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「さて、皆んな!霊気出すぞ!」


「あ、武道はちゃんと手加減しろよ!」


「ハイハイ、分かってるって」


「それじゃあ俺から行くな」


***


「おお!あの赤髪凄いな!」


「結構派手な波動だな」


「三ツ谷より少し少ないくらいじゃないか?」


「俺は隊長の中だと、1番霊気量少ねぇけど、それでも中々多いな」


***


「最近あんまりやってなかったんだけど…頑張ろう」


***


「わぁ凄い!!めっちゃ綺麗な波動じゃん!」


「結構な人材だと思ってたが、まさかここまでとはな」


「(ふーん…面白れぇな、彼奴)」


***


「相変わらずだな2人とも、それじゃ、次俺行くな」


***


「なんかさっきの2人と比べると、弱ぇな」


「その代わり霊気の流れが綺麗だから、多分サポートとか守備が得意なタイプだろうな」


***


「うへぇ…もうこの時点で自信無くなってきたんだけど…」


***


「あー残念、やっぱり最初の2人が凄くて他の奴が微妙に見えるな」


「さっき自信無いって言ってたし、あんまり得意じゃないのかもね」


***


「よし、俺で最後だな」


***


「他の4人より何だか力強いな」


「元々力が強い奴なんじゃないか?マイキーとかドラケンだって圧凄いだろ?」


「まあ、確かにな」


「取り敢えず、これで全員、1番低いので4人目のメガネの奴だな」


「まぁあくまであの5人の中での話しだけどな。普通の奴らからしたら皆んなそれなりに強いだろ」


***


「(ふむ…別に期待してなかったが、意外とやるな)」


***


「(中々だな…まさかあそこまでの波動を出すとは…)」


***


「(凄い…全員それなりに強い力は感じるけど、気分を害する様な感じじゃない…寧ろあの蒼い眼の奴は何だか落ち着く…)」


***


「全員!霊気を抑えろ!!お前達の素晴らしい力、俺達はしっかりと感じた。認めよう、そしてようこそ!5大勢力へ!ここはこの学校の中でも選ばれし者が許された位だ!これからは自分達が5大勢力の1つという自覚を持って精進しろ!それではこれで儀式は終わったから後は自由にしてくれ!一般の祓い屋達はここで解散だ!だが折角他の5大勢力が揃っているから5人衆は是非話してみてくれ。以上、解散!!」


他の祓い屋達がゾロゾロと出て行く。


「(ふぅ〜…終わったぁ〜。結構緊張しっぱなしだったな。真一郎君は是非話してみてくれって言ってたけど、普通にいきなり声掛けられたらビックリしないかな?やっぱアッくん達と居ようかな…)」


