『能力』と聞いて何を思い浮かべるだろうか。 身体能力?潜在能力?色々あるだろう。しかし、この 世界においては人間が持つ特別な力のことを指す。 能力者。この世界において絶対的な権力を持つ存在。無能力者。ゴミとして扱われる存在。 能力にも様々なものがある。チート級の強さを持つ能力から、それは能力としているのか?と思うようなものまで。
そんな俺こと西園寺 傑(さいおんじ すぐる)は無能力者だ。西園寺家は三大能力者家系のひとつであり、 生まれてくる者はほぼ全員が能力者であった。 しかし、俺は無能力者。つまり出来損ないである。 なので、家を追い出されてしまった。
俺「どうしたものか、、、」
そう思っていると、
「あの、、、大丈夫でしょうか?」
と、声をかけられた。そちらの方を見るとそこには 女性が立っていた。
俺「え?あぁ はい。えーと、あんたは誰?」
玲奈「あ、私は玲奈です。日暮 玲奈(ひぐれ れな)といいます。あなたは?」
俺「俺は西園寺 傑。」
玲奈「西園寺、、、 西園寺って、あの?」 さすがに知ってるか。ま、そりゃそうだよな。自分でいうのもなんだがかなり有名だし。
俺「そ。あの。」
玲奈「なぜそんな方がこんな所に?」
俺「まぁ、訳あって家を追い出されちまって。」
玲奈「えぇ!? 追い出された!?」
俺「そ。で、どうしようか迷ってたわけよ。」
玲奈「えと、でしたら、その、家に来ませんか?」
、、、は?何を言っているんだ?この女は。
俺「何が目的だ?」
玲奈「いや、深い意味は無いです。ただ、住む所がないのは不便かと思いまして。」
正直、住居を確保してくれんのはかなり有難い。 しばらく悩んだ結果、俺は答えた。
俺「分かった。なら、よろしく頼む。」
玲奈「はい!」
そんなこんなで、俺は出会ったばかりの女性と同棲することになった。これからどうなってしまうのやら。
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