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恋愛短編集
始まり~
ーー順位ーー
『ねぇ、順位対決しよ?』
「嫌だね」
『なんでさ』
「なんでもだ」
素っ気ない返事をする彼を
振り向かせてみたい
惚れさせてみたい
俺の只の好奇心だ
『条件付きでしよ?』
「だから、嫌だって」
『なんで?』
「お前テストの点数毎回低いから」
「大して順位良くないだろ?」
実際に点数は悪いし
順位は下から数えた方が早い
何時も授業中寝ているのが問題だ
「素行も悪けりゃ点数も悪い」
「確実に勝てる勝負は面白くない」
『ほぉ、煽るじゃん』
「まぁ、現実そうだろ?」
『俺対決した方が点数上がるから』
どうしてもどうしても
この勝負がしたい
「僕は生徒会長とも対決してるんだ」
「これ以上の相手はできない」
『会長かぁ…』
「会長もお前も何がしたいんだよ 」
『でも君会長と学年違うよね?』
「まぁ、そうだが」
『同級生とも勝負すべきだ』
「煩い、勝負受けてやるから黙れ」
彼は口は悪いが物聞きが良く
押せば負けてくれる
目立たなくてパッとしない彼
案外裏ではモテているのだ
だから気になって声をかけて
仲良くしてみた
『口悪いよね、副会長の癖に』
「お前は副会長以下の只の生徒だ」
『一応書記なんですけど!?』
「お前が書記になれたのは」
「人脈の広さのおかげだろ」
『遠回しに人付き合い以外は悪い』
『って言ってる?』
「そうだ、意外と察しはいいんだな」
やいやいと言い合いをする
この時間が意外と好きだ
ゆっくりと感じる時間は
あっとゆう間に下校時間を
上回っていたのだ
「俺は帰る」
『えぇ?素っ気なぁ〜い』
「性格上素っ気ないのは仕方ない」
『まぁ、勝負してくれるんだし』
『今回は見逃してあげる』
「次回も見逃してくれ」
『んー、考えとくね』
素っ気ない塩対応の彼は
礼儀がよく挨拶は勿論
他の生徒には手を振ったりしている
【テスト終わり、筆記用具置け〜】
『ねぇ、副会長君手応えあり?』
「まぁ、なかなか出来たとは思う」
『ふーん、楽しみ〜』
【テスト返却するぞ〜】
待ちに待ったこの瞬間
折り畳まれた成績順位表を
バッと同時に開いた
「はぁ!?」
大きく驚いた様な声で先に
話し始めたのは彼だ
『………!!!』
『俺の勝ち〜♪』
「お前不正しただろ」
『してないよ!!!信用なし!?』
丁度俺が1位
彼が2位だった
『じゃあ、1個願い』
『聞いてもらおうかな〜』
「面倒なのは引き受けないぞ」
『俺と付き合ってくださいっ』
大声でそう言うと彼は顔を
かぁーっと赤らめ恥ずかしそうに
ボソボソと喋った
「お、俺でよければ…///」
ーー順位ーー
駄作
また次の話で
なう(2025/09/30 00:49:59)