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#離婚
#大人の恋
❖12. ◇京平と私
3月になったばかりのまだ寒さの残る日に、京平と私は、
映画デートを楽しんだ。
吃驚した!!
雑踏の中に夫の姿を見つけたのだ。
私が気付いた時、夫は他所を見ていたので、
私のほうが先に夫に気付いたことは知らないだろう。
夫の視界から自分たちの姿を消すには、あまりに私たちは
近づき過ぎていた。
なんとか自分のほうは夫に気付いてない、と思わせることだけで
いっぱいいっぱいだった。
夫は私と京平の存在に気付いたと思う、たぶん。
いえ……きっと。
気付かれた可能性は限りなく高かったけれど、私は京平と
会うことをやめなかった。
京平にも何も伝えていない。
今の私にとって京平は精神安定剤なのだ。
京平がいなかったら果たして……夫と円満な夫婦生活を送れたかどうか。
女優になって上手く演じることはできたかもしれないが、
かなり精神的にきつく、心がとっくに悲鳴をあげていただろう。
AI自作イメージ画
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