テラーノベル
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若井「はぁ…やっぱ1人って寂しいな。」
ぽつりと呟く声は虚しく部屋に響くばかり。
最近はありがたいことに個人のお仕事も増えつつあり、今もギター関連の仕事で俺だけ出張中だ。
「ミセス」と言うだけでなく、それぞれ個人の能力を認めてもらい、仕事にできるのはとてもありがたく、嬉しいことだがやはりまだ慣れず、こうしてホテルなどに1人でいると、寂しい気持ちがふと、おし寄せる。
元貴に会いたいなぁ…。
今回撮影するスタジオは、家からそう遠くないので家から通っても良かったのだが、負担が少ない方がいいとマネージャーさんたちが気を遣ってくれて、スタジオ近くのビジネスホテルに泊まっている。
若井「元貴、今何してるんだろ?」
スマホを手に取り、メッセージアプリを開く。元貴とのトーク画面が表示され、俺は静かに文字を打つ。
『ね、今何してる?』
5分経っても既読がつかない。
若井「電話かけてみるか。」
プルルルル
規則的なコールが途切れ、聞き慣れた声が耳に届く。
『もしもし。どーしたの?』
若井「あ、もしもし。や、なんとなく、話したいなって。」
『ふーん。なに、寂しくなったの?』
若井「まぁ、そんなとこ。」
『あはっ、可愛いとこあんじゃん。』
若井「うっせ!そっ、それより元貴は今何してんの!?」
かわいいと言われたのが恥ずかしくなり、慌てて話を変える。
『曲作り。だけどそろそろ腹減ってきたなーって思い始めてたとこ。』
若井「そうなんだ。そーいえば俺もお腹すいてきたかも。」
『じゃあ、リモートU〇er対決でもするか〜』
『先に届いた方の勝ち。負けた方の奢りね!』
若井「それ映画のやつじゃんか!笑」
『せーかい笑 よくわかったね笑』
若井「だって、我らが元貴の初主演映画だよ?何回も見て内容はほぼ記憶済みですから。」
『でもほぼなんだww』
若井「元貴が映るとこを重点的に見てるからね!あとちょっと怖いとこは薄目で見たから結構怪しいね。」
『あははは!』
他愛のない会話を繰り返すうちに、寂しい気持ちはほとんど溶けていた。
『いや〜あれは面白かったね!笑 またやりた…んあッ…っぶね〜』
若井「今なんで喘いだの?笑」
だいぶエロかったんですけど。
『喘いでねーわ!スマホ落としそうになっただけだし!』
若井「ふーん?」
そうだ、いいこと考えちゃった。
ちょっと意地悪しちゃうけどいいよね。
若井「…元貴の喘ぎ声ってえっちだよね。」
『はぁっ?きゅ、急に何言い出すんだよ!』
動揺した声が聞こえる。
そりゃそうだ。誰だって電話の相手が急にこんなこと言い出したら困惑するだろう。
でもこれは元貴をそういう気分にさせる為の作戦。
若井「気持ちいいときにぎゅって目を瞑ってるのも、一生懸命声我慢してるのも…」
『も、もういいから!変態!急になんなの!?』
若井「えーなんでよ。」
『恥ずかしいからに決まってんでしょ…!』
顔を真っ赤にして照れてるところが想像できる。はやくその顔見たいな…
話しながらマネージャーさんに連絡を取る。
忘れ物をしたから1回家に帰りたいと伝えると、それなら予定に余裕もあるし、この時間から行って帰ってくるのは大変だから…ということで明日はオフにしてもらった。
よしっ!あとは行く準備をするだけ。
若井「なに、照れてんの?かわいいね。」
『…照れてねーし。』
若井「ふふ。かわいいからずっと話してたいけどまだ仕事あるからそろそろ切るね!」
『ん…。』
電話を切るフリしてマイクをoffにする。
ちゃんと切る時にYouTubeで電話終了時の音を流しておいたからバレないだろう。
元貴の家に向かう準備をしながらイヤフォンで様子を伺う。
予想通り元貴はスピーカーで電話していたようで、電話は切れたと信じているようだ。
『なんなのほんとに…変態じゃん…。』
何かを考えているのか、沈黙が続く。
『…そーいう気分になっちゃったじゃんか…わかいのばかぁ…。』
小さな声で呟くのが聞こえた。
作戦は成功したみたいで俺は静かにガッツポーズをする。
『…わかいのせいだもん。』
しばらくすると、声が聞こえてくる。
『んはぁっ、ん…///』
『あッ、んぅ…きもち…♡』
『んっ♡あっ…♡うしろ、も…あっ♡ん…♡』
やばい、エロすぎる。自分でさせといてなんだけど、結構限界。
『お、く…とどかなッ…♡ひろとぉ♡んっ♡』
『ひあッ…♡ひろとの…ほしいぃ…♡』
俺の名前を呼びながらシてるとか…
『んッ…///たりない…ッ♡』
てか、1人のときに俺のこと下の名前で呼んでるの可愛すぎるだろ…。
家に着くまでの時間が長く感じて、酷くもどかしくて仕方なかった。
元貴の家に着く。
もらっている合鍵を使って鍵を開ける。
大森「あ”ッ…♡んぅ…♡イけないぃ…♡」
リビングのドアを開けたら声が聞こえてくる。
急いで寝室に向かう。
寝室に静かに入ると見えたのは白くてふわふわのお尻を突き出して乱れる元貴の姿だった。
大森「んん…♡も、やだぁ…ひろとぉ…///」
若井「なーに。」
大森「へ…?」
目をぱっちり見開いてとても驚いている。
まぁ、そうだよね。
大森「え、なんっ…ぅえ…?いつ…??」
若井「来たのは今だけどー、電話はずっと繋がってたから全部聞こえてたよ♡」
大森「え…っあ…!」
ようやく状況が掴めてきたのか、冷静になった元貴は慌てて身体を隠す。
顔を真っ赤に染めて、うるうると今にも泣きそうな目でこちらを見つめている。
かわいい…♡
若井「ね、1人じゃイけなくなっちゃったの?」
元貴はこくりと小さく頷く。
やば、俺でしかイけなくなったとか最高なんだけど…♡
若井「ねぇ、元貴。俺にどうしてほしい?」
大森「…っ」
大森「…わ、かいのでおれを…ぐちゃぐちゃにしてください…ッ」
若井「よく言えました。」
俺は頭をなでながら元貴に深く口付ける。
いつもと書き方変えてみました!
みんなどっちが好き?
良かったらコメントで教えてくださいっ!
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