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#Snow Man
さくらさく🌸
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NIKITA
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junp_
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クリオネ?
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ab.side
朝、目が覚めた瞬間。
俺は、昨日の自分を殴りたくなった。
「…………」
天井を見つめる。
隣では、目黒蓮が気持ちよさそうに寝息を立てている。
いつもより少しだけ乱れた黒髪。枕に半分埋まった顔。俺のほうに伸びている手。
……かわいい。
じゃなくて。
「…………っ」
昨日のことを思い出した瞬間、布団を頭まで引っ張り上げた。
『……めめ、離れないでね』
『……ほんと? ずっと?』
『明日も、いっぱい好きって言って?』
「~~~~っ!!」
声にならない悲鳴が出た。
何を言ってるんだ、俺は。
三十路を越えて、恋人に向かって離れないでだの、毎日好きって言ってだの。
しかも泣いた。
泣きながら抱きついた。
挙げ句の果てに、愛してると言われて照れまくった。
……終わった。
俺の中の、余裕のある大人の男というイメージが完全に崩壊した。
いや、そもそも目黒の前で余裕なんてあったことがあるだろうか。
いやいや、今はそこじゃない。
問題は。
「……めめ、覚えてるよね」
隣をそっと見る。
目黒はまだ寝ている。
昨日のことなんて、全部忘れてくれていたらいいのに。
いや、忘れていたらそれはそれで悲しいけど。
……いやいやいや!!
何を考えてるんだ、俺は!
俺はそっとベッドから抜け出した。
よし。
今日は普通にする。
いつもどおりの阿部亮平でいく。
甘えない。照れない。昨日のことには触れない。
完璧だ。
そう心に決めて、俺は寝室を出た。
その直後。
「……りょーへー?」
背後から、寝起きの低い声がした。
「ひゃっ!?」
……最悪のスタートだった。
「阿部ちゃん、おはよ」
「お、おはよう」
「……なんでそんな離れてんの?」
朝食のテーブル。
俺は目黒の正面に座っていた。
いつもなら隣に座る。
なんなら、目黒が朝ご飯を作ってくれているときだって、後ろからくっついて邪魔をするくらいだ。
でも今日は無理。
隣に座ったら、昨日のことを思い出して死んでしまう。
「別に? 普通だけど?」
「いや、いつも隣じゃん」
「今日はこっちがいい気分なの」
「ふーん……」
目黒がじっと俺を見つめる。
やめて。
そんな目で見ないで。
昨日の俺を思い出すから。
「……阿部ちゃん」
「な、なに?」
「顔、赤いよ?」
「赤くない!」
「えー、絶対赤いって」
「朝だから! ほら、早く食べな!」
俺は勢いよく味噌汁を口に運んだ。
熱かった。
「っ、あつ……!」
「えっ、大丈夫!?」
目黒が慌てて立ち上がる。
「阿部ちゃん、ゆっくり食べなって!」
「だ、大丈夫だから!」
「ほんとに?」
「ほんと!」
目黒が心配そうに俺の顔を覗き込んだ。
……近い。
顔がいい。
寝起きなのに顔がいい。
心配してくれるのが嬉しい。
でも今は、その優しさすら恥ずかしい。
「……めめ」
「ん?」
「……今日、仕事終わったら先帰ってていいから」
「え?」
「俺、ちょっと用事あるから」
嘘だった。
用事なんてない。
ただ、昨日のことを思い出さずに済む時間が欲しかった。
目黒は少しだけ黙った。
「……そっか」
その声が、ほんの少し寂しそうに聞こえた。
胸が痛んだ。
……ああ、もう。
俺は何をやっているんだろう。
でも、今さら訂正できなかった。
仕事中も、俺は目黒を避け続けた。
廊下ですれ違いそうになったら、急に進路を変える。
目が合いそうになったら、スタッフさんに話しかける。
隣に座ろうとしてきたら、「あ、ちょっとトイレ!」と逃げる。
自分でも、何をしているのかわからない。
ただ、目黒の顔を見るたびに、昨日の自分が脳内で再生されるのだ。
『……俺のほうが好きだよ』
『……ずっと、亮平のこと』
……やめて。
あの声で、あんなこと言われたら。
好きが増えるに決まってる。
これ以上好きになったら、俺は本当にどうにかなってしまう。
「阿部ちゃん」
「……っ!」
聞き慣れた声に、肩が跳ねた。
振り向くと、目黒が立っていた。
「……な、なに?」
「ちょっといい?」
「えっと、俺、今……」
「さっきからずっと逃げてるよね?」
「…………」
バレていた。
当たり前か。
目黒は俺の顔を見て、少し困ったように笑った。
「俺、なんかした?」
その表情を見た瞬間、胸がぎゅっと締めつけられた。
違う。
違うんだよ。
めめは何も悪くない。
悪いのは、昨日の自分を思い出して恥ずかしさに耐えられなくなっている俺だ。
「……違うの」
「うん」
「めめは、何も悪くない」
「じゃあ、なんで避けるの?」
「それは……」
言えない。
まさか、恋人に甘えすぎたのが恥ずかしいなんて。
しかも、あんなに真剣に「離れないで」なんて言ってしまったのが、今になってどうしようもなく恥ずかしいなんて。
俺は俯いた。
「……昨日のこと」
目黒が少しだけ目を見開く。
「うん」
「……忘れて」
沈黙。
言ってしまった。
とうとう言ってしまった。
目黒は数秒、俺を見つめていた。
それから。
「……やだ」
「……え?」
「忘れない」
即答だった。
「ちょ、めめ!」
「だって、かわいかったもん」
「~~~~っ!!」
やめて!!
