テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
350
花火
𝕔𝕠𝕔𝕠
8,039
びび
190
⚠️attention⚠️
・nmmnの意味が分からない方は見るのをご遠慮した方がいいです。
・実在する方々の御名前を借りていますが、関係は全くないです。
・全ての配信やボイス等は追えていないので、違う点が出てくる可能性ありです
・キャラ崩壊及び口調違いの可能性あり
・全ては作者の捏造と妄想です。
人はみな、生まれながらにして平等じゃないと知ったのは、いつだっただろうか。現在か、もしくは過去だろうか。どっちでも構わない。なぜなら、もう俺はとっくにそれを痛いほど思いしらされているから。目の前で蹲っている子を見ながら、思う。自分に大剣を振り回せる程の力があったら、重い瓦礫をすぐにでも退かせるくらいの筋力があったら、残機があって何度でも復活できたら、多少の無茶が出来るのに。現状、こんな無いものねだりも良いところだ。けど、もし俺が西側の人間やったら、小さいドローン等を使ってこの惨状をどうにかできたなら、この瓦礫を真っ二つに切ることが出来たら、触手とかの力を借りて退かせたら、秘術とか忍術とか使えたら…おれは、
「っ、!」
馬鹿か俺は、今目の前には怖くて泣いてる子がおるのに諦めて無いものねだりとか、見っとも無いが過ぎるやろ。今の俺に出来ることは、この壊れかけのデバイスを使って仲間に位置と現状を伝え、目の前の子に声を掛ける事以外に何があるというんや。デバイスで救援を呼びながら、子供に声を掛け続ける。
「大丈夫やで、今ヒーローが助けに来てくれるからな、!」
自分もヒーローのはずなのに、まるで違うかのように言っている自分に心の中で苦笑する。そして、目の前で未だケタケタと笑う子悪党にレイピアを向ける。多分このままだとデバイスが壊れる可能性も捨てきれないが、それで守れるものがあるなら容易い。
「覚悟しぃや!」
俺は自分の頭から流れる血などには目もくれず、自慢のスピードで突っ込んだ。
「ん、…?」
目が覚めると、真っ暗で自分以外は見えない様な空間にいた。最後の記憶は突っ込んだ所なので、多分戦闘は終わったのだろう。だとしたら、返信が解除されているのにも納得がつく。現状を把握した今、次取るべき行動は場所の確認だ。
「誰かいますかー!!」
でかい声を出しても音が戻ってこないのを見ると、ここは相当広く、デカい空間らしい。どうするか、と途方に暮れていると、後ろからぱちぱちっ、と音が聞こえ振り返る。そこにいたのはなんとキリンちゃんだった。
「な、なんでキリンちゃんが、?」
キリンちゃんはこっちに気づくと、パァァァ!!、と顔が晴れ、こちらの方へと飛び込んできた。キリンちゃんに意識が向いていると、周りにふよふよと浮いているものが二つ、肩と頭に乗っているものがそれぞれ一つずつ感覚が有る。
「え、オトモ全員集合やん!!」
果たして全員と言ってよいのだろうかと些か疑問だが、細かい事を気にしていられる様な状況じゃないため、言葉を飲み込む。それよりも、この子たちは一体どうやってここまで来たのだろうかというのがある。出現の仕方も、キリンちゃん以外ちゃんと見てへんかったし、そうゆう時は聞いてみる。
「みんなどうやって来たんや?」
その問いにオトモたちが何かを思い出したかの様な反応をする。そしてすぐに、俺は五匹に服を同じ方向に引っ張られた。
「ちょ、ちょちょ…」
俺の意思など聞かずにグングン引っ張るので、俺は自分で歩くと言ったところで、ようやく引っ張る力が弱まった。
「自分で歩くから、案内お願いしてもえぇ?」
るべのオトモに言うと体ごと上下に揺らしていて、かわいいなと思った。そして、案内された方向へ足を進めると、少しずつ暖かくなんとなく息がしやすくなった気がする。歩けば歩く程に光がまぶしくて、でもそれ以上に暖かくて安心する。光の核に近づいていると分かると、声が聞こえてきた。
『こっちだよ、帰っておいで』 『みんな待ってる』 『早く目、覚ましてよ』
そんな、何処か聴き馴染みがあって、優しい声を聴いて、俺は自然と足のスピードを速めた。そして、オトモたちと一緒に核の前まで行く。
