麗は一つ一つ水槽を移動しながらじっくりと見てた。
「この調子だと1日じゃ回りきれないかもね」
叔母さんはそう言うけど笑顔だった。だから私も、
「もし今日回りきれなかったら次の休みも来ようか?」
自分でも笑顔になっちゃってるのを感じながら言った。そしたら叔母さんも、
「そうだね。麗が行きたいって言ったらそれもいいかもね」
笑顔で言ってくれた。それなりに大変なのはマジだけど、麗が楽しんでくれてるんなら私も嬉しいしさ。親の自己満足のために子供を連れ回すなんてことをするんだったら逆に子供に付き合うことだってあっていいじゃん。子供のワガママに付き合ってあげたっていいじゃん。満足するまでお魚を見てたから回り切れなくてまた今度ってのも付き合ってあげてもいいじゃん。
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