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太宰Side
紲苗が何処かへ行き去り
もう数日
私は…紲苗が暮らしていたアパートの
部屋へ来ていた
別れの日紲苗が残していった合鍵
「…何時でもイイから、僕の部屋にきてね」
と…
扉を開くと
部屋はシーンっと、静まり変えり殺風景な
空間だった其処に
1冊の本があった
分厚い本だが…描いてあること、それは
表紙には【2度目の人生】と書かれており…
開き一頁は私と紲苗が出会ったトキの話からだ…
……頁を捲りつつ読んでいると
とある【言葉】に、気付いた
違和感があったのだ…
ずっと、あの日から
【屋上で出会ったお兄さん】とは…
一体誰なのであろうか
最後の頁と書かれていた
所には
私への【謝罪】が述べられていた
「最後の頁
治くんごめんね…
僕はとある鼠さんと異能力者の居ない
世界を創る事にした…
だから探偵社とはもう敵対、元々敵だけどね…
だから、会いには早々行けない…
でも、治くん貴方は家族だから…会いたい
騙してごめんなさい
僕はね、本当は家族が居るんだ
僕は親友を殺してしまったんじゃなくて
親友が憎くて殺したんだ
【紲苗】という名前は親友の名前
僕の本名は【三上時雨】
家族も自分も異能も容姿も全て偽って
貴方を、治くんを騙し、置いていった
……また、会おうね
次は…_____で…」
最後の文字は涙が滲んでいて
よく見えなかったが、私には見えた
……そう、私と紲苗、、いや時雨が次に出会うのは
あの日だろう
横浜が霧に包まれ
龍が異能の主となるあの日
……
嗚呼…屋上で出会ったお兄さん
其れは…魔人のことか…
魔人フョードル…
……ドストエフスキーの元へと、彼女は行ったのか…
いつか、…
彼女に殺される日が来るのだろうか
だとしたら
私は…
彼女に喜び…泣き死ぬ事に
歓迎を得るだろう
……私達【ストレイドッグス】は
また迷い続けるのだろう
太宰視点でした
次回から2章節目です!
ここの連載から第二章も勧めていくので
よろしくお願いします
ではまた!