テラーノベル
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体調不良とショタロリ化の関連性に気づいたからぴちメンバーは、この仮説をもとに、いよいよ本格的に謎の解明に乗り出すことを決めた。彼らの夏休みは、ただ遊ぶだけの時間から、一転して「研究期間」へと変わった。
「よし、じゃあ役割分担だ!」
じゃっぴが黒板に大きく「ショタロリ化解明プロジェクト」と書き込んだ。
なお兄は、過去の文献やインターネットを駆使して、「体が小さくなる」「入れ替わる」「体調を崩しやすい」といった異常な現象に関する情報を徹底的に調べ始めた。図書館に通い詰めたり、専門的なウェブサイトを漁ったりと、その探究心は並々ならぬものがある。
もふくんは、ショタロリ化した3人の**日々の体調や行動の変化を詳細に記録する「観察日記」**をつけることになった。体温、食事量、睡眠時間、そして気分や遊びの内容まで、些細な変化も見逃さないように、もふくんは常にペンを走らせる。
ゆあんくんは、自分が元の姿に戻った唯一の経験者として、その時の感覚や状況を詳しく思い出し、記録することになった。夜中にぐっすり眠ったこと、目覚めた時の体の感覚など、些細な情報でも見逃さないよう、何度も記憶を辿った。
シヴァとうり、そしてたっつんは、この現象が「どこから来たのか」に焦点を当てた。彼らが小さくなったあの日の教室に何か異変はなかったか、共有スペースに何か見慣れないものがなかったかなど、物理的な手がかりを探し始めた。
そして、えとさんとるなちゃんは、看病と並行して、ショタロリ組がストレスなく、快適に過ごせる環境作りに尽力した。体調を崩しやすい彼らが、少しでも安心して過ごせるように、食事や寝具、遊びの環境まで細やかに気を配る。
奇妙な日記の発見
夏休みも終盤に差し掛かり、調査は難航していた。これといった決定的な手がかりは見つからず、メンバーたちの間に焦りの色が広がり始めた。
そんなある日の午後、シヴァとうりが、あの日の教室をもう一度徹底的に調べることにした。特に、ショタロリ化が起こった瞬間に彼らがいた場所の周辺を重点的に探す。
教卓の下、掃除用具入れの奥、そして忘れ物の傘立ての中まで、隅々まで調べ尽くした、その時だった。
「ん?なんだこれ?」
うりが、一番奥の棚の隙間から、古びたノートを見つけた。埃をかぶったそのノートは、表紙に何の変哲もないイラストが描かれているだけだ。
「なんだこれ、誰かの忘れ物か?」
シヴァが受け取ると、そのノートは予想外にずっしりと重かった。恐る恐るページを開くと、そこには子供の字で、奇妙な文章が綴られていた。まるで、誰かの日記のようにも見える。
「『…〇月〇日、また小さくなってしまった。今度は体が弱いみたいで、すぐ熱が出る。おまけに、なぜかトイレが近い…』」
シヴァが読み上げた瞬間、二人は顔を見合わせた。
「これ…もしかして…」
そこに書かれている内容は、まさに今、彼らが直面しているショタロリ化の症状と完全に一致していたのだ。さらに読み進めると、そこには、この現象を引き起こす原因と思われる、ある「アイテム」について触れられていた。
この古びた日記は、暗闇の中で光を見失いかけていたからぴちメンバーにとって、まさに希望の光となった。彼らはついに、この奇妙な現象の核心に迫る手がかりを見つけたのだ。
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