「武道!!」


「わっ!何だ千冬か〜」


「あ、わりぃ。じゃなくてお前凄かったな!あんな綺麗な波動出せんの中々いねぇよ!!」


「え、そう…?ありがと!」


「これでお前らも5大勢力の仲間入りだな!」


「まだ実感湧かねぇけど…」


「最初はそんなもんだろ!その内慣れるって!!」


「だといいな…」


「おーい、武道!俺ら部屋に戻るけどお前どうする?」


「あ、じゃあ俺も戻るよ!また明日な!」


「おう!またな!」


「それじゃ、さっさと戻ろうぜ!」


「おう!」


***


「あぁ〜疲れたぁ〜」


「お疲れさん、久々に霊気出し過ぎたんじゃねぇの?」


「えぇーそんな事無いと思うけどなぁー。一応手加減してたし」


「え、あれで手加減してたのか!?」


「?うん、そうだけど?」


「マジかよ…」


「そんな反応してるけど千冬だって大分強いだろ?」


「まぁ、そこらの奴よりかは強いと思うけど、お前程じゃねぇよ」


「ふーん」


「なぁ武道、突然だけどさ。お前って式神作った事あるか?」


「式神?いや、無いよ。そもそも周りに式神と居る人があんまり居なかったから特に気にしてなかったし。千冬は式神欲しいの?」


「正直に言うと、欲しいな。契約すればお互いに強い力が出るだろ?ならいい奴が居たら契約してぇなって思って…」


「だったら探そうと思えば探せるんじゃないか?学校の中にも亜人は居るだろ?」


「いやそれが、殆どの亜人が特異部位を隠して生活してるから分かりにくいんだよな。だからって片っ端から聞いていくのもどうかと思うし…」


「…なぁ、千冬」


「ん?何だ?」


「千冬が良ければ何だけど…俺と契約してみる?」


・・・。


「…え、はぁ!?武道お前亜人だったのか!?」


「あれ、言ってなかったっけ?」


「聞いてねぇよそんなの!!」


「ごめんって、そんな怒んなよ」


「別に怒ってはねぇけど…驚き過ぎて…」


「これに関しては本当に俺が悪いわ、ごめん」


「武道は謝んなくていいよ、俺が驚き過ぎただけだしな。それで、契約してくれるっていうの本当か?」


「うん、俺は千冬が良ければ全然いいよ!」


「ありがとな武道!ところで武道は何の亜人何だ?」


「俺はウサギと狼の亜人だよ。だからウサギの耳と狼の尻尾が生えてる」


「マジ?ちょっと見てもいいか?」


「いいよ、どっちにしろ契約するには本来の姿じゃないと出来ないしね」


武道が本来の姿に戻る。


「…どう?」


「スゲェ…ホントに耳と尻尾が生えてんのか…」


「そりゃあ亜人なんだし、当たり前だろ?それより、早く契約済まそうぜ」


「おう、分かった」


契約の仕方はそこまで難しくない。本人達が任意のもと、主となる人間が式神となる亜人の身体に自身の血で契約術式を描くだけだ。術式は、亜人の身体であれば何処でも適応される。腕に術式を描いてもらった亜人もいれば、足に描いてもらった亜人もいる。


「術式はどこにする?」


「う〜ん…別にどこでもいい気もするけどな。千冬が決めてよ」


「いいのか?」


「うん」


「じゃあ…此処とかは?」


千冬は武道の右頬を指でそっと撫でながら聞く。


「いいけど…何で此処?」


「だって顔の方がなんかあった時に皆んなに見せられるだろ?」


「それはそれでどうなんだ…」


まあまあ。と言って千冬は引き出しからカッターを取り出し、刃を少し出して自分の指に薄く滑らした。


「それじゃあ描くぞー」


「オッケー」


千冬が俺の頬に指を滑らす。優しく触れられているからか少し擽ったい。


少し経つと、俺の頬から千冬の指がゆっくり離れて行く。


「よし、描けたぞ!」


「お、これで契約完了だな!」


そう2人で言い合っていると、千冬の血で描かれた模様が蒼く光り出した。


「契約したのはいいけど、千冬なんか変わったか?」


「いや、特に変化無しだな。霊気も何ともないし」


「そっか、じゃあそんなに直ぐ変化がある訳じゃないのかもな」


「この感じだとそうだろうな。でも、取り敢えずこれで俺とお前はパートナーだ!これからも宜しくな、相棒!」


「うん!宜しく!…って…相棒?」


「おう!なんかパートナーって感じでいいだろ?これからは相棒だ!」


「成程…!じゃあ改めて宜しくな!千冬!」


「そこは相棒って言えよ〜!」


***


武道達の任命式から約一ヶ月後・教室


今は2時間目の授業が終わって休み時間だ。でも俺は基本的に教室では1人でいる。アッくん達は皆んな俺と別のクラスになっちゃったし、千冬だってクラスが違うから俺は一緒に喋ったりする人が居ない。だから俺は大体イスに座って、外を眺めている。だが、最近はただ外を眺めている訳では無い。ただ単に考え事をしていて、それで外の方に顔を向けたままボーーッとしてしまうだけだ。

