テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
前回の続きです!!!!
フォローといいねよろしく!
本編へ!!!!
夜のリビング。
カーテンの隙間からぼんやりと街灯の光が差し込んでいる。
すずはソファの端で体操座りをしていた。
膝を抱えたまま、視線はテレビの方向に向いている。しかし、何も見ていない。
横にはしゅん。
さっきまで話してたはずなのに今はまた、沈黙の時間が戻ってきた。
すず「…あのさ?」
しゅん「ん?」
すず「もし…私がもう子供じゃなかったら?お兄ちゃんどう思う? 」
しゅん「またその話か笑」
しゅんは少し苦笑いしながら言った。
すず「私ね…最近よく分からなくなるんだよ。自分がどーしたいのか。ただ話したいだけなのか、甘えたいだけなのか。それとも…それ以上のことを考えているのか。」
しゅん「すず…。でも今のお前のそのままでいいと思う。無理して大人になろうとしなくても。俺の中じゃまだお前は…守るべき妹だ。 」
その言葉にすずは小さく笑った。
すず「……そっか。まだ妹か。」
その”まだ”にどれだけの感情が詰まっているかしゅんには分かっていた。
しゅん「…でも。」
すず「でも?」
しゅん「最近時々怖くなるんだよな。ほんとにお前が誰かに取られたらって思うと。」
すずは驚いたように目を丸くした。
すず「それは?兄として?」
しゅんは何も答えなかった。
代わりに、すずの頭の上に手をそっと置いた。
すず「触られるの…嫌じゃない。」
また沈黙。
しゅん「でもこれ以上踏み込んじゃダメな気がする。俺たちは…兄妹だから。」
すずはゆっくり頷いた。
頭を預けるようにしゅんの肩に寄りかかって目を閉じた。
すず「だったらせめて、今日だけはこの距離で居させて。」
2人は静かに寄り添った。
触れ合う手、寄りかかる肩。
その先にある、何かをお互い知りながら
__踏み込まずに。
そして夜が過ぎていった。
今回はここまでです!
次のシーンも楽しみにしててね♡
フォロー!いいね!お願いします!