最近の困りごと2
この小説もそうだけど、ノベル式にしちゃうと、主人公の思いを書きすぎて、まったく話が進まんし、繋がらなくなりがち
ほんと困る
でも、チャット式はちょっと書きにくいんですよね
なんか会話が主な感じは、いいんですけど、アイコンによく苦労してます
普通に国旗とかでもいいんですけど、せっかくならカンヒュのアイコンにしたいので…
あと、以外と声のみの方が私的には書きにくいですね
心情をいっぱい書きたいタイプなので
…まぁ、さっさと2話目に行きましょうか
注意点
・これは本当の本当にフィクションです
・史実の話はありはする
・死ネタ的な感じかもしれない
・結構、暗めな話
・ちょっと思想強めかも?
・旧国は今の国として記憶があります
(ロシアなら、ロシア帝国やソビエト連邦時代の記憶があるってこと。名前だけ違うみたいな感じかな)
それでは…いってらっしゃいませ!
「あ゙ぁ゙っ…このやろっ…」
今日も相変わらず戦争続き
それで、ウクライナにイライラする
結局、イギリスに手伝ってくれるか頼んだが無駄で、どんどんみんなが遠のいていく
本当にいい加減にしてくれ
あっちが悪いんだ
なのに、みんなあっちが当然のように被害者だと思う
見た目、体格、今までやってきたこと、取り繕えないことばかりで、いくら自分が被害を浴びようが、加害者扱いしかされない
そういうものだ、そういう世界なんだ
どこまでも、不平等で不出来で不完全で、どうにも変わりようのない
だから、協力すべきだ
一人支配者を置いて、それを敬って生きていけば、みんなが平等だ
…一人を除いては
別にそれでいいんだ
そいつが威張らないで、みんなのこと考えてりゃ、みんなが支えてくれるし、反乱なんて起こらない
…俺は、本当にそうなれているだろうか?
いや、きっとできてる
できてなかったら、もう連邦として生きれてない
ウクライナのこともみんなのためだ
一人でも抜けたら、寂しくなっちゃうから
だから、仕方ない
…アメリカは本当に大嫌いだ
俺の友達を奪うなんて、絶対許さない
仲良く交渉なんて馬鹿らしい
お前が誑かしたのに、なんのつもりだ?
ウクライナと何度でも話をしたい
きっと戻りたいはずだ
頷いてはくれてるんだから、きっと…きっと
そうやって、考えながら、机の上にある ウォッカを手にとって、ごくっごくと飲んでいく
「あ~…やっぱ、ウォッカうめぇ~」
体がぽかぽかと温まって、陽気な気分になる
…あ、そうだ、イギリスに電話かけよっ!
今なら、なんでもできそうな、そんな気分
スマホをポッケから取り出して、ピッピッピッとボタンを押していく
そして、通話のボタンをポチッと押して、スピーカーモードにして、イギリスを待った
のんびりお酒でも、飲みながらじっくりと
そして、ピッと音がした
「よっ、相棒!元気かぁ〜?」
そうやってニパーッと笑って、楽しくそう聞く
でも、イギリスからは中々声が帰ってこなかった
荒い息だけで、やがて喉をごくっと鳴らす音がしてから、イギリスはやっと言葉を返してくれた
「…だれがっ、元気だと、思います?」
「え〜、俺〜♪」
「はぁ…?」
やっぱあんまり、思考が回らない
とりあえず、聞かれたから答えた
そういうものだ、反射的な、その〜…あれ
「…あなた、テレビ観てないんです?」
「いやぁ、観てる観てる、今から観るな!」
ピッとリモコンを押して、テレビをつける
特にこれといって、なにもなさそうだが
そもそもの話、情報があまり入ってこなくて、テレビなんてつまんないどころじゃあない
でも、相棒が言うなら、観てみようか
そうやって、ふわふわした頭で考えていると、イギリスの叫びに近い声が聞こえた
「わたしっ、死んじゃうかもしれないんですよっ!!」
…そんな声にスッと酔いが覚めた気分になった
イギリスがそんな声を出すなんて、珍しい
面白そうだ、テレビよりももっともっと
「…なにがあった?」
少しニヤけながら、そうやって問いかける
死ぬだなんて、国だから、あるわけない
あっても崩壊くらいだ
…とは言ったものの、崩壊も死んだということではない
経験者だから、それは言える
他も、言えるかもしれないが
そうやって考えているとイギリスが話し出した
ハッとしたように、いつものなにも感じさせない声になって
…少し焦りが見て取れるようなものだったが
「…テレビで有名なんですよ。私が、崩壊するかもって。そりゃあ大国ですし、一筋で崩壊はしませんけどね。でも、崩壊って死ぬのと同義じゃないですか。だから、その、知っておきたいんですよ」
もうちょい素直になればいいものの、イギリスはそれしか言わなかった
…崩壊、か
俺以外では、初か?
いや、有名じゃないだけで、他にもあるだろうし…
…もし、実際イギリスが崩壊したら、そっちの方が、目立つのでは…?
そう考えて、なにかが胸の奥でざわついた
イギリスへの対抗意識だろう
こんなので目立つなんて嬉しいことではないが、イギリスよりも上だという感じの背徳感が感じられて嬉しくなる
…だから、少し昔のあれこれが出てきてしまった
「俺は教えないね、歴史書でも読んどけよ」
そうやって、言うと電話ごしに困惑の声が聞こえてくる
「え…?ちょ、ちょっと…なんでです?」
目を丸くした顔が思い浮かべれた
…以外とイギリスは表情豊かだ
特に、帝国時代のころは
常に微笑だったけれど、微笑にも微笑なりに色々あるんだ
それが面白かった、でも、嫌いだった
…自分勝手で傲慢で、いつも人を見下した感じ
自分も同じかもしれないが、イギリスは尚更それが意地が悪いくらいに感じれる
だから、自分もこれくらいしたっていいだろう
別に、どっちでもいいが
正直、ただの気分だ
腹が立ったから、虐めた
いじめだって、そんなのが始まりだ
…なら、俺がアメリカと仲良くないのは?
その原因はイギリスにあるようなものだ
だから、それが巡り巡って、返ってきただけのようなもの
優しくしたら、それが返ってくる
よく絵本とか宗教でよくある売り文句的ななにか
…正直、そうは感じないが、こういうものはやれる時にやっとけばいい
言える時に言っとけばいい
「ふはっ…お前、今までやったこと覚えてねぇの?勝手に日本側ついたり、クソリカに代わったりさぁ。グレートゲーム、今も散々なんだよ。あ、そこまで頭回んない?キリスト押し売ったくせによく言えるなぁ」
「なっ…、ひどく口達者ですね。そんなにくどくど言ってたら、老けますよ」
そんな言葉にケラケラと笑いが込み上げてくる
酒が回ってて、少しツボが弱くなっているのだろうか
まぁ、楽しいからいいのだが
「老けてんのは、どっちだよ。クソジジイ」
「アメリカにも、そんなこと言われたことないのに…」
…珍しく、イギリスも饒舌な気がする
そんなペラペラと喋るやつじゃなかったはずだ
…死が目の前ってのは事実なのだろうか
自分で教えないと否定はしたものの、気になるものは気になるのだ
もちろん、助ける気なんてはなからないが
「…なぁ、イギリス。崩壊って、どんな調子?」
そうやって聞くと、イギリスはパタリと話さなくなった
呼吸音すらも聞こえない
…聞いたら悪かっただろうか?
なら、それを踏みにじりたいのが、俺だ
鬱憤晴らしには丁度いい
「いや〜、俺はあっさり崩壊したからな。正直、どんな状態だったか覚えてねぇの。だから、詳しく教えてくれよ。今、どんな感じ?」
言ってることはかなり事実に近い
あの時も情報が入ってこなかった
気づけば、崩壊していた…そんな感じだ
ばらばらと散っていく体を見て、雪みたいだなと思ったものだ
そして、気づけば、ロシアになっていた
明確には、戻っていた、の方だろうけれど
痛みなんてのも感じない
ただ、視界から感じれただけの、崩壊
…少しくらいは、感じていたのかもしれない
でも、見ぬふりをしていた
分からなかったから、どうしようもできない気がしたから
…面倒だった、ってのもあるかもしれない
冬の寒さに体が老化してくのか、次第に体が動かしにくくなってくるんだ
でも、崩壊で体が、気分が楽になった
だから、程々にするものなんじゃないのだろうか?
脱皮みたいな、そんな感じ
そうやって考えていると、息を吐く音が聞こえた
そして、吸った音が聞こえたあとに、案外あっさりとした答えが返ってきた
「…分かりません。別にいつも通りですよ」
「…ふーん」
崩壊ってのは、案外感じるものじゃないのかもしれない
それこそ、本当に視覚から感じれるなにか
「…なぁ、イギリス」
「なんです?」
声をかければ、そう返してくれた
でも、その続きは正直言おうか悩んでいる
皮肉でもない、ただの疑問だ
なのに、重い問いかけに感じれてしまった
…まぁ、言ってもいっか
「崩壊、怖い?」
「はっ…?…そんなの、別に…怖い訳じゃ…」
そんな震えた声が返ってくる
強がりなんて馬鹿らしい
だから、独りよがりなんだろう、イギリスは
でも、さすがに本性を取り繕わなさ過ぎじゃないか?
もう崩壊するから、諦めた?
なら、もっと素直になればいいことなのに
そんなことを思っていると、悲鳴に近い声が聞こえた
「ひっっ…ぁ、なんかからだ…」
完全に怯えを含んだ声
あぁ、崩壊が始まったんだろう
「いやですっ、ばらばら…やだやだっ」
そんなことを言っていても、スマホを離さないのは、なぜなのだろうか
俺が、助けると思ってるのか?
そんなことしても、無駄なのにな…
別に助ける気なんて一切ない
自分で手一杯だ
それに、自分も止める方法だなんてものは知らない
崩壊ってのは自然の摂理みたいなものだから
「…がんばれよ、相棒!」
とりあえず、そうやって言う
それがイギリスのことを煽ってるのは分かりながらも
というか、煽った訳だし
「っ…ひどい、です。最低ですよっ、…あなた」
「ははっ、誰が言うんだか?」
えづく音がする
鼻をすする音がする
イギリスは、泣いてるんだろうな
…別に、どうでもいいけど
「…こんなのなら、おとうさまに電話したかっ…」
そんな、か細い声が途中で途切れた
パタリと何も音がしなくなった
えづく音も、鼻をすする音も
ウォッカを喉に流し込む
…別に、味なんてしないけれど、ただひたすらに
…そして、電話を繋げたまま、待つ
ずっとずっと、声がしないか、と
「…崩壊って、こんな感じなんだな」
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