その考え事っていうのは、千冬に関係する事だ。1ヶ月程前、俺は千冬と契約を交わし、千冬の式神となった。本来契約をすると、人間と亜人に何かしらの変化が起こる筈なのに、俺は勿論、千冬にも特に変化は無い。例えば、霊気量が契約する前より増えたり、式神となった亜人の力を少し使える様になったりと、変化が起こるんだが、俺達にはその変化が何も無かった。契約した以上、何も起こらない事は無いと思うんだが、1ヶ月経っても何も起こらないのは流石におかしい。


「はぁ〜…。何でかなぁ…」


どうにかして力が使える様になる方法を知りたい。折角契約してくれたんだし、何も出来ないのはちょっと悲しい…。


「う〜。どうしたらいいんだ…」


俺が机に頭を付けて悩んでいると、頭上から声が聞こえてきた。


「何か悩んでんのか?」


「ワカ先生…」


話しかけてきたのは、担任の今牛若狭先生だった。


「どうした?なんか悩んでんなら話しでも聞いてやるよ」


ワカ先生がそう言ってくれたので、それに甘えて俺はワカ先生にその事を話してみた。


「成程…契約をしたにも関わらず、一向に変化が来ない、と…」


「そうなんです…契約したら2人で共闘とかも出来ると思ったんですけどね…」


俺が考えていた事を全て話してみると、ワカ先生は顎に手を置いて、考える素振りを見せた。そして、考えが纏まったのか、手を離して1つ言葉をこぼした。


「もしかしたら、何か条件があるのかも知れねぇな」


「条件…ですか?」


「あくまで予想だが、お前ら2人のどっちか、もしくは両方が何か特定の条件を満たす事で力が使える様になるかも知れねぇ」


「成程…でも、もしそうなんだとしたら、どうにかしてその条件を知らないとずっとこのままですね…」


「……1つ提案がある」


「え!本当ですか!?」


「ああ、その条件を知る事が出来るかは分からねぇが…。一度武道が松野の精神世界に入る事で何か手掛かりを見つけれるかも知れねぇ」


「あ、確かに…言われてみれば今までやった事無かったです…」


「なら今度試してみればいい。もしそれでも分からなかったら、また相談乗ってやるよ」


「本当ですか!?ありがとうございます、ワカ先生!」


「ん、いーよ。大切な教え子の為だからな」


もう直ぐ次の授業始まるから準備しろー。と言って去って行くワカ先生にもう一度感謝を伝える。ワカ先生に相談乗ってもらってよかったー。これで何か分かるといいけど…。


放課後、部屋に戻った俺は、早速ワカ先生が言っていた事を千冬に伝えた。


「確かに、相棒が俺の精神世界に入る事って無かったな」


「うん、だから一回試してみる価値あると思って」


「これから先ずっとこのままだと、契約する前と何も変わんねぇし、やってみるか」


「ありがとな、千冬。それじゃ、早速やってみるな!」


そう言って俺は千冬の精神世界に入って行く。


「相棒、どうだ?」


『う〜ん…今ん所特に何も無いかな』


「そうか。ていうかこの状態だと相棒の声は他の奴にも聞こえてんのか?」


『どうだろうな…それに関してはまた今度確かめればいいだろ』


「それもそうだな」


その後、数日に渡って放課後に俺が千冬の精神世界に入るのを繰り返していると、ある日突然その条件とやらが分かった。

その事を一応俺は千冬に伝えた、けど肝心の条件の内容までは伝えなかった。何となく、これは伝えない方が達成しやすいんじゃないかと思ったからだ。


***


ある日、俺達5大勢力の5人衆と東卍は、ワカ先生に呼び出された。なんでも今回は東卍所属の1年生、千冬と八戒の実戦訓練を行うらしい。そんで、折角の機会だから俺達5人衆も2人が戦ってる所を見てていいと言われたのだ。でも俺は千冬の精神世界に入っている為、今日は後から来る事になっている。