本人に言われるのが一番恥ずかしい!!
「かわいくないから!」
「えー、かわいかったよ?」
「かわいくない!」
「『めめ、離れないで』って」
「言わないで!!」
「『明日もいっぱい好きって言って?』って」
「めめっ!!」
俺は慌てて目黒の口を塞ごうとした。
けれど、目黒は笑いながらひょいっと避ける。
「しかもさ、最後に『大好き』って言ってくれたじゃん」
「…………っ」
もう、無理だ。
顔が熱い。
耳まで熱い。
今すぐ地面に埋まりたい。
「……もう知らない」
俺は踵を返して歩き出した。
その瞬間、後ろから手を掴まれた。
「待って、亮平」
名前を呼ばれただけで、足が止まってしまう。
ずるい。
本当に、ずるい。
「……なに」
振り返らずに答える。
すると、目黒が少しだけ声を落とした。
「……昨日のこと、恥ずかしい?」
「…………うん」
小さく答える。
「……いっぱい泣いたし」
「うん」
「……めめに、変なこといっぱい言ったし」
「うん」
「……重いって思われたらどうしようって、今さら思って……」
最後の言葉は、ほとんど聞こえないくらい小さかった。
目黒は、しばらく黙っていた。
そして、俺の手をそっと握り直した。
「……亮平」
「……ん」
「俺、嬉しかったよ」
思わず振り向く。
目黒は、いつもの優しい顔で笑っていた。
「昨日、亮平がいっぱい甘えてくれたの」
「……」
「いつもさ、亮平って俺のこと気遣ってくれるじゃん。俺が疲れてたら気づいてくれるし、落ち込んでたら話聞いてくれるし」
「……うん」
「でも、亮平だって寂しいときあるでしょ? 甘えたいときもあるでしょ?」
目黒の親指が、俺の手の甲を優しく撫でる。
「そういうときに、ちゃんと俺を頼ってくれたのが嬉しかった」
……ずるい。
そんなこと言われたら。
また、好きになってしまう。
「……でも、俺」
「うん?」
「……めっちゃ恥ずかしかった」
目黒が吹き出した。
「ふはっ、そこは恥ずかしいんだ?」
「恥ずかしいよ!!」
「そっか、ごめんごめん」
全然、反省していない顔だった。
「……もう、めめなんか嫌い」
「えー、俺は好きだけど」
「……っ」
「大好き」
「……っ、もう!!」
俺は顔を覆った。
どうして、この人は。
俺がいちばん弱い言葉を、いちばんいいタイミングで言うんだろう。
帰宅してからも、俺は目黒に勝てなかった。
「亮平、おいで」
「……やだ」
「なんで?」
「……恥ずかしいから」
「俺、抱きしめたいんだけど」
「……知らない」
ソファの端っこに逃げる。
目黒が近づいてくる。
俺が反対側に逃げる。
目黒が笑う。
……完全に遊ばれている。
「阿部ちゃん、こっち来てよ」
「やだ!」
「なんでそんなかわいいの?」
「かわいくないってば!」
「じゃあ、かっこいい?」
「……そういう問題じゃない!」
とうとう目黒が声を上げて笑った。
俺はクッションを抱えて顔を隠した。
もう、本当に無理。
昨日のことを思い出すだけで恥ずかしいのに、目黒は全部覚えていて、しかも嬉しそうにしている。
「……めめ」
「ん?」
「……ひとつだけ、お願いしていい?」
目黒が笑うのをやめて、こちらを見た。
「うん。なに?」
俺はクッションから少しだけ顔を出した。
「……昨日の俺のこと、あんまり思い出さないで」
目黒は一瞬きょとんとした。
それから、ふわっと笑った。
「……それは無理かも」
「なんで!?」
「だって、すごいかわいかったから」
