inm💡
 
 
 
 
 
 
 注意
 ◇ご本人様には一切関係ありません
◇nmmnです
◇地雷&苦手な方はお早めにご退出
◇暴力(首締めなど)の描写あり
◇この先、名前の伏せ字なし
 
 
 
 
 
 
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 〈伊波目線〉
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 換気扇の回る音がする。
 
 
 冷たい空気と、うざったい湿気。
 
 
 
 
 どこからか、雨音が聞こえてくる。
 
 
 
 
 
 
 
 目を開ける。
 
 
 
 
 (………ここは?)
 
 
 
 目の前は、薄暗い部屋。
 
 
 
 
 
 照明はなく、少しの光は正面の壁に開いた穴からもれた外の明かりだけ。
 
 
 
 
 暗さに目が慣れてくると、ここがコンクリートの立方体であるとわかった。
 
 
 
 
 
 
 俺の手は、コンクリの壁から垂れた手枷に嵌められていた。
 足は自由だ。
 
 
 
 
 (とりあえず誰かに連絡を……)
 
 
 
 いつもスマホを入れているポケットへと意識を向ける。
 
 
 
 
 
 当然と言えば当然だが、そこにはいつも感じる重みはなく、感触もなかった。
 
 
 
 
 
 
 (…くっそ…)
 
 
 
 
 
 その時、右側に見えていた扉が開いた。
 
 
 
 
 
 この部屋の暗さのせいでフードに隠された顔は見えないが、体格から見て男…。
 
 服からのぞく手には傷跡がある。
 
 
 
 inm「誰だ」
 ?「………」
 
 
 
 男が返したのは沈黙。
 
 だが、静かにこちらをじっと見ている。
 
 
 
 
 inm「俺をこんなところに閉じ込めて、何をするつもりだ」
 
 ?「…………」
 
 
 
 この問いにも答えない。
 
 だが、ゆっくりとこちらに一歩踏み出した。
 
 
 
 手には何も持っていない。
 服にも見た感じ何も持っていなさそうだが…
 
 
 
 
 
 
 
 
 眼前に迫った男の顔。
 
 
 
 
 
 やっと見えた瞳に生気は感じられず、ただ虚空を湛えた目で俺を見つめていた。
 
 
 
 
 
 
 inm「…っ」
 
 
 
 
 その時、その男は俺の耳元に口を添え、言った。
 
 
 
 
 『許さない』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 inm「ッがはッ゛!ぅ゛あ゛…がッ…」
 
 
 
 
 
 男の、傷だらけの手が俺の首を絞める。
 
 
 
 先ほどまでついていた足も宙に浮き、代わりに手の吊るされる痛みが無くなった。
 
 
 
 
 
 
 inm「ぁがッはッ…ッぅッ…かふッ゛ぅ…」
 
 
 
 
 懸命に足を前に蹴る。
 
 ちゃんと当たっているはずなのに、手の力は弱まらない。
 
 
 
 むしろだんだんと強さを増している。
 
 
 
 
 inm「……ぁ゛…う゛ッ…がッ」
 
 
 
 
 
 あぁ、俺はこんなところで死ぬのか。
 
 
 
 
 俺、ここに来る前何してたんだっけ。
 
 
 
 そうだ、マナとパソコン見にいく約束してて、家出たんだ。
 
 
 
 
 
 薄れゆく意識の中で、マナと、仲間たちに“ごめん”と言った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 その時
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「ライ!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 右から鉄の板を蹴り破る音が聞こえた。
 
 
 その次には、俺の首の圧迫感は消え去り、足が地についた。
 
 
 
 
 
 
 
 inm「あがッ゛かひゅッ…ぅはッふぅ…ッ」
 
 
 
 再び訪れた手首の痛みにも構わず、必死に空気を取り込む。
 
 
 
 
 
 hbt「ライ!大丈夫か?」
 
 
 inm「けほッ゛ごほッ…マナッ…?」
 
 
 
 
 hbt「おう。よお耐えたな。よくがんばった。今手の枷外したるからな〜」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 約束を破ってしまった、もう会えないと思った仲間に会えて、止めどなく涙が溢れた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コメント
2件
リクエストお答えいただき、ありがとうございます!!ざぶぅんの絆って本当に好きです(*´ω`*)