いま、我々の課題はなんだろうか?
そう!我々の課題は戦える戦力が金魚ちゃんたちしかいないことだ。
ということで、この土日を使って戦力を増強し、来るべき戦いの日に備えようと思う。
正直に言おう。金魚ちゃんたちが何十匹いようと教室の窓から見たあのでかい顔のあやかしには勝てないだろう。これは断言できる。僕も、土地も同意見である。
だから金魚ちゃんたちではない強力な眷属が必要である。
っとその前に、
「そういえばさー、今頃だけど、僕まだ土地の名前聞いてなかった。ずっと土地って言っててごめんね。」
ーいえ、私に名前などありませんから好きに呼んでいただいて結構ですー
「んー、じゃあ、土地と出会ったとき霧が立ち込めて帯みたいになってたから…霞かすみとかは?」
ーいいですよ。これからは霞と呼んでくださいー
「これからもよろしくね、霞!」
ーえぇ、よろしくお願いします。真広ー
話は戻り、新たな戦力だが、まず金魚ちゃんたちを強化する!
そう!強化とかできるんだね!僕も知らなかった!
強化する金魚ちゃんたちは最初の4匹の経験を積んだ古参金魚ちゃんたちだ。眷属強化するのにもその眷属が経験を積んでないと出来ないらしい。こいつらは向かってくるあやかしや幽霊をバタバタと倒していたから強化できるみたいだ。
僕は霞に言われた通り、古参金魚ちゃんたち4匹を前に呼び出し力を注ぎ込み強化を始めた。
ぐんぐん僕の力を吸い取り4匹は鯉くらい大きくなった。形はそのまま金魚である。
なかなか強くなったのではないか?
ー中級まではいかないですけど、強くなってますよー
「低級と中級の差エグくない?上級とかどんなあやかしがいるの?」
ー低級、中級、上級は私が感覚的に決めてます。人間たちでは十段階くらいに分けて見ていると聞いたことがあります。
低級は、見える者が倒せるレベル〜普通の祓い屋が数人で倒せるレベル
中級は、力のある祓い屋が一人で祓えるレベル〜人間が団結してなんとかできるレベルの大物
上級は、伝説級のあやかしや神レベル
このような感じで低級、中級、上級を私は分けていますー
「結構アバウトじゃない!?つーか、あの顔だけのやつ中級でも上の方とか言ってたよね!?強すぎない!?」
ー敵に回ったらまず勝てないですねー
「つーか、そんなレベルかここら辺5体もいるの結構やばくない?」
ーまぁ、封印されているものも含めて5体ですので。それに皆とても穏やかな性格なので大丈夫ですー
「もしかしてやばいあやかしってけっこういるの?」
ーもちろん、中級以上のあやかしは結構いますが、あやかしは縦社会であることが多いので大体が力のあるあやかしや神に抑えられていたり、すでに人間の手や神の手によって倒せてはいないけれど、封印されているあやかしも多いですー
「はやく強くならないとね」
ーそうしていただけると嬉しいですー
もう一つの戦力強化方法だが、僕は今家の倉の中を漁りまくっている。
なぜか、そう、おじいちゃんが祓い屋だと霞が教えてくれたので、おじいちゃんが残したなにか霊力のある物がないか捜索してるのである。
探しに探しまくって出てきたのは4点のみだ。
黒い鞘の刀。
白い鞘の刀。
おじいちゃんが使っていたであろう紫の法衣。
封印の札が貼ってある壺。
壺は絶対開けたくないどうしよう。
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