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あの日から俺のふっかさんに対する思いは変わっていった。



俺だけにあの表情を見せて欲しい…


俺だけに弱音を吐いて欲しい…


俺だけに………





f「お、めめ!お疲れー。」


m「ふっかさん、ちょっといい?」


f「んー?なにぃ?」


皆んなが楽屋を出た後、ふっかさんを呼び止める。ふっかさんは持っていたカバンを机に置き俺の隣に座る。


m「ちょっと、確かめたい事があるんだけど…」


f「確かめたい事?」


俺はじっとふっかさんを見つめる。


f「んふっ、ちょ、何?めっちゃ照れんだけど(笑)」


m「……」


ふっかさんの頬にそっと手を添える。段々と距離を詰めていく。


f「…め、め?」


m「……やっぱりそうだ。俺、ふっかさんの事好きになったかも。」


f「…え?」


添えていた手に少し力を込めて引き寄せる。

俺は目を閉じて優しくキスをした。


f「んっ…ま、…って!」


俺は添えていた手を離し、そのままふっかさんを抱きしめる。


m「ごめんなさい…迷惑ってわかってるけど、気づいてしまったから…」


ふっかさんが優しく俺の背中に手を回してくる。


f「嬉しい…嬉しいんだけど、ごめん。わかんない…何で?何で俺なの?」


背中に回したふっかさんの手に力が入る。


m「ずっと見てたから。 」


f「ははっ…何だよそれ。それだけじゃ、わかんないって。」


m「俺ね、ふっかさんがふと見せるサインに気づいたんだよ。本当に一瞬だけのサイン。」


f「サイン…?」


m「しんどかったり、悩んでたり、苦しかったり…そんな時一瞬だけ表情が変わって。俺はそんなふっかさんを見てから目が離せなくなった…。」


俺は抱きしめていた手を解いてじっと、ふっかさんを見る。


m「ふっかさん…もう大丈夫なんて言って我慢しないで。」


f「めめ…」


m「…俺を頼って欲しい。」


f「俺…」


m「後はふっかさんに任せるから。引き止めてごめんなさい。それじゃ…」



ーーーガチャン



閉じた扉の前で一息つく。自分の手を見るとわずかに震えているのがわかった。


m「…ちゃんと、伝えられたかな…」


そう呟いて震える手を力強く握りしめた。





続く

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