コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
母親は南海トラフとか地震とかを恐れて、どうしよう。どうしよう。といつも言う。これがいわゆる、心配症だ。
母いわく、家族とか身内が死ぬのが、どうしようもなく恐いんだってさ。
僕からしたら、そんなの、死んだら死んだ時だよーって思ってる。
数年後
地震で母や、父、弟、そして愛猫。皆僕の前から消えた。
地震の次に津波が迫ってきた。
皆、みんな。
海の泡になっちゃった。
今なら、わかる。
母が言ってた、恐い。
(皆、僕を置いてどこに行くん。
置いていかんでや。)
その男の子は、後を追うかのように、海の泡となった。