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元貴と付き合った。
まだ夢みたいだ。
いつもと変わらないとは思うけど、モチベーションが今までと違う。
色々相談を受けてくれた若井には感謝だ。
「んーね、涼ちゃんっ。」
元貴から聞いたかな。
顔凄いけど。
これは色々聞かれるな。
「付き合った、んでしょ?」
結果だけ簡潔に聞いてくる。
うん。とだけ返事をする。
なんて言ったらいいか分からないから。
若井はニヤニヤしながら
「で?どこまでいったん。」
と。
どこまで?いや、それだけですけど。
え?と聞くと
「チューとかチューとかチューとか。」
キスしかないじゃないか。
「ししししてないっ!まだ!」
俺はかなり動揺しながら答えた。
まだって言ってしまったけど無意識にしたいってことか。
「ふぅーーーん?まだ、ねぇ?」
若井はそうニヤニヤと俺を見ている。
恥ずかしい。普通に。
「やめてよ……恥ずかしい……。」
顔が熱い。メイクしたから余計にチークと混ざって真っ赤だろう。
「でもさ、涼ちゃん、おめでとう、だね。」
若井はニヤニヤから微笑みに変わりそう言った。
若井が全部頑張ってくれた。だから俺も元貴に向き合えた。
俺は若井を見て
「ありがとう。若井……。若井に相談してよかった。」と伝えた。
若井がじゃ、あ?と言って
「お次……キッス、がーんばっ!」
と肩をポンっと叩く。
ブワッと一気に頭が熱くなった。
若井は完全に楽しんでいる。
「ありゃーウブだなぁ」
若井のせいだよ。どう考えても。
元貴と、いつかその先も……そう考えてたら爆発しそうだから無理やり考えるのをやめた。
「お疲れ様でした。」
仕事中は忙しくてそれどころじゃなかった。
考える暇もなくスケジュールがパンパンだった。
「疲れた……。」
朝の若井とは真逆に珍しくげっそりしていた。
かなりハードだったから。
「こんなんでへばんな。」
元貴は相変わらず厳しい。
スパルタすぎる。
俺も疲れすぎた。
「はー……鬼っ。この鬼おやじがっ!」
すぐ元貴に喧嘩腰になる。
元貴も昔からの付き合いだからめちゃくちゃ腹立つんだろうな。
「あ?んだと?次の曲お前だけ鬼にしてやるからな。」
なんでだよ!と若井にツッコミを入れられる。
「まぁまぁ、終わったから帰ろ。」
俺が遮って喧嘩を終わらせる。
いつも通りっちゃいつも通り。
「じゃーな、2人とも気をつけろよ。お先っ、また明日ー!」
若井が先に帰る。空気を読んで。
ウインクして行った。
すごい人だな。
「はー……」
元貴は若井を見てため息をついた。
これもいつも通りだ。
合ってるんだろうね、元貴と。
「どこがっ……!」
あれ、また声に出ちゃってた。
元貴すごく嫌そう。
「ごめんごめん。俺らも帰ろ。」
そう言って荷物を持った。
すると元貴が手を掴んできた。
「えっ……」
びっくりして振り返る。
「ね、涼ちゃん。来て。今日も……。」
元貴は伏し目がちの顔で俺にそう言った。
「ぇあ、う、うん。」
俺も動揺しながら流れに任せて返事をした。
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