体を屈ませた。
「もしかしてあれきた?」
「うん」
そう言うと大先生は俺を抱っこし、ベッドまで運ばれる。
突然のことに困惑したが、今は抵抗する気力も出ない。黙って大先生に身を任せ、力無く大先生の肩を掴んだ。
何も出来ない無力の自分に、少し涙が出そうになった。気分が優れないからか、すぐマイナスに考えてしまう。
ベッドに下ろされると、優しく毛布をかけてくれた。
「今日出掛ける予定やったのに、ごめん…」
「全然ええよ。出掛けなんていつでも行けるやろ」
そのまま俺を安心させるかのように頭を撫でてくれて、肩を力がドッと抜けた。俺が寝るまで大先生は一緒に付き添ってくれて、その間も俺の手を握ってくれた。
大先生の温かい手に包まられるように握り締められ、安心感がくる。
「辛かったらすぐ呼んでな」
「うん、ありがと大先生…」
余った手で背中をポンポンと一定に叩かれ、徐々に眠気が襲ってきた。ゆっくりと瞼を閉じ、眠りについた。
「おやすみな、ゾム」
【おまけ】
「ゾムー? 起きてる?」
軽快なノック音が聞こえ、重たい体を起こす。
起きてる、と返事をすると自室の扉が開いた。開けた先には、トレイを抱えた大先生がいた。
「胃に優しいもの持ってきたけど、お腹すいてる?」
「ちょっと空いてる…」
「よかったわ。薬もあるから、食後に飲もな」
さっき煙草を吸っていたのか、大先生からは微かに煙草の匂いがした。煙草の匂いは苦手だが、もう数年も同棲している大先生のは慣れてきた。
持ってきたトレイには軽い食べ物と、薬が置かれている。さっき大先生が言った通り、胃に優しい物ばかりで非常に助かる。
正直、薬嫌いやねんな…。
それでも、薬を服用しないと痛みはマシにならない。
「腹はまだ痛い?」
「さっきよりはマシになってる、かも」
「ん、分かった」
‐
お腹を満たせるほどご飯を食べ、食後の薬がきた。
薬を手のひらに出し、水の入ったペットボトルを片手に持つ。そのまま口に薬を入れ、大量の水を流し込んだ。
それは一瞬で終わり、大先生は飲んだかを確認するようにこちらを見つめた。
「飲んだ?」
「うん…」
「偉いな。じゃあ、これ下げるわ」
そう言い、トレイを持って自室から出ていった。
もう少し一緒にいたかったが、ただでさえ迷惑を掛けているのに更に大先生を困らせる訳にはいかない。
グッと我儘を抑えて、またベッドに入り込んだ。
このまま寝ようと思い、瞼を閉じようとすると大先生が自室に入ってきた。
「ゾム、寝れるー?」
「大先生…」
「ひとりやと寝られへんやろ」
そのためだけに戻ってきてくれたことが嬉しくて、涙がこみあがってきた。
「え、ゾム、大丈夫か??」
「いや、大丈夫…ありがと、大先生」
俺って、大事にされてるんやな…。
最後まで閲覧して頂き、誠にありがとうございます。
物足りないかなと思い、おまけを追加しました。
受け弱らせるの大好き。普段、明るい人はとくに
受けに対して甘い攻めの概念に弱い。
uτᶻⓜはいいぞ。
みんなハマろう。
[2025/5/8投稿]
コメント
11件
うぇへへ...あっ爆死しそう......。
ut×zm最高 大先生が優しいすぎる _:( _ ́ཫ`):_グヘッ!
ぁ び ゃ , ... せ ぃ り だ ん し … さ い こ ぉ … や っ ぱ 甘 々 な ん だ よ ! ! ( ( ほ ん と に ら ぶ ち す ぎ る