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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
第3章 『遺された手紙と道標』
〜最愛の人が残した最後のお宝〜
第1話 謎解きゲーム
夜。屋敷。2階の廊下にて。
『よいしょっと。』
『ん?主様?沢山の本だな。』
『あら、ハナマル。えぇ。これから部屋で読もうと思って。』
『運ぶの手伝うぞ。重いだろ。』
『ありがとう。じゃあ半分お願い。』
『これなんの本だ?』
『これはね、文芸学、理系学、心理学
あと歴史の本と、天使のことについて書かれた本。』
『随分難しいのを読むんだな。』
『これも勉強よ。仕事で役に立つのよ。』
『うへぇ〜。主様は真面目だねぇ。』
(ま、そんなところが好きなんだけどな。)
ドサッ。
『ありがとう。ハナマル。』
カチャ…。
私は仮面を外してメガネをかける。
『あれ、主様メガネかけてたっけ?』
『本を読む時はかけてるのよ。運んでくれて助かったわ。』
『どういたしまして。あんまり根詰めるなよ。主様に倒れられたら大変だからな。心配だし。』
『ふふ、そんなにヤワじゃないわ。おやすみなさい、ハナマル。』
『あぁ。おやすみ。』
一方その頃――。
3階執事部屋。
『……よし、できた。』
『ルカスさん、これは?』
『主様の能力の副作用を抑える薬だよ。少しでも楽になるようにね。私も詳しくことは分からないけど何もしないよりはいいかなって思ってね。』
『なるほど。鎮痛剤ですね。』
『うん。主様にいつまでも苦しい思いさせたくないからね。主様に届けてくるよ。』
同時刻。
『寝る前に主様に会いにいくっすかね〜。あ、よく眠れるように暖かいココアを持っていこっと。』
コンコンッ。
『主様。ルカスです。入ってもよろしいですか?』
『…返答がない。主様?入りますよ?』
ガチャ。
『すぅ…すぅ…。』
『おやおや…。』
主様は机に突っ伏して寝てしまっていた。
『勉強熱心なのはいい事ですが心配になりますね…。無防備に寝ていたら。』
私は主様をお姫様抱っこしてベットに寝かせる。
『ん…。』
『可愛い寝顔ですね。』
『へぇ、まさか抜け駆けする人がいるなんて。流石っすね。ルカスさん。』
『おっと。アモン君。主様なら寝てるよ。主様に用事かな?』
『そうっす。よく眠れるようにココアを持って来たんすよ。そしたらルカスさんがいたんでびっくりしたっすよ。』
『『( `´)–*–(`´ )バチバチ☆』』
『ん…。すぅ、すぅ…。』
『しー。あんまりうるさくしたら主様が起きちゃう。』
『そうっすね。じゃあここはお互い引きましょうっす。』
『そうだね。』
二人は部屋を去っていく。
その時、隣の部屋では――。
『むむ…っ。』
『ふっ。主様。苦手なことは無理してしない方がいいぞ?』
『い、いいの!お姉ちゃんのお仕事を手伝うためには必要なことなの!』
『頑張り屋さんだな、ホントに。』
俺は主様の頭を撫でる。
『ぼ、ボスキ…。』
『あんまり無理すんなよ。』
『う、うん。ありがとう。』
バタンッ。
翌朝――。
『あれ、私…昨日机で寝てたはずじゃ…。』
コンコンッ。
『おはようございます。主様。』
『ユーハン、おはよう。』
『朝の身支度をお手伝いに参りました。』
『ありがとう。』
『御髪を梳かしますね。』
『えぇ。お願い。』
『……。』
(本当に無防備なお方です…。仮にも貴方を好いている人に簡単に首元をさらけ出してしまうなんて…。)
『どんな髪型になさいますか?』
『そうね…最近暑いから上にお団子にして欲しいわ。』
『かしこまりました。』
食堂にて。
『あ、お姉ちゃん、おはよう!』
『おはよう、百合菜。』
『主様、仮面の着け心地はどうだ?』
『えぇ。とてもいいわ。でもみんなの前だから今は外してようかしら。』
私は仮面を外す。
『朝ごはんにしましょう、主様。出来てますよ。』
『ありがとう、ロノ。』
と、椅子に座ろうとした時――。
コンコンッ!
『主様!麻里衣様!いらっしゃいませんか?』
エントランスのドアを叩く音がする。
『探偵の依頼かしら。』
私はエントランスに向かう。
『百合菜、先に食べてていいわよ。』
『やだ!』
『え。』
『お姉ちゃんと食べたいから!てか一緒に行く!』
『百合菜…分かったわ。』
『貴方が麻里衣様ですか!?』
『初めまして。探偵の麻里衣です。今回はどのようなご要件かしら。』
『えっと…。この手紙を解読して欲しいんです!』
一通の手紙を渡される。
『手紙、ですか?』
『はい、この手紙に書かれたのを解読して欲しいんです。私じゃ分からなくて…。』
『分かりました。立ち話もなんです。ちょうど朝ごはんを食べるところだったんです。ご一緒にいかがですか?』
『は、はい。ありがとうございます。』
『ロノ、この方にも朝ごはんを用意してあげて。』
『分かりました!』
『自己紹介が遅れました。私はアンネ・フランソワです。』
『フランソワ様ですね。まずはこの手紙の中身を拝見しても?』
『はい。』
私は手紙の中身を見る。
『お姉ちゃんなんて書いてあるの?』
『asteの賑やかな場所。 swteの緑に囲まれた川のほとり。onthrの砂の中。ustohの寒い雪の中。この4つの中に答えはある。
ヒント ↺↺↻↻』
『…どういうこと?お姉ちゃん。』
『ふふっ。これを書いた人は相当謎解きゲームが好きな人ね。』
この手紙を書かれた時から……謎はもう既に始まっていた。
始まる。頭脳を使った謎解きゲームが。
次回
第2話 暗号の答え
コメント
2件
わーありがとうございますなんと双子と執事で事件解決ハッピーエンドすぎる