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アメリカ合衆国。
この国は地獄から産まれてきた国だ。
母体はイギリスやフランス、スペインに傷つけられ奴隷として土足で踏まれた。
しかし、ワシントンを中心としアメリカ合衆国が完成。
独立にも何度も戦ったが、勝利を手にしたのだ。
しかし、「奴隷」という言葉で国内は分裂した。
南北アメリカは屍の上に屍を築き、血で血を洗う戦いをした。
最後は北軍が勝利し、アメリカ合衆国は存続した。
しかし、私達はなぜ民主主義でないといけないのだ?
民衆の声を聞いていない民主主義など、この国は永遠に堕落していく。
ついに、我らアメリカは連合体となり
ファシスト政権を確立させた。
アメリカ合衆国は名を変え、「アメリカ人民連合国」となった。
この結果に反対した議員や民衆はもういない。
我らの肥やしとなったからだ。
2138年スペイン。
ドドドドッ!
鋭い銃声がなる。
「8時の方向に敵だ!」
「迫撃砲はまだか!」
「どんなに古い武器でもいい!早く武器を!」
「戦車隊進撃せよ!」
スペインでは何種もの思考基準(イデオロギー)が斬り刻まれている。
スペイン内戦ではファシスト、共産主義が争ったが
この第二次スペイン内戦では民主主義、ファシスト、共産主義…だけではない。
この時力をつけていた勢力、スペイン・アナーキー団がこの内乱に参戦。
国内はぐちゃぐちゃになった。
この内戦にポルトガルが民主主義側で参戦。
しかし、ファシストにはアメリカが参戦とは言わないものの支援をしており、
ポルトガル軍やスペイン民主主義軍は戦車の前に塵のように砕け散っている。
血は薔薇のように、武器は土のように。
そして更に世界が驚愕する。
極右政権が確立していたイタリアが、スペイン軍閥とポルトガルへ宣戦布告。
直ぐ様軍閥は緊急会議を開き、一時的に停戦しイベリア同盟が設立。
イタリアとスペインは己等の半島を護れるのだろうか。
ヴィットーリアが微笑むか、
海洋帝国が微笑むか。
それは誰もわからない。