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コメント
7件

いつもありがとうございます! 続きたのしみにしてます
見るの遅れだっっ… いやぁぁぁ… 神様仏様ひよこのおやつ様ですね 神ですかっ… ジェルくんもりぬくんも2人とも辛いんですね… フラッシュバックして… 次回も楽しみにしています!
目が覚めると別の病室のベッドの上にいた。
ジェルくんはもう隣にはいなかった。
まるで、昔の景色を見ているようだった。
随分も前の話だというのに、今でも鮮明にことを覚えている。
るぅと「莉犬、、?」
莉犬「るぅちゃ…」
隣にはるぅと君がいた。
るぅと「ごめん、ごめんね…ポロポロ」
お母さんと重なっていく。
莉犬「ううん、るぅちゃんは悪くないよ」
莉犬「俺こそごめん…」
過去の自分と重なっていく。
これは言っちゃいけない。しちゃいけない。
笑っちゃいけない。泣いちゃいけない。
自分で自分にブレーキをかける。
るぅと「ジェルくん、違う部屋にした、、」
莉犬「そっか、」
るぅと「ごめん、ごめんね、本当に、、」
るぅと「怪我なんかさせたくなかったのに、」
莉犬「痛くないから、大丈夫、」
莉犬「大丈夫だから、ね、? 」
笑っているから大丈夫。
そう思って欲しかった。
勘違いしてて欲しかった。
るぅと「うん…笑」
悲しそうに、寂しそうに、顔を曇らせていた。
莉犬「にこっ」
もう一度笑ってみせる。
るぅちゃん。俺、もう大丈夫だよ。
俺、もう充分幸せだから。
これ以上のものなんて望んでなんかないから。
大丈夫だから。
早くまた、笑って見せてよ。
るぅと「莉犬、辛そうだよ」
るぅと「莉犬……隠さないで?」
莉犬「……な、にを」
るぅと「強がってる顔も、」
るぅと「無理してる笑顔も。」
るぅと「僕にはもう隠せないよ」
一瞬、息を詰まらせた。
視線を逸らして、いつものように笑おうとする。
でも、その笑顔は最後まで形にならなかった。
莉犬「……俺、ほんとは、怖かった」
莉犬「ジェル君がいなくなって…」
莉犬「また、置いてかれるんじゃないかって」
お母さんみたいに。さよなら。
そう言って、帰ってこなかったお母さん。
ジェルくんも、もう帰ってこないんじゃないか。
もう、二度と会えないんじゃないか。
そう思った。
ぽつりと零れた声に、るぅと君はぎゅっと俺の手を握りしめる。
その手は俺よりも大きくて、俺の全てを包み込んでしまうように感じた。
るぅと「置いてかないよ。」
るぅと「僕はここにいるから」
莉犬「……ほんとに?」
るぅと「ほんと。だからもう、隠さないで」
るぅと「莉犬、、莉犬、、」
るぅと「莉犬と会えて本当に良かったぁ、」
るぅと「莉犬は僕の太陽なんだよ」
るぅと「最初にあったあの時から。」
るぅと「小さくて。でも暖かくて。」
るぅと「大切にしたいって思えたんだよ。」
るぅと「だから、莉犬は僕が守るから」
るぅと「莉犬がまた心から笑えるように」
るぅと「莉犬のことを守り続けるから。」
るぅと「莉犬の隣に僕もずーっと居たい」
るぅと「莉犬といっぱい話して、笑って。」
るぅと「遊んで、歌って、配信して、…」
るぅと「莉犬と離れたくない…」
俺の名前を呼び続ける、るぅとくん。
俺よりも少し大きな体で俺を抱きしめる、るぅとくん。
いつもは俺なんかよりも大人びていて、かっこいいるぅとくん。
俺を抱きしめる、るぅとくんはまるで昔の俺のようだった。
さようなら。
そう言って、玄関のドアを開けるお母さん。
その時俺は、行かないで。そう言ってただ泣くことしか出来なかった。
本当は、行かないで。
そう言ってお母さんを力いっぱいに抱きしめたかった。
殴られても。蹴られても。
何をされてもいいから、行かないで。ってずっと抱きしめていたかった。
嫌なことを言われても。
嫌なことをされても。
俺のお母さんはこの世でたった1人だけだから。
俺の普通は周りの人とは違うのかもしれない。
でも、俺には変わらない日常が欲しかった。
皆が望んで、過ごしていく、日常じゃなくてもいいから。
家族皆で笑って、お出かけして、、。
そんな、大きな幸せなんて望まないから。
大好きだよ。
そうやって俺を抱きしめて欲しかった。
偽りの愛でもいい。
どんだけ軽い愛でもいい。
俺が欲しかったのは、小さな愛だけだったのに。
普通の家庭にある極普通の愛。
本来誰しもが受けるはずの親からの愛。
俺はそんな普通が欲しかった。
その願いが叶うことは無かった。