訳あり
皆さん誰しも人には言えない、また身内にしか知られていない秘密というものがあると思います。その秘密が気になってしまう人もいれば、気にならない人もいます。今回はそんなお話です。
◎主演 : 浦上 知之(gmx)
出演 :下峠 蒼真役 『mmi』
:多愁 和樹役 《prf》
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「おはよう!」
《おはよ。》
『おはよう、朝から元気やなー笑』
《ほんと、安心するわ。》
浦上 知之、16歳の高校1年生。続いて、同じ歳の蒼真と和樹。俺たちはいつも3人でいる。親友だ。
そんな俺には訳がある。
< チャイム〜♪
『も〜、はよせぇや。遅れてまうぞ。』
「ごめんて!ノートがないんだよ…」
「あったあった、!行こっ!」
《後3分…》
『急げ!走るぞ!』
今日の3限目は理科。場所は理科室で行われるため移動しなきゃ行けない。時間は残り3分ほどあるが廊下が人で賑わっているため走らなきゃ間に合わないだろう。走って階段の前を通り過ぎようとした時、1人の女子生徒が階段から落ちそうになってるのが視界に入った。
【あっ…、】
「ッ、! あぶね……ぇ、」
助けようと思い、手を伸ばしたがもう遅かった。その反動で俺の身体も落ちていくのを感じた。あ、やばい、俺死ぬ?
そう思った頃にはもう地面についており鈍い音と共に痛みが走った。
「痛ってぇ…」
【あ、あの…大丈夫ですか、?】
《 『浦上、!』 》
「は、はは、w 全然大丈…夫。」
血の気が引いた。あの女が俺の上に乗っていた所が昔の記憶と重なったからだ。きっと、俺が下敷きになっていたお陰で女の方は軽傷で済んだのだろう。<女が俺の上に乗っている>という事実だけで俺は、迷いもせず女を突き飛ばした。俺の学校の階段は折り返し階段な為、突き飛ばした先は下り階段だった。
「ひっ、!」
【あッぇ、……】
突き飛ばした後、俺は女を見るのでは無く恐怖にすくみ身体を丸めていた。ただ、怖かったんだ。もう嫌だった。昔みたいな事はもうやりたくなかった。
「ッ……ご……さ………な…い…………」
「わざとじゃない…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、違うんです。お願い、します。先生辞めて、」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…怖い怖い怖い、先生辞めて。 そんなことしないで、泣」
「はぁっ、かひゅッ…! う”っはぁッ…」
《 『っ、!』 》
『すまん。和樹は、あの女のとこ行ってくれ。』
《お、おっけい。わかった。》
『ん、智之大丈夫や。あの女はおらんよ。』
『ゆっくり呼吸してみ。俺離れへんから。』
「う”ぅッ、はぁっ、 ふーっ…」
『ん、じょーずじょーず。』
「う”ぅっ、蒼真ぁ、泣」
あーあ、最近は普通に女の人と接せれてたのにな。しばらく泣いている俺を最初から抱き締めてくれていてくれたのは蒼真だった。きっと、今の親友が居ないと落ち着けなくなっているんだと思う。
【ねー、今の見た…?】
【見た見た。最初は助けてた癖に後から落とすとか性格悪いよね…】
【ってか、あいつ女無理らしいよ。】
【女無理なら最初から助けたりしねぇだろw】
そうだ。昔から俺は
「女性と接することが出来ないのだ」
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コメント
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つっきまっ続きまってるよー!