テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
6,471
42
ちくわです
初ノベルなので読みにくかったりするかもですが慣れてください((
手始めに今回は🍣🐤♀書いてみました!
いってみよ。
「頑張れ」
この4文字が耳に飛び込んでくるたび、胸の奥が冷たい釘で刺されたように痛んだ。
夕暮れ時の教室。放課後の補習を終えた私に担任の先生はいつものように親しみを込めた笑顔でその言葉をかけた。先生に悪気がないことなんて分かりきっている。応援されているのも期待されているのも知っている。
だけど私の心はもうその言葉を受け付けなくなっていた。
🐤|はい…ありがとうございますッ……
引きつった笑顔を吊り下げながら教室を後にした。
誰もいない廊下で私は小さく溜息をついた。
いつからだろう、この言葉がこんなにも辛くなったのは。
「頑張れ」そう言われるたびに
_お前はまだ十分に頑張れていない
そう言われているように感じる。
そんなことない。もうとっくの前から全力で走り続けている。テストの点数に一喜一憂して、周りの期待に応えようと必死に息を繋いでいる。これ以上どう頑張れって言うのだろうか
でも最近は私が本当に頑張れていないのではと考えるようになった。私の頑張りは周囲の求む方向ではなかったのかもしれない。私の頑張りが小さすぎて周囲に伝わっていないのかもしれない。そう思うたびに心が擦り切れていった。
重い足取りでローファーに履き替える。俯いたまま外に出ようとしていたその時だった。
🍣|お疲れ
クラスメイトの🍣がそう言った。
部活終わりなのだろう。大きなスポーツバックを肩からかけている。少し汗ばんだ髪が雑に弄んでいる。普段は口数が少なく、窓際の席でいつもぼんやりと外を眺めているような男の子だった。あまり話したこともない。
🐤|あ、🍣くんもお疲れさま…
私は慌てて、いつもの「問題のない私」の仮面を被ろうとした。けれど、一日中張り詰めていた糸が切れかかっていたせいか、声が少し震えてしまった。🍣は私の顔をじっと見つめた。そのまっすぐな視線から逃げたくて、私は思わず視線を足元に落とす。
🍣|……なんか、すげえ疲れた顔してる
🐤|そう? ちょっと課題が多くてさ。でも、もっと頑張らなきゃいけないんだけどね…w
いつも通りに軽く微笑んだつもりだった。
しかし、🍣は私の言葉に同調しなかった。それどころか、少し眉をひそめて、静かな声で言った。
🍣|そう? もう十分でしょ
🐤|え……?
🍣|毎日誰よりも早く教室に来て予習してるじゃん。授業中も一言も聞き漏らさないようにノート取ってさ。……俺、窓際だからさ🐤が人一倍努力してるの俺なりにだけど知ってる。
心臓が大きく跳ねたのが分かった。
🍣|だから……
🍣|これ以上自分を責めなくてもいいんじゃない?🐤は十分に頑張れてると思うよ…♪
そう言って🍣は優しく微笑んだ。その笑顔は慰めようとしてるわけでも、応援しようとしてるわけでもない。ただただ私が積み重ねてきたものを認めてくれたようだった。
……そっか。私は誰かに分かってもらいたかったんだ。自分の努力も、今流している汗を誰にも気づいてもらえなかったことが何よりも辛く寂しかったんだ。
🐤|……見ててくれたんだッ……
目頭がカッと熱くなって溢れそうになる涙を堪らえようとしたけれど無理だった。そんな私の背中を🍣は優しく包み込むようにして抱きしめてくれた。
🍣|……よく頑張ったね。でももう無理に頑張らなくていいんだよ…♪
(終わり)
見ていただきありがとうございました!
ばいばい
コメント
1件
わあああ読んだ読んだ!!😭💕💕 「頑張れ」が逆に重荷になってる主人公の気持ち、すごい共感した……。🍣くんの「もう十分でしょ」からの抱きしめ、エモすぎて泣ける🥺✨ 見ててくれた人がいたっていうあの解放感、最高でした!! 短いのに心にじわっと来るお話、ありがとうございます🌸 続きも楽しみにしてますね!!