「…いくで?、せーのっ!」
俺はオトモたちと一緒に核の中へと飛び込んだ。
ピ…ピ…ピ…機械の音が響く部屋の中で、緋八の意識はゆっくり浮上した。
「ここ…」
緋八の出した声はあまりにも細かったが、大切な仲間たちの耳にはしっかりと届いた。
「マナっ、!!」
最初に視界に映り込んだのは伊波だった。続いて東、そして最後に西だ。
「お、はよ…」
緋八はニコッと微笑みながら、みんなに挨拶をする。そのあと、緋八の病室が泣いたりする声や心配の声で溢れかえり、それで怒られるまであと数分ということを誰も知らないのであった。
あとがき(おまけ)
切られたリンゴをシャクシャクと頬張っているのは、つい最近まで約3週間寝ていた緋八マナだ。
「リンゴ美味しい?」
マナは口に食べ物が入っているからか、上下に首を振っていた。ゴクン、と飲み込んだ後に名前を呼ばれた。
「…なぁ、ライ」
「ん?」
「俺な、あの時にデバイスで救援呼んだやろ?」
「そうだね、それがどうかしたの?」
急な話題の振られ方に少し驚きながらも、相槌を打つ。あの時、マナがデバイスで信号を送らなかったら、きっともう手遅れだったと思うと今でも寒気がする。
「それを呼ぶちょっと前に、俺お前らの事ええなぁ~って思うてたんよね」
「もし俺にお前らみたいな力や才能が有ったら、もっと活躍できるのかなとか」
「…」
「けどな、気づいたんよ」
「俺には俺だけの強さがあるって」
そりゃそうに決まっている。マナのスピードとレイピアでの突きは俺らの誰でも操れる訳がない。単純なスピード勝負でマナに勝つというのは敵にとっては厳しいだろう。
「けど、あの子に怖い思いさせてしまった」
あの子というのは、マナが守っていた子供の事だろう。脚に軽い傷は負っていたが、重症という重症がなかったのは、マナが身を挺して守った証拠だ。
「せやから、もっと強くなりたい」
マナは顔をこちらに向けてから真剣な顔で言う。
「いつか俺は、天才たちに追いついて、先超すから」
いつもの笑顔を見せてくれるマナに少し安堵する。
「天才たちだって今よりも強くなってやるから、おいてかれないでね」
「そんなん、直ぐに俺がお前たち追い越したるわ!」
「えー?今のボロボロな緋八くんに出来るの~?」
「お前なぁ、!」
少しの煽りを混ぜればマナは乗ってきてくれる。日常にまるで嗅覚が戻ったみたいだ。
あの時のマナの状態は一言でいうなら異常だった。無理やり寝かせるという選択を取らなかったら、本当に死んでいたかもしれない。
今目の前にいる相方の声に安堵しながら、また雑談へと戻るのだった。
end_
文章能力0+PCというなれない奴の中で頑張って仕上げました。
二場面目のくらい空間は生と死の狭間的なところで、オトモたちは寝ている
hbc.さんの意識の中に入り込んだという設定となっています。
人間の嗅覚って、本当はすごい大切な物だと思うんですよね、自分。確かに耳が聞こえないや目が見えないという方も大変だと思います。まぁ、ただの一般人にはその苦労は計り知れないんですけどね。けど、人間が嗅覚を失うだけで味覚もなくなりますかね。それに、ケーキバースと違って甘い人間も存在しないので、嗅覚がなくなったらずっと臭いも味も分からない食事をとる。大分キツイなと自分は思います。無くても生活は可能だけど、ずっといてほしいと思えるのが嗅覚だったので最後inm.さんのセリフに入れました。
何を書きたかったのか分からなくなりましたが、まぁ良いでしょう。(良くない)
最後まで見てくれた方、本当にありがとうございました!
次も投稿する機会がありましたら、是非見に来てください!!
コメント
1件
うわ、第1話からかなり重めな展開だったね…!でも緋八マナの「俺には俺だけの強さがある」っていう気づきのシーン、すごく響いたよ。自分にないものばかり羨むんじゃなくて、自分の武器をちゃんと認めて前に進もうとする姿がかっこよかった。オトモたちが生と死の狭間で案内してくれた描写も幻想的で良かったな。嗅覚の話題も作品のテーマに上手く絡んでて、確かに無意識のうちに頼ってる感覚かもって考えさせられた。続きがあれば絶対読みたい!