「……っ、もう!!」
クッションを投げた。
目黒はそれを受け止めて、笑いながら隣に座った。
今度は逃げなかった。
逃げられなかった、というほうが正しいかもしれない。
目黒がそっと手を伸ばして、俺の髪を撫でる。
「……ねえ、亮平」
「……なに」
「今日も甘えていいんだよ?」
胸が、きゅっとなった。
「……昨日だけじゃなくて?」
「うん。毎日」
「……毎日?」
「うん。俺、亮平に甘えてほしいもん」
目黒は少し照れくさそうに笑った。
「俺ばっかり好きって言ってるのも、なんか悔しいし」
「……え?」
「亮平にも、いっぱい好きって言ってほしい」
……なんだよ。
そんなの。
俺だって、いっぱい言いたい。
本当は、毎日だって伝えたい。
でも、言葉にするのが恥ずかしくて。
好きだと伝えたら、もっと好きになってしまいそうで。
そんなことを考えて、いつも少しだけ我慢していた。
「……めめ」
「ん?」
「……好き」
目黒がぴたりと動きを止めた。
「……え?」
「……だから、好き」
自分で言っておきながら、顔が熱くなる。
「……大好き」
目黒の頬が、じわじわ赤くなっていった。
……あれ?
もしかして。
「……めめ、照れてる?」
「……いや」
「照れてるじゃん」
「……だって」
目黒が俺の肩に顔を埋めた。
「……不意打ちは、ずるいって」
その声が、少しだけ甘えているみたいで。
俺は思わず笑ってしまった。
なんだ。
めめだって、照れるんじゃん。
めめだって、余裕がなくなるんじゃん。
そう思ったら、なんだか嬉しくなった。
俺はそっと、目黒の頭を撫でた。
「……めめ」
「んー……?」
「……こっちおいで」
昨日、俺がしてもらったみたいに。
目黒を抱きしめる。
大きな背中に腕を回して、ぎゅっと力を込める。
「……今日は、俺が甘やかしてあげる」
目黒は少し黙ってから、小さく笑った。
「……なにそれ、最高」
そのまま、俺の腰に腕を回してくる。
……ああ。
やっぱり、好きだ。
こんなふうに、ふたりで笑っていられることが。
恥ずかしい自分も、嫉妬する自分も。
全部、この人の前なら、少しずつ出していける気がする。
「……めめ」
「ん?」
「……昨日のこと、忘れなくてもいいよ」
目黒が顔を上げた 。
「……ほんと?」
「……うん」
少しだけ、照れながら。
「……でも、あんまりからかわないでね」
目黒は、俺を見て笑った。
「……努力します」
「絶対うそじゃん!」
「ふははっ、ごめんって!」
笑いながら、もう一度抱きしめ合う。
その腕の中は、昨日と同じくらいあたたかかった。
そして俺は、心の中でこっそり付け足した。
——昨日の俺を、忘れなくてもいい。
だって、あのときの俺は。
誰よりも、この人に愛されたかった俺だから。
そして、ちゃんと愛してもらえた俺だから。
……まあ。
それでもやっぱり。
「……めめ、昨日の『離れないで』は忘れて」
「えー、やだ」
「……もう!!」
この言葉だけは、忘れて欲しいかもしれない。
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うー 照れまくってる💚が可愛い😍💕 チャチャ入れる🖤 結局は2人でイチャイチャ🥰してるのが尊いです
絶対この二人喧嘩したらめっちゃヤバそうな二人だな!!イチャイチャしすぎで喧嘩したらめっちゃ仲直りするまでに時間掛かりそうー!!笑 まぁそんだけ、めめあべは仲良しってことよねー!