この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
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阿部side
ハロウィンって理由付けに便利だなぁ。目の前の黒猫コスの恋人を見てしみじみそう思う。多分普段なら絶対してくれないであろう猫のコスプレをハロウィンだから、お菓子いっぱいあげるから!と説得して勝ち取った。もうなんというか、今の俺の癒し。しかも尻尾がそういう…そういうやつになってて、遠隔で操作できるの。そんなの襲うしかないよね、ってことでいっぱいぎゅーしてちゅーして、ちょっと尻尾で遊んでたところで気がついた
「…あ」
『ん?』
「…ゴム、無いかも」
『えっ…』
嫌な予感がして、引き出しを空けてみると見事に空っぽ。そういやこないだ全部使いきっちゃったんだ…
『ない。』
「ないね。」
『…じゃあ生?』
「後処理大変じゃん、照の身体も心配だし」
『いや俺の身体はどうにでもなるけど…あの時俺寝ちゃったから余計あれだったよな、ごめん』
「いやそれは全然いいんだけど、寝顔可愛かったし」
それはそれとして、今この状況を打破する方法を探さなければ。選択肢としては恐らく3つ。ゴムを買いに行くか、ゴムなしでするか、今日はもう辞めとくか。まあ妥当なのはゴム買いに行くことだと思う、照もはやこんな顔してるし
『…どうする?』
「別に俺は手で抜き合うとかでも」
『俺…は、それじゃ足んない、んだけど』
はぁ何?もうやだ可愛いんだけど。裾ぎゅって掴んでちょっと恥ずかしそうにモゴモゴ喋ってさ、遂に俺もあざとい警察を出動させる側になるときが来たか…ってくらい可愛い。よし、ゴム買いに行こう
「じゃあ俺ゴム買いに行ってくるからさ、ちょっとだけ待ってて?」
『え、置いてくの?』
「これ。取っちゃダメだからね」
そう言って尻尾に触れて、俺は上を羽織って部屋を出る…前に、自分のスマホを部屋の隅に立てて置いてから彼のスマホをもって今度こそ部屋を出る。階段を歩いている途中で思い出して、スマホとは別のものを取り出し、スイッチを入れた
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岩本side
ゴムを買いに行くとだけ言って彼が部屋を出ていった。その間俺はどうしていようかと暫く考えていると突然後ろに入っている尻尾もとい大人の玩具が動き出した
『っぇ、あ…、?んっ…ぅえ、何、?』
抜けないようにとがっつり奥まで挿入されたそれはしっかりと中の膨らみを捉えていた。細かい振動を与え続けられているうちに、段々と前も主張してくる。じんわり下着の色が変わってきた頃に、耐えきれなくなってしまってたまらず自身を取り出して扱きだす
『っ…ん、ぅ…、っ…ぃ、』
多分あれから数分しか経ってないはずなのに遅いな、なんて。ぐり、と先端を強く触ってみても、扱く速度を上げてみても、彼にやって貰うときほどの快感は得られない。むしろ多少は気持ちいいにも関わらずイけないせいで、自分で自分に拷問をしているような感じになってしまっている
『後ろ、も……、、?っぁ”ーもうこれ…弱すぎる、』
前でダメだから後ろをと思い尻尾に手を伸ばすも、振動が弱すぎてイけそうにない。下手に動かすとなんかちょっと痛いし、抜いたら抜いたで多分怒られるし
『あべ早く帰ってこいよ……』
その後何故か玩具は止まったり動き出したり、強くなったり弱くなったりと誤作動を繰り返していた。基本的に阿部に見つかりそうな状況で一人でスるなんてこと出来ないから、結局どの刺激にも耐えやすいという理由で猫が伸びをしているような体制に落ち着いた。いや端から見たら全く落ち着いてないんだろうけど
『…っぅ、♡遅すぎんだろ、…』
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阿部side
コンビニに行く間も、帰る間も、悪いとは思っていながら歩きスマホ。その理由は画面に写る可愛い恋人を眺めておくため。自分のスマホと彼のスマホを連動させておいて、彼の様子が見える場所に自分のスマホは置いてきた。手元にあるスマホには、玩具からの快楽に悶絶している彼の姿が写っている
「…かわいー♡」
イヤフォン越しに聞こえる声も、やっちゃダメって言ってるのに自慰行為に持ち込んじゃったところも、俺に帰ってきてほしいって、その場に俺は居ないのに懇願してるところも、何もかもが可愛らしい。早く帰ってあげたい気持ちと、もう少し意地悪したい気持ちの狭間でゆらゆらしていると家に着いてしまった。鍵を開けて階段を上っていくと扉を開けるより先に彼の声が聞こえてきた
『…りょうへ、…っぁ、♡ん、っん…く、ぅ…』
え今名前呼ばれた?そういうのは俺の顔見てるときに言ってよ…。まあいいや、言及して詰めちゃお。扉を開くとなんかとんでもなくえっちな格好になってる照がいた
「わぉ」
『…?ぁ、あべ、これ取っ…て、♡』
「ん、どれ?ってか先ずはおかえりじゃないの?」
とりあえずぶるぶるしてんのだけ止めたげようかと思って電源を落とす。やっぱ俺優しいからね。カチ、とポケットの中のスイッチを操作して弱まで下げる
『っ…おかえり、』
「ただいま、ちゃんといい子でお留守番出来た?」
『…ちょっと悪い子だったかも』
「悪い子だったの?何したのさ」
『…一人でシちゃった』
「俺いつもダメって言ってんのに?」
『ごめん…なさい、』
しょぼくれてる、可愛い。お仕置するべきか、許すべきか。どっちがいいかなぁなんて考えながら彼の方へ足を進める。ベッドの前まで行くと彼が目の前まで来て、軽くキスしてきた。なんだなんだ珍しい、普段こんな甘えたような媚びるようなこと絶対しないのに
『でもさ、あべと一緒にイきたくて我慢したから許してほしい…』
「…もー何それ可愛い、狡いなあ」
誘われるがままベッドに彼を押し倒す。早く早くと急かす彼を宥めながら彼の孔に入っている尻尾を引っ張ると小さく矯声が上がった。一旦それを抜いて指を差し入れてみると、十分すぎるほど解れたそこは縁が歪んで俺の指を美味しそうに飲み込んでいった
「柔らかいね」
『お風呂でも解したのにこんなん挿れるから…』
「痛いの嫌いなんだから丁度いいくらいでしょ」
話している間にどさくさに紛れて俺の服をほぼ全部脱がしきってしまった彼の手を捕まえて、下着越しに自身の屹立を擦り付ける。じんわりとどちらかの先走りで濡れる下着はそのままに、彼に問いかける
「俺の欲しい?」
『…欲しくないって言ったら、嘘になる』
「じゃあお強請りしてよ」
『…恥ずかしいからやだ』
「もっかいこれ挿れようか?」
さっき出したばかりの尻尾を引き寄せて見せると小刻みに首を振っている。あの生殺し状態がよっぽど嫌だったんだろうなぁ
『言わなきゃダメ?』
「言うまで挿れたげない」
『ぇー…』
不満げな声を漏らしながら渋々と言った様子で何をするかと思えば俺の腰に手を伸ばし下着を下ろしきる。彼自身の手によって露にされた俺の屹立を孔に押し当て、俺の腰に足を回してほんの少し先端を入れたかと思うと耳元でぼそりと言葉を溢した
『俺お菓子より亮平のがいいから、さ。お前の全部、ちょーだいよ』
「んは、じゃあ俺も照の全部もらっちゃおっと」
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ぎゅ、と繋いだ手に力が入って泡のように言葉が彼の口から零れ落ちる。俺を見詰める目にいつもの鋭さなんて微塵もなく、とろりと蕩けきっていた
『ぁ、…♡ぅ…あ、っそこ気持ちい、』
「あは、ちゃんと言えて偉いねぇ♡」
『…ん、ねぇ、ここもっと、して、♡』
ある一点を掠った瞬間ぎゅっと彼の身体が縮こまって、甘い声が漏れ出る。最初は恥ずかしがってたお強請りも段々言えるようになってきた。彼の意志が見えるのと見えないのとでは反応が全然違うからこっちとしてはありがたい。さっき善い反応を見せたそこを執拗く擦る。彼が飽きてしまわないように速度を変えたり、強さを変えたりしていると段々絶頂が近づいてきているのか身体が震えてきた。心なしか少しずつ締まりも良くなってきている気がする
「イけそう?ここきゅうきゅうしてるけど」
『…いぅ…イく、かも、…っぁ、ん、っく…』
「…まだ出るかなぁ、」
ちょっと前までにも何度か緩い絶頂を迎えてしまって頭をもたげている彼のそれをちらりと視界へ入れる。白濁を吐き出せる余力があるのかわからないから一旦そっちは放っといて胸元の突起を軽く指先で弾く。同時に2箇所以上の性感帯を触られると頭バグるからやめろ、とかなんとか前言ってたなあなんて思いながら気にせず突起を捏ねてみる
『ちょ待っ…っ、ねぇ、ねえやだ、…って、言って…のに、♡』
「気持ちいのいっぱいでわかんなくなっちゃうんだもんねぇ?」
『ちが、っちょ待って、りょうへ、♡』
「…あんま煽んないでよ」
『は、ぁっ、なんででかくなって…』
急な名前呼びは心臓に悪い。報復とまでは言わないけれど仕返しがわりにキスを送ると、もっとしろと言わんばかりに目を瞑って唇を差し出してきた。無視しようかなと思ったけど結局彼女には甘いからちゅーしちゃう
『…ん、♡っ、?…ぁ、…っィ、く、♡』
「っぁ、ちょ締めすぎ…、♡」
びく、と腰が跳ねたかと思うと中が締まって同時に小さな声が漏れる。締め付けに耐えきれず自身もゴム越しに欲を吐き出すと、彼の身体から力が抜けてちょっとだけ中が緩まった。ふと視線を下に向けると彼のものからはサラサラした透明な液体が溢れ出ていた
『…っは、ぁ…つ、疲れた…』
「いやほんと…ってか潮吹いてるし……」
『変な風に作り替えやがって…』
俺の身体なのに、とかぶつぶつ文句言ってたからキスで黙らせた。折角ハロウィンだからってコスプレさせてたのにあんま意味なくなったし。来年は脱げないやつとか取れないやつにしよう、と考えながら猫耳をもっかい彼につけさせた
『何してんの』
「やっぱ可愛いね」
『もうシないよ?』
「…あと1回だけ!」
『…1回だけね』
コメント
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💛が可愛すぎです🫣
ハロウィン最高すぎ🤦🏻♀️🤦🏻♀️ かわいぃ💚💛
はい、大好きです ハロウィン最高👍