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とある視線とは口の周りに食べカスを付けた背の低い少年だ。
真っ黒な目には何処か吸い込まれそうだった。
だから私は視線を逸らし、小さく呟いた。
もう二度と会わぬように
もう目の前に現れぬように
「さようなら。消えてくれ。」
少年の顔は見ていない。
ただ少し瞳孔が開いていた気がする。
怒っていたのか、動揺したのか、驚いたのか
定かではない。
だがどうでもいい。
もうどうせ会わない。
さようならを告げる私は優しいと思う。
だが、その思いも虚しく。
また、出会った。
だが出会い方が最悪だったとある日の事。