「取り敢えず、実戦を始める前に2人の異能力の確認だ」


「分かりました」


「まず、松野、あそこにある的をこの距離から凍らせてみろ」


「了解です」


『千冬ってもの凍らせる事出来んの?』


「(おう、言ってなかったっけか?)」


『今初めて聞いた、いい事知ったわありがとう』


「(お、おう…?)」


「それじゃ、行きますね。…異能力【氷結】!」


的が氷漬けになった。


「よし、次は柴、お前の番だ」


『八戒ってどんな異能力なの?』


「(まぁ、見てれば分かると思うぞ)」


『ふ〜ん、分かった』


「…異能力【銃撃】」


的が撃ち抜かれた。


『…霊気を取り込んでた…?』


「(八戒の異能力は、空気中の薄い霊気を吸収して、それを撃つ事が出来るんだ)」


『ヘェ〜、遠距離型って感じか』


「よし、2人とも問題無いな。それじゃあ今から屋上に移動するぞ」


***


「それじゃ、これから実戦訓練始めるぞ。松野と柴以外は此処で待機してろ」


「あの…実戦訓練ってどうするんですか?」


「お前ら2人には、アイツらを討伐してもらう」


「あ、アイツら…?」


バァーーンッ!!


「え!?」


「な、なんだ!??」


「実戦開始だな」


[緊急事態発生!緊急事態発生!何者かの攻撃により、校庭の一部が損傷]


「ど、どういうことっスか、ワカ先生!??」


「大体2時間くらい前からこっちに敵意向けてる奴らが居たから、丁度いいし、2人に討伐してもらおうと思ってな」


『千冬、アイツらって確か…霊の力を使って悪さしてる【黎陽(れいよう)】の奴らだよな?』


「(ああ、俺達の天敵だな)」


「此処は祓い屋達の為の養成学校だからな、アイツらも邪魔な存在は消しておきたいんだろ」


「い、いやっ!来ないで…!」


『ちょ待てや、あそこに女子生徒いんじゃん!!なんとか助けないとヤバいぞ!?』


[解析完了しました!下級ランクの霊気を2体感知!黎陽と思われる2体の生命反応を確認!下級ランク以上の教員、及び生徒は直ちに討伐して下さい!]


「生憎、今日は学校は休みだからな、敵は下級、2人で討伐しろ」


「くそっ!マジアイツら何やってんだ!!」


「あ?こんなとこに女が居んじゃねぇか。お前、此処の制服着てるってことは祓い屋か?」


「きゃあっ!」


「(黎陽に縛られてて動けないっ!)」


「自分の無能さを知れ、僕本番は明日だが、まずはお前を殺してやるよ!」


「い、いやっ!」


「異能力【銃撃】!!」   バンッ!バンッ!


「うっ!?な、なんだ!何処からだ!!」


「ひゃっ!」


「よっ…と。大丈夫か?」


「は、はい!」


「歩けるか?向こうの方に避難しててくれ」


「あ、ありがとうございます!!」   タッタッタ…。


「異能力【氷結】!」


2人のうち1人を凍らせる。


「お前!祓い屋かっ!」


「だったらなんだ?」


「チッ…ならいい、ぶっ殺す…」


「千冬!無事?」


「八戒、問題ねぇよ」


「…異能力【火炎の雫】」


火の球が出現する。


「燃え尽きろ」


黎陽の攻撃が2人に当たった





…と、思いきや


「あぶなー…」


「!!成程、逃げ足だけは早いって事か…」


「相手がやるって言うなら、抗うしかねぇよな」


「異能力【火炎のしず…」


シュンッ!!


「へ…?」


「…異能力【氷結・撃】!」


「があぁぁぁーーっ!!!」


『ヘェ〜、やるじゃん千冬』


「(まぁな、これでも東卍の1番隊副隊長やってんだ。こんくらいの奴に負けらんねぇよ!)」


『ハハっ!流石だな〜』


「おおー!千冬と八戒やるな!」


「ま、あのくらい倒せねぇと副隊長やらせらんねぇだろ」


「あの調子で明日もやってくれるといいけどな〜」


「え、明日もあるんすか?」


「ああ、敵の本番は明日だ。明日は今日よりも手強い奴が来るから、それなりの覚悟はしとけよ」


「了解っス!」






「祓い屋養成学校・リベンジャーズ」

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