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〜*Hina*〜
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#ご本人様には関係ありません
〜*Hina*〜
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昨夜、何度も「大好き」を言わされて(言わされてない、と言い張りつつ)寝不足気味のなつ。会社に着いても頭がぼーっとしていて、隣のデスクにやってきた影を、無意識に「いつもの同居人」として認識してしまった。
「暇、この前の月次報告のデータだけど……」
「あー、いるま。それ、そこ置いといて。あとで確認するから、先にこっちの集計やっといて。……あ、コーヒー、熱いのがいい」
「「「…………!!?(絶句)」」」
フロアに響き渡った、なつの完全なる「顎で使う」発言。
しかも部長に対して、まるでパシリのような扱い。
佐藤たちは「ついに暇が壊れた」「部長に消されるぞ!」と顔面蒼白で震え上がった。
怒号が飛ぶかと思いきや、返ってきたのは、これ以上ないほど甘く、蕩けきった声だった。
「……! 了解。集計、今すぐやるね。コーヒーも、なつの好きな温度で淹れてくるから。……なつ、今、俺のこと『いるま』って呼んでくれたよね? 命令してくれたよね?」
いるま部長は、怒るどころか、頬を染めて嬉しそうに小走りで給湯室へ向かっていった。
残された部下たちは、開いた口が塞がらない。
「……おい、佐藤。今の見たか? 部長、尻尾振ってなかったか?」
「……ああ。完全に『忠犬』だったな。……っていうか、暇。お前、家では部長をあんな風に使ってるのか……?」
「……っ!! あ、……い、今の、違うんだ! 夢だ! 忘れてくれ!」
なつは一瞬で目が覚め、顔を真っ赤にして机に突っ伏した。
「なつ、お待たせ。最高の一杯が入ったよ。……他に、俺にやってほしいことはある? 遠慮しないで、何でも言って」
戻ってきたいるまは、もはや部長の威厳をどこかに捨ててきたかのように、なつの世話を焼こうと必死だ。
「……もういい、仕事しろ! 向こう行け、バカいるま!」
「『バカ』って言われた……! なつ、もっと言って……!」
「……もう、ダメだこの人……」
なつは周囲の(暇くん、頼むから部長をこれ以上狂わせないで……)という哀願の視線に耐えられず、真っ赤な顔で仕事に没頭するフリをするしかなかった。
結局、なつくんの「タメ口+顎で使う」スタイルは、いるま部長の「もっと尽くしたい欲」を刺激してしまい、その日の部長室は「なつのためなら何でもやる」という最強に甘い(そして部下にはちょっと不気味な)空間になってしまったのでした。
コメント
1件
うわ、これは面白い……! なつくんの寝ぼけタメ口、しかも相手が部長ってのがもう最高にカオスで笑いました(笑) でも返ってきたのが「甘すぎる忠犬モード」ってのが逆に不気味で可愛くて。周りの部下たちの絶句と哀願の視線も含めて、二人だけの空気感がしっかり伝わってきて、ここまで来たんだなあってじわじわきます。