テラーノベル
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これはあくまで同じ趣味嗜好を持ったリスナー同士が楽しむものです。少しでも本来の目的として楽しむ事が出来ない方はこの場でお帰りください。
uma 受け
kmg 攻め
地雷さん、 原作厨さんは閲覧非推奨です。
誤字、 脱字、 意味不明は気づき次第修正します。もし発見してもいい様に脳内変換してください。
サムネ変えるかも〜
部屋の中は、まだ少しだけ夜の名残が残っていた。
カーテンの隙間から差し込む光は柔らかくて、時間の感覚を曖昧にする。静かで、けれど完全に穏やかとも言い切れない空気。
ベッドの上、月城は浅く息を吐いた。
規則正しいはずの呼吸が、まだほんの少しだけ乱れている。
まぶたは半分ほど閉じたまま、焦点の合わない視線がどこか遠くを見ていた。
「……さっきの、」
掠れた声が、小さく零れる。
自分でも何を言っているのか分かっていないような声音。
「…あれ……ちょっと、 、…良かった、です…。」
言葉はうまく形にならないまま、空気に溶ける。
そのすぐそばで、小室がそれを聞いていた。
まだ十分に余裕の残る体勢のまま、けれど手の動きはゆっくりと穏やかで、月城の髪に触れる。
撫でる、というより、ただ確かめるみたいに。
「そうなん?」
低くて柔らかい声が落ちる。
問いかけというより、ただ受け止めるための相槌。
月城はそれに対して返事をしない。ただ、ほんのわずかに呼吸が深くなっただけだった。
「……ほんなら、よかったわあ」
小室はそう言って、ほんの少しだけ笑う。
そこに深い意味はない。ただ、目の前のそれをそのまま肯定しているだけの、無自覚な優しさ。
月城の指先が、シーツの上でわずかに動いた。
何かを掴もうとしているみたいに、けれど力は入らない。
そのまま、ゆっくりと小室の方へ寄る。
意識しているのかも分からないほどの、ほんの少しの距離。
小室は何も言わない。ただそのまま、自然に腕を回した。
包み込むように。
「kmさん……」
ほとんど息に近い声。
呼びかけというより、確認みたいなそれに、小室はすぐに応える。
「おるよ、ここに。」
短い言葉。
それだけで十分だと知っているように。
月城の体から、力が抜けていく。
さっきまでのわずかな緊張も、意地も、全部溶けるみたいに。
そのまま、完全に目を閉じる。
呼吸が、ようやく穏やかになる。
小室はそれを見下ろして、少しだけ目を細めた。
「……ほんまに、yuくんはかわええね」
独り言みたいに呟いて、もう一度だけ髪に触れる。
返事はない。
けれど、それでいい。
そのまま、静かな朝が続いていく。
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