烏野と青葉城西の試合____
『えっ……うそ』
『あっ!すご!あんな早いスパイクあげるの!?』
『なにあのトス!はやすぎる!』
『えっ、待って賢二郎さっきの見た!?』
俺もいつの間にか食い入るように見ていた。
烏野10番……あいつ何者?
ばかみたいに動く
烏野9番……美樹の元彼の後輩、
影山飛雄……
あんな正確なトス…………
俺にはまだ……
「チッ」
『え、今舌打ちした?ごめん、私うるさかった?…』
「ちげぇよばか」
……腹立つ。
いわゆる天才ってやつが。
努力して、努力して、努力しても
辿り着かない領域____
牛島さんが望むセッターは____
『ええ!スパイクもすごいの!?
影山飛雄くん!
超目立ってる……背も1年生にしては高いね!』
……
「……セッターは目立たなくていんだよ」
『ん?声が小さくて聞こえなかった』
俺は脇役でいんだ。____
「目立つのは牛島さんだけでいいっつったんだよ。
あと。……」
そう言って俺は、美樹の頭をコツンと叩く。
『へ?どしたの?』
「あんま他のチームの男ガン見すんなよ…///
……元彼と元彼の後輩っていうのも腹立つけど
俺以外の男がいる試合を目ぇキラキラさせて見てるの……
横で見てると腹立つ。
というかもう全部腹立つ。
……見なくていい。///
お前は先帰れ。」
横でずっとイラついてた。
バレー見るの好きなのは仕方ないけど。
……黙り込む美樹。
言い過ぎたか?……
美樹の顔を見ると
『……賢二郎、、、』
俺を見、
ガシッ
いきなり手を繋いできた!
「…なんだよ」
『好き!!!!』
「は!?///」
いきなり言われるもんだから俺はびっくりして顔をそらす。
『賢二郎嫉妬してくれてるんだ…♡嬉しい♡』
そう言ってニヤニヤしてる美樹。
まあそう……ではあるけれど
元彼ごときに嫉妬してるのも悔しいし
『えへへ〜 』
美樹にバレるのも恥ずかしい
から
「お前……ほんと、もう先帰れ」
『は〜い言われなくとも!♡
あ!試合結果教えてね♡
じゃあまた明日!学校全体で応援行くけど大きな声出して賢二郎の事応援するから!
賢二郎♡ 好き♡』
「はいはい」
指ハートを作って、美樹は
『もう〜ツンデレなんだから』とかなんだか言いながら
帰った____
ほんと、悔しいし恥ずかしいし
はぁ。
どっちも負けてくんねーかな。
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タイチ「あの俺らいる事忘れてない?w」
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