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27
유노
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少し辺りが白み始めた頃。
中也は、沢山の建物が崩壊された後の地で、一人座っていた。
何処から外れたのかも分からない瓦礫や、電柱などを背にもたれていた。
先日、ポートマフィアの敵対組織であった、二つの組織が混じり、勢力を伸ばしていた。
その為、壊滅。という判断となったのである。
異能力持ちは、少ないものの、水を使う異能力者が居り、少々手こずったのである。
中也の異能力である、重力操作……重力のベクトルを操ることのできる能力は、液体や粉末にやや不利であった。
そして今、壊滅こそは出来たものの、腹部へ銃弾があたり、深手なのだ。
そしてそんな中、また耳障りな声が中也に届いた。
「君、深手だねぇ。」
「マフィアは、こんな深手を負うような人間を指揮員として取り入れて。余程の人手不足なのだろうね。」
『黙…れ。、。チッ。くそっ…たれ…が…。』
いつものように、ニヤニヤとも笑わない太宰の姿に中也は驚愕した。
自身が考えていた、太宰の対応とは存外真面目であり、明日は槍でも降るのか。と考える程である。
「おとなしく、応援。呼んだら?」
『…部下に迷惑かけらんねェ。』
肺の息を全て出すくらい、深い深い溜息をついた太宰が、腹部をさらりと触った。
『ッ!痛ってェ!!!手前、何してくれんだよッ!!』
「これ以上押されたくなかったら、おとなしく応援を呼んで。」
渋々頷き、胸元のポケットから、無線機を取り出す。部下の一人に、迎えを寄越すよう頼んだ後、そっと息を吐いた。
辺りを見回すが、先程まで、此処に居た太宰は消えている。
面倒な時に現れ、必要な時は自殺。
それが青鯖の生態だと、中也は思っている。
暫く経って、部下が数人迎えに来た。
直ぐに医療班を呼んだり、帰宅早々医務室に放りやられたり、最早傷口が切り開きそうな勢いである。
弾丸は、貫通しては居なかったらしく、優秀な闇医者によって、一週間程で痛みを感じない程まで治った。
あまり怪我をしない中也にとって、怪我をするのは未知の領域なのである。
まず、傷の深さ。そして、そこからの具体的な出血量。どれくらい保つのか、突き出したものを抜いた方が良いのか。止血が優先か。
医療に対する具体的な知識は少なく、少々問題となった事もあった。
そして、今回の深手である。
流れ出す血がドクドクと脈を打ちながら、高級な洋服を赤に汚していく。
触った手からは、滑りが酷く、手の殆どが赤黒く染まるのも時間の問題。
赤褐色に近い髪からは、汗が垂れ始め、血液と混ざり液体が流れていく。
今回の件で、怪我には充分に注意を払おうと決めたのであった。
日記 from ⬛︎⬛︎⬛︎
彼は、目の下にある隈が酷かった。
日に日に、飲む薬の量も増えていった。
まるで、病人のようだった。
元々は、とても美しい方だった。
部下にも優しく、気前がよかった。
血いストールを纏い、毎日の仕事をこなす首領。
そんな首領を、全員が尊敬していたのではないだろうか。
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こんにちは。或いはこんばんは。空欄の凪です!
もうそろ最終回となる可能性が高い、このお話。
様々な矛盾点や、話の引っ掛かる所に気づいた方はいるでしょうか。
決して、Rが入った訳でもないこの小説がこんなに❤︎が貰えたのが、驚愕です。
皆様、次の日曜日をお楽しみにお